2010年

6月30日(水)

一言もなく深々と茂りおり

ちょうど3年前につくった句です。
この「今日の俳句、こうのこうき」を
つくるために準備していた期間のものです。
続けられるのかどうか、不安で不安でしょうがなかった時期のものです。
どこかに発表する気も、機会もなかった一句です。
気負わなければ、あんがい続くものみたいです。

いちごんもなく ふかぶかと しげりおり
季語=茂る

※「シゲリ」や「シゲル」は、夏の枝葉が鬱蒼と密生する様子です。もちろん草も同様です。
※「ひとこと」だと身近な感じ、生活の匂いがします。「いちごん」だと格調は上がりますが、日常から少し浮いた感じもしなくない。鑑賞するのは、お好きな方で。
※丸3年。先は長いですが、今後ともご贔屓に。きょうもありがとうございます。


6月29日(火)

水の色重ね合わせて夏の色

慣れることは、諦めることに似ているのかもしれません。
そのものである場合もあるのかもしれません。
単調で地味なことは、ほんとうに退屈なものです。

みずのいろ かさねあわせて なつのいろ
季語=夏

※蒸し暑い1日でしたね。きょうもありがとうございます。


6月28日(月)

しばらくは心火を冷ます梅雨の月

開き直りにも2つの種類があるのかもしれません。
前向きなものと後ろ向きなもの。

しばらくは しんかをさます つゆのつき
季語=梅雨

※心火とは、激しい感情のことです。怒りや憎悪を火にたとえた言葉。
※むずかし言葉や日常的でない言葉はなるべく避けよう、というのが一応信条です。いちおう。
でも日本語ってなんて便利なのだろうとも、ほんと思います。
※最近、漢字にこだわる人の気持ちが少しわかるような気がします。ただ、「読めねよ!」というものは、やっぱり、親しめません。意味は分からなくとも、音にできるだけで、だいぶ違います。
※小手先と手羽先。きょうもありがとうございます。


6月27日(日)

情景を浮かべて消える夏帽子

もうすぐ丸3年です。
感慨深いものがあるかといえば、
あんがいなにもなく、
ただもっといい句をつくりたいと思うだけ。
意気込んでつくれるものでもないのですが・・・・。

じょうけいを うかべてきえる なつぼうし
季語=夏帽子

※年齢、環境、生活、それなりに変化すると、おそらく句柄も、それなりに変化します。致し方のないことですね。
※蒸し暑い一日でしたね。きょうもありがとうございます。

※お知らせ。友人たちが陶芸教室を開きました。よかったら、ホームページをのぞいてみてください。
新宿の真ん中なんですけどね、教室そのものが手作りなんですよ。


6月26日(土)

深海の夏これがあなたかもしれない

海はとてつもなく深い。
レジャーとして潜る海は、深くともせいぜい40m前後。
もちろん、日常とは別世界なのですが・・・・。

しんかいのなつ これがあなたかもしれない
季語=夏

※写真を使わず、深海という言葉を使わず、それでも海の中だと想像させる17音、
それができれば一番なのですが・・・・。
※素直に写真を使うのがいいのかなぁ?、とも思うのですが、なんとなく・・・・。
※仮に見たことのない季語でも、ネットで検索すればほとんどの画像を見つけることができます。ほんとに便利です。
※大昔も、現在も、遙か未来も、人間の感情は変わらない、ものなのかもしれません。
※いずれは慣れてしまうもの。きょうもありがとうございます。


6月25日(金)

五月晴月もときどき歪みたる

後悔と反省は違うとか。
人間って見栄っ張りだからね。

さつきばれ つきもときどき ゆがみたる
季語=五月晴

※いろいろとね。きょうもありがとうございます。


6月24日(木)

竹落葉闇うつくしくつかみ出す

まったく違和感のないことなんて、
そんなに多くはないのかもしれません。
はじめに感じた違和感を、忘れってしまうことはよくありますが・・・・。
完全に消滅することもまた、少ないのかもしれません。

