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東京ムネモシュネの俳句ストック > 今日の俳句 > 2011年11月
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今日の俳句、こうのこうき 余白
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2011年11月
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30日(水)
金色の様を見極む銀杏黄葉
自然体というのは、
穏やかであってこその自然体なのでしょうかね。
きんいろの さまをみきわむ いちょうもみじ
季語=銀杏黄葉
※東京で黄葉といえば、銀杏黄葉でしょうか。鮮やかです。
※日本の生活圏に馴染んでいるイチョウも実は外来種。
仏教伝来とともに帰化したと考えられているそうです。
※写生って大事なのだなと、あらためて思ったりなんかしています。
※田中貞雄さんの「辻子」の2回目、アップしました。
※明日から師走ですね。きょうもありがとうございます。
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29日(火)
ぼらの群昨日と今日の行き当たる
ほんとに変わらないものにこそ、
妙な違和感を感じるものなのかもしれません。
ぼらのむれ きのうときょうの いきあたる
季語=鰡
※ボラは海岸近くの浅瀬に沢山います。
※ボラも出世魚です。幼魚を「洲走(すばしり)」といいます。
そして「おぼこ」、「いな」、「鰡」へと変化していきます。
※ボラと呼ばれるものは、30センチ以上で3年を越えるものです。
さらに大物を「名吉(なよし)」というそうです。
※ボラは秋の季語です。真冬になると、深海に落ちていくそうです。
※昨日が今日で、今日が昨日で。きょうもありがとうございます。
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28日(月)
振り向けば振り向き過ぎし楝の実
極端から極端に走る人って、
案外、めんどくさがりなのかもしれません。
ふりむけば ふりむきすぎし おうちのみ
季語=楝の実
※オウチは古名で、通常はセンダンと呼ばれています。
※でもビャクダン科のセンダンではありません。ややこしい。
※実はサクランボほどの大きさで、落葉しても多くの実を残しています。
※なるほど。きょうもありがとうございます。
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27日(日)
紅葉の中に迷いを沈めゆく
たまに、ときどき、ほんとにときどき、
サイフの中にお金が入っているものと
思い込んでいるときなどがありまして。
ふと思いました。
一番困るは、後払い制のバスかもしれません。
こうようのなかにまよいを しずめゆく
季語=紅葉
※芭蕉さん曰く、「○○に○○を」は言わぬこと、だそうです。よく使っています。
※スイカとか、パスモとか、ICカードって便利ですね。どうでもいい話ですが。
※朝も夜も昼も寒くなりましたね。冬だから当たり前ですが・・・・。
※省エネのためか、句会場が寒くて寒くて風邪を引くかと思いました。
※お陰様で元気です。きょうもありがとうございます。
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26日(土)
あまりにもつまらなすぎて蓮枯れる
忘れられないことは、
忘れたくないことなのかもしれません。
おかしな矛盾です。
あまりにも つまらなすぎて はすかれる
季語=蓮枯れる