俳句ストック(シヲクム)

今日の俳句、こうのこうき

2018年4月

19日(木)

健気さの濁りにも似て春の夢

寝心地のよい季節は短い。
だからといって、いい夢とは限らない。

けなげさの にごりにもにて はるのゆめ
季語=春の夢
※「春眠暁を覚えず」の春眠に見る夢。
※ちなみに、夏の夢、秋の夢、冬の夢という季語はない。
※昔は貴重だったのよ。きょうもありがとうございます。

18日(水)

泣き言に迷いのありぬ四月かな

真夜中、激しい雨音にまぎれて、
たくさんの蛙の声が聞こえた、気がした。

なきごとに まよいのありぬ しがつかな
季語=四月
※4月は春たけなわだけれども、曇りの日も多い。
※やっと晴れた! きょうもありがとうございます。

17日(火)

晩春の頭の中を書き換える

やけに暑かったり、寒かったり、
また寒かったり。

ばんしゅんの あたまのなかを かきかえる
季語=晩春
※春を3つに分けたときの最後の時期。
※雨が、つめたい。きょうもありがとうございます。

16日(月)

割り切れば切り売りとなり春大根

春は千葉産、夏は北海道産が
主流となるようですよ。

わりきれば きりうりとなり はるだいこん
季語=春大根
※春から初夏にかけて収穫する大根のこと。
※本来の旬は冬。きょうもありがとうございます。

15日(日)

大股で歩きて春の終わりかな

春がやけに短いと
夏はひどく暑くなるそうだ。
なんかたいへんそうだ。

おおまたで あるきてはるの おわりかな
季語=春の終り
※晩春のこと。遅き春、春終る。
※葉桜の季節。きょうもありがとうございます。

14日(土)

春雨や笑うが如くアイデアを

無理矢理にしぼり出すものより‥‥
そんな気がする。

はるさめや わらうがごとく あいであを
季語=春雨
※優しい雨。きょうもありがとうございます。

13日(金)

口ぐせの増えてたんぽぽ風まかせ

自分の口ぐせは、
自分ではわからないのよ。

くちぐせのふえて たんぽぽ かぜまかせ
季語=蒲公英
※ほとんどは西洋たんぽぽ。在来種を見つけられたらラッキー。
※見分け方については「たんぽぽ 見分け方」で検索してみて。
※初夏みたいな春ですね。きょうもありがとうございます。

12日(木)

それぞれに言い分のあり木瓜の花

バラ科の木瓜の枝には、
棘があります。

それぞれに いいぶんのあり ぼけのはな
季語=木瓜の花
※花は梅に似た5弁で、秋になる実はリンゴに似ている。
※真っ赤な花が代表的。きょうもありがとうございます。

11日(水)

背徳の透き通るまで春疾風

突風で飛ばされそうだ、帽子が。

はいとくの すきとおるまで はるはやて
季語=春疾風
※春先の砂塵を巻き上げる強風や突風のこと。雨にはならない。
※くるりんぱっ。きょうもありがとうございます。

10日(火)

囀りや耳をすませばまた一人

いろんな小鳥が鳴いています。

さえずりや みみをすませば またひとり
季語=囀り
※春の繁殖期の、小鳥の美しい鳴き声をいう。
※明るく賑やか。きょうもありがとうございます。

9日(月)

つつじ咲く人は隙間に苦労する

いろいろな隙間がある。
人と人の間にも‥‥。

つつじさく ひとはすきまに くろうする
季語=躑躅
※庭園と呼ばれるものには、ほぼ間違いなく咲いている。
※人生にも。きょうもありがとうございます。

8日(日)

桜しべ降りてまともとなりにけり

八重桜で花見もいいよね。

さくらしべ ふりてまともと なりにけり
季語=桜蘂降る
※花の後にがくに残ったしべが散ること。
※地面が赤く染まったかのようにもみえる。
※葉桜の季節へ。きょうもありがとうございます。

7日(土)

居眠りのかわりにエリカ花盛り

ぼんやり、ぽわーんとした感じの花。

いねむりの かわりにえりか はなざかり
季語=エリカ
※切り花や庭木としてよく見るのは、ジャノメエリカと呼ばれるもの。蛇の目は和名。
※紅紫色(マゼンタ色)の小さな丸い花をたくさんつける。
※ツツジ科の常緑樹。きょうもありがとうございます。

6日(金)

平穏をふいと着飾る花水木

咲けばサクラのように、
街中が明るくなる感じがしますよね。

へいおんを ふいときかざる はなみずき
季語=花水木
※ピンク、または白の花のような4枚の苞を広げます。
※花期はわりと長め。きょうもありがとうございます。

5日(木)

むしゃくしゃと祈るかぎりの花ぐもり

コタツをしまわなくて、よかった。

むしゃくしゃと いのるかぎりの はなぐもり
季語=花曇
※サクラの時期のどんよりとした曇り空のこと。
※雨もパラパラと。きょうもありがとうございます。

4日(水)

結び目のあえてふくらむ八重桜

なんか、いろんな花が
一気に咲き出した感じだ。

むすびめの あえてふくらむ やえざくら
季語=八重桜
※もっさりと丸く集まり咲くので、満開ともなると重そう。
※他のサクラに遅れて咲き、他のサクラとは趣が違う。
※毬のよう。きょうもありがとうございます。

3日(火)

涙目となりて眠たし著莪の花

もう群れ咲いていたよ。

なみだめとなりて ねむたし しゃがのはな
季語=著莪の花
※ふつうは5~6月ごろに咲くので、初夏の季語。
※アヤメ科の花で、淡い紫色に黄色いはん点がある。
※まるで初夏だ。きょうもありがとうございます。

2日(月)

生い立ちははじめ明るくチューリップ

お、咲いてる、咲いてる。

おいたちは はじめあかるく ちゅーりっぷ
季語=チューリップ
※初夏のような気もしますが、春の花です。
※原産もヨーロッパではなく、トルコのあたりなのだとか。
※誰もが知っている花。きょうもありがとうございます。

1日(日)

四月馬鹿不器用なのでまた明日

手先はわりと器用なんですけどね。

しがつばか ぶきようなので またあした
季語=四月馬鹿
※エープリルフールのこと。騙された人のことも言うそうです。
※ヨーロッパから日本に伝わったのは大正時代なのだとか。
※めんどくさい。きょうもありがとうございます。