たけおちば やみうつくしく つかみだす
季語=竹落葉

※竹は春から夏にかけて落葉します。
※親竹の地下の根茎から生じた竹の子に、その養分を分け与えるからなのだそうです。
※秋には竹の子もりっぱに成長し、親竹もまた青々と茂ります。
※竹もその他の常緑樹と同じように、一年で葉が生え替わります。新葉が生じると役目を終えた古い葉が落ちます。落葉樹のように葉がすべて落ちることはありません。
※無関心なことには違和感もありません。きょうもありがとうございます。


6月23日(水)

引き際のときを逸してさみだるる

「泣けます!」という書店の売り文句に
惹かれて買った2冊の小説。
ちっとも泣けない自分がちょっとくやしい。

ひきぎわの ときをいっして さみだるる
季語=五月雨(さみだれ)

※梅雨のことです。陰暦なら、今はまだ五月の中頃です。
※厳密には、ツユはその時候のことを、サミダレは雨そのものを指すそうです。
※ちなみに、「五月晴れ」というのも、本来は梅雨時の晴れ間のこと。
※陰陽の混在は致し方ありませんよ、と思います。むしろ混在しない方が不自然なのかも。
※涙は流しませんでしたが、なるほど、おすすめしたくなる小説です。「モノレールねこ 」と「かたみ歌 」ね。
※単にツボではなかったみたい。きょうもありがとうございます。


6月22日(火)

自ずから答え得ている花榊

腹を割って話し合えば、とは、よく言いますが・・・・
ほんとのとこ、どうなんでしょうね。

おのずから こたええている はなさかき
季語=榊の花

※サカキは漢字のつくり通り、神聖な木です。常緑樹で、「栄え木」の意味なのだといいます。
※葉の付け根に数個の白い小花を付けます。サカキの花もはじめは白く徐々に黄色味を帯びてきます。
※久しぶりに、追いかけられる夢を見ました。逃げようと必死なのだけれども足が重い、動きが鈍い、という夢。
で、最後に水路に飛び込んで・・・・目が覚めた。これを更新する前に、疲れてつい居眠りを・・・・。
※理解できないことに思考を巡らすよりも、理解できないと割り切った方が健康的かもしれません。
※ですよ。きょうもありがとうございます。


6月21日(月)

栗の花われほこりたる匂いかな

人間の自己顕示欲って、
思っている以上にすごいものなのだなぁ〜と思ったりもします。

くりのはな われほこりたる においかな
季語=栗の花

※栗の花の匂いは、甘く青臭いとか、むせかえるような甘い匂いとか、表現されます。
※歪むと大変。きょうもありがとうございます。


6月20日(日)

昼月にほどよく揺れてジキタリス

以前、アクセスは気にしません、
と言いましたが、
やっぱり気になるものですね。
すんません。
今月のはじめから約半月の期間で、
1万アクセスを超えていました。
それにどれほどの価値があるかはわかりませんが、
びっくらしますた。

ひるづきに ほどよくゆれて じきたりす
季語=ジキタリス

※1メートル以上の花穂に袋状の花をたくさん咲かせます。
※花穂は葉の間から数本直立します。最長で160メートルもあるそうですよ。
※キツネノテブクロ(英名:フォックスグローブ)というかわいらしい名もありますが、俳句ではあまり使われないそうです。
※ちなみに、ジキタリスには「妖精の指ぬき」などの別名もあるそうです。
※もともとは観賞用の植物ではなく、強心剤のための薬用植物だったのだとか。
※ヨーロッパ原産で、その葉に効用があるらしいのですが、一般には有毒植物です。毒にも薬にもなります。
※1万アクセスは、イコール1万人ではないですよ。なぁわけないですよ。
※特別に宣伝もしていなし、ブログでもないし、ましてやリンクすら張られている様子もないのにね。
※しかも、「お気に入りに」への登録数が99%の確率って・・・・。まさにキツネにつままれた感じです。
※たった1日で数万アクセスというサイトは山ほどあります。でも、「俳句で?」というのが正直な感想です。
※感謝です。きょうもありがとうございます。


6月19日(土)

金魚草ただようまねのうなくなり

めんどくさい人は、
誰もがめんどくさいことは避ける、
ということに気づかないのかしら?
と思うことがある。

きんぎょそう ただようまねの うなくなり
季語=金魚草

※花の形が金魚のように見えるからキンギョソウ。
※めんどくさくない人間など、そもそもいないのかもしれない。程度と範囲の差はあれど。
※金魚の近所。きょうもありがとうございます。


6月18日(金)

青すすき人懐かしくそよぐなり

幻影と実態、それに気づくことも「かしこさ」なのかもしれませんね。
答えなどないのだろうけれど。

あおすすき ひとなつかしく そよぐなり
季語=青芒

※まだ花穂のでない夏のススキ。青々とした涼やかさも絵になります。
※大好きな小説のなかに、「人生って何だろう?、って思われるのが人生なのかもしれない」
みたないな言葉がありましたね。そういえば。
※ひとつひとつね。きょうもありがとうございます。


6月17日(木)

くちなしの花の悔悟のこだまする

観念句と呼ばれるものがありましてね。
ほとんどの俳人はあまりいい意味で使いません。
でも、ぼくは、具体性の強い句よりも、
観念句と呼ばれる程度のものが好きです。

くちなしの はなのかいごの こだまする
季語=山梔子の花

※悔悟(かいご)は文字の通り、悟って、悔いること。今までなんてバカだったんだろう、みたないな感じのこと。
聞き慣れない、見慣れない言葉ですけどね。
※クチナシの花は、はじめは白く時とともに黄色味をおびてくる。
※枝先にひとつずつ花を付け、春の沈丁花、秋の金木犀に負けないほどに香りが高い。
※クチナシはもともと一重の花。八重咲きは園芸種。一重は実がなり、八重咲きには実がならない。
※実は染料に使われるそうです。実が熟しても口を開かないことから、クチナシと呼ばれるのだとか。
※できれば、難しい具象句よりも、簡単な観念句を目指したいものですが・・・・。
※そうなの。きょうもありがとうございます。


6月16日(水)

葉柳や風の命にたどりつく

器用な人、というのはいるもので・・・・。
でも、器用なだけじゃ気づかない、
いやいや、器用だからこそ気づけない世界観、
というものがあるのかもしれません。
積み重ねがなければたどり付けないものがあるとしたら、
おそらくすべてがそうだけど、
器用な人間には理解できない領域があっても
無理はないのかもしれません、と、最近なんとなく思う。

はやなぎや かぜのいのちに たどりつく
季語=葉柳

※春の新芽のころの柳に対して、夏の日の柳のこと。
※器用貧乏とは、よく言ったものですね。
※まだまだですけどね。きょうもありがとうございます。


6月15日(火)

蛍袋その泣き顔を思い出す

失敗は失敗を認識できれば、それでいんじゃない?
どうしても反省させたい人というのもいるけれど、
それはそれでどうかとも思う。
なんとく、歪みを感じなくもない。

ほたるぶくろ そのなきがおを おもいだす
季語=蛍袋

※ホタルブクロは植物です。キキョウ科の多年草。別名を、釣鐘草、提灯花。
※夏になると、道端、線路脇、空き地などにいろいろなところに咲いている。
※その花のカタチは提灯というか何だろう? 袋状の花をぶら下げて咲いています。
※大きな花の中に蛍を入れて遊んだから、ホタルブクロという説。
「火垂(ほたる)袋」が提灯の古い呼び名だという説もあるそうです。
※はじめて蛍袋の句を見たとき、植物のことだとは思いもしませんでした。あははは。
※暑かったね。きょうもありがとうございます。


6月14日(月)

あてのない消息たどる椎の花

世渡りに大切とさせる価値判断の多くは、
必ずしも人や物事の本質ではないそうです。

あてのない しょうそくたどる しいのはな
季語=椎の花

※神社や寺院に多く、椎の花が咲くとむせかえるような匂いがします。
※甘い強い香りは雄花の匂い。花は穂状に細かい花をびっしりとつける。
※ところで、きょうもありがとうございます。


6月13日(日)

真ん中の取り残されて立葵

似たもの同士が寄り集まる。
その集団の中にいることに不自然さを感じたとき、
人は成長したのだろうか。

まんなかの とりのこされて たちあおい
季語=立葵

※タチアオイの茎は2メートルもの高さになります。二年草。
※花は下から上に咲き上がっていく、と、いわれています。
※実際に観察してみると、規則正しく下から順番に咲き上がっている姿はないようです。うちの周辺だけ?
※どうなんだろう? きょうもありがとうございます。


6月12日(土)

美しき影あふれ出し木下闇

どんなに技量と才能があっても、
忍耐力がなければ大成しないのだとか。
どこで見切りをつけるかという問題もあるけれど・・・・。
3年以内は早すぎ、5年でも微妙かもしれません。

うつくしき かげあふれだし こしたやみ
季語=木下闇

※鬱蒼と茂った夏木立の下のほの暗さをコシタヤミといいます。
※庭の植え込みなどの影もコシタヤミといいます。
※どれも闇というほどではないので強調なのでしょうね。
※1万時間の練習をこなせれば、誰もが天才 に近づけるそうで・・・・。世界的な天才たちには、若いうちにその1万時間を経験したという共通点があるそうです。でも1年356日毎日3時間練習しても約10年かかるわけで、1時間では20年以上・・・・。なるほど、働きながらでは、そうやすやすと超えられない時間量だわ。
※先は長いね。きょうもありがとうございます。


6月11日(金)

鯖の青明るき海の中に澄む

イメージすることって、大切なのかもしれませんね。
何ごとも。
悪く悪く考えるとろくなことがないというからね、気を付けないと。
ただ、あまりにポジティブなのも嘘っぽいとうか、
無理している感がなきにしもあらずで・・・・。
ほどほどに、適量で。

さばのあお あかるきうみの なかにすむ
季語=鯖

※サバは5〜7月が産卵期と言われています。この時期は近海でサバの群を見ることができます。
※背は青緑色で、腹部は銀白色。真鯖と胡麻鯖の2種類があるそうです。
※「鯖の生き腐れ」と言われるくらい、腐るのが早い。
※「鯖を読む」の起源も、腐るのが早いことからきているのだとか。
※サバは夜、火を焚いて漁をするそうです。それを鯖火といいます。
大量に水揚げされるので、いちいち数えていたら時間がかかってしまう。
で、漁師や魚屋は目分量でさっさと売りさばいたのだとか。諸説あります。
※多く言うことを「鯖読み」。少なく言うことを「逆鯖」というそうです。
「逆鯖」ははじめて知りました。もうほとんど使われることがないのでしょうか、辞書には載ってません。
※なんとなくですよ。きょうもありがとうございます。


6月10日(木)

何一つ償うわけのなくあやめ

ほんとに話し好きな人は聞き上手ではないようです。
でも、聞き上手な人は話し好きと思われがちのようです。

なにひとつ つぐなうわけのなくあやめ
季語=あやめ

※アヤメは草原の植物です。日本全国はもちろん、朝鮮半島、中国、シベリアにまで分布しているそうです。
※俳句では、渓谷の渓と、草冠に孫の二文字でアヤメと読ませます。パソコンにはない漢字です。
※古くは端午の節句の菖蒲(しょうぶ)も同じ字で菖蒲(あやめ)と言ったそうです。
※なので、芭蕉の句や古歌に登場するアヤメは、ショウブのことなんですって。
※「いずれ菖蒲か杜若」のように、現在、アヤメは菖蒲と表記します。まぎらわしいと言えばまぎらわしいですね。
※一般的にね。きょうもありがとうございます。


6月9日(水)

グラジオラス言葉はとうに失いて

そのうち治るだろうと思っていた風邪を、ちょっとこじらせて、といっても食欲はあるし、いたって本人的には元気なのですが、それでも咳が長く続くから念のため病院に行ってみたら、胸のレントゲンを撮られて、いろいろな薬を出されて、しかも飲み方がまちまちで、朝だけしか飲まない薬だとか、朝と夜とか毎食後とか毎食間とか、わけがわからなくなります。さらに、眠くなる薬あるから気を付けてくださいとか、便秘になる薬があるから気を付けてくださいとか、ほんとめんどくさくて、眠くはならなかったけれど、しっかり便秘になって、でもそれがどの薬なのかを忘れてしまって、とりあえず全部飲んでおけみたいない、今週なんです。

季語=グラジオラス

※グラジオラスの原種は古代ローマでさかんに栽培されたそうです。観賞用?
※今はフラワーアレンジメントなどの切り花としての栽培がさかんとのことです。
※グラジオラスの名はラテン語のグラジィウス(剣)からきているといいます。その葉がショウブに似た剣状をしています。
※19世紀にイギリスで栽培品種がつくられ、現在では1000種を超えるほどの種類があるのだとか。
※長い穂に下から上に一列に連なるように花を咲かせます。ただ不思議と同じ方向、片側にしか花を付けません。
※単純に該当する薬を止めればいいだけなんですけどね。便秘になどなったことがなかったから、ぜんぜん説明を聞いてなかったのです。便秘って大変なんですね。
※忙しかったのね。きょうもありがとうございます。


6月8日(火)

血脈の鬼灯の花こぼれける

俳句は私的な要素が強い。
すべてとは言わない。
17音だからなのか、
他者を意識すると詩的な要素が薄くなる、
そんな気がしなくもない。

けつみゃくの ほおずきのはな こぼれける
季語=鬼灯の花

※ホオズキは相当に古くから栽培されていた植物なのだそうです。古くは「古事記」に出てくるとか。
※ナス科の多年草。淡い黄色い花を咲かせます。下から上に咲き移りながら、結実をはじめる。
つまり、同時期に、上には花があり、下には実がある、そんな感じ。ナスと同じ。
※ちなみに花言葉は、偽りなのだそうです。ちょっと意外。
※単純で複雑。きょうもありがとうございます。


6月7日(月)

短夜や笑顔の裏に潜むもの

サボりたい、休みたい、
そんな気分の一日でした。

季語=短夜

※夏至の夜が一年でもっとも短い。今年は6月21日ですね。
※すでに十分、夜は短くなった気がします。
※長かろう、短かろう。きょうもありがとうございます。


6月6日(日)

人恋しさに草笛を吹きにけり

まとまっているけれど普通。
でも、普通って、
意識してつくろうとすると、
案外むずかしいものなのかも。

ひとこいしさに くさぶえを ふきにけり
季語=草笛

※草笛は吹けません。まともなメロディを奏でるには、それなりの練習が必要みたいです。
※まだまだ、よくわかりませんけどね。きょうもありがとうございます。


6月5日(土)

かたつむり考え直すこともなく

考え方が時とともに変わるのは当然で、
停滞していなければ、なおさら変わるもの、だと思います。
硬直したら、それまでなのにね?

かたつむり かんがえなおす こともなく
季語=かたつむり

※カタツムリは雌雄同体。一個体が自分の意志(?)でオスにもメスにもなる。
のだと思っていたら・・・・違った。耳学はときにあてになりませんね。
※繁殖期の2匹のカタツムリは、互いがオスとメスの両方の働きをするそうです。
で、両方が産卵する。なんとも効率のよいことで。
※カタツムリは、農業を営む人や草木を愛でる人にとっては害虫なんですよ。
※とか言って、自分自身が硬直したときに、硬直したことを認識できるのだろうか。大丈夫だろうか?
※梅雨、そろそろ? きょうもありがとうございます。


6月4日(金)

濃淡の虚ろなりけり花樗

人は、信じていることの真逆を言われても、
そうそう簡単には受け入れられないもの。
誰だってそう、ぼくだってそう。
でも、ひどく魅力的だったりもする。

のうたんの うつろなりけり はなおうち
季語=花樗

※本来は暖かい土地の海辺に自生するそうです。東京でも庭木や街路樹に多い。
※庭木などは高さ5〜15メートルほどで、自生するものは30メートルを超えるとか。
※梢に淡い紫色の五弁花を多数咲かせます。
※オウチは古名で、一般的にはセンダンと呼ばれます。
※センダンの名前の由来は、着物のかさねの色目のことなのだとか。夏の着物の取り合わせが、この花の淡い紫色にたとえられたとか。着物のことは、まったくわからないです。
※「栴檀は双葉より芳し」(せんだんは ふたばより かんばし)という諺がありますが、この場合のセンダンは香木の白檀(ビャクダン)のこと。
※先日、駅で部活帰りらしい中学生くらいの女の子を見かけました。その肩にかけたスポーツバックにはマジックで「努力なくして花は・・・・」とありました。「花は・・・・」の先は、ぼくの立ち位置からは読めませんでした。でも、その隣に「意味不明」という大きなステッカーが貼ってありました。
※正解は? きょうもありがとうございます。

※サーバーメンテナンスの都合で、5日の午前中はアクセスできないそうです。


6月3日(木)

南天の花気持ちひとつのはずもなく

最高のクリエイティブもまた、
融和とか調和とか協調から生まれるものなのかもしれません。
上手に我を折ること、ものすごく大切なんでしょうね。

なんてんのはな きもちひとつの はずもなく
季語=南天の花

※ナンテンの花も、知らなければ気づかないひとつかもしれません。
※白い小花が、赤い実と同じように、茎の頂に円錐状にかたまって咲いています。
※人は鏡なのだから。きょうもありがとうございます。


6月2日(水)

神仏は嫌いと言いしさくらんぼ

勉強のできる子どもや、働き過ぎの大人の
原動力となっているものは、じつは恐怖心。
って、断言されたら、考えちゃいますよね。
楽しいからじゃなかったのか?

しんぶつは きらいといいし さくらんぼ
季語=さくらんぼ

※日本のサクラは花。西洋のサクラは実。
※一般的にサクランボといえば、セイヨウミザクラの実をいいます。今年はサクランボが豊作なのだそうですね。
※楽しいわけもないか。きょうもありがとうございます。


6月1日(火)

十薬や儚き縁を敷き詰める

何かが足りないと思えば、何かが足りないものだ。
すでに、足りないものを探そうとしているのだから・・・・。
足りていたとしても、足りなくみえるもの。
もの足りなく感じるもの。
ものものしいもの。

じゅうやくや はかなきえんを しきつめる
季語=十薬

※10種類の薬効があるから、十薬と呼ばれる。別名は、ドクダミ。「毒・痛み」に効くから、ドクダミ、たぶん。
※独特の悪臭と、ドクダミという名と、すごい勢いで生い茂る繁殖力とで、けっこう嫌われる。
※花びらのような白い十字の苞と、中心にある黄色い小花。よく見れば、けっこうかわいい花です。
※どちらかといえば、日の当たらないところに群生します。
※来月でまると3年になるんですよ〜。早いですね〜。石の上にも3年って、ほんとかね?
※ようわからん。きょうもありがとうございます。

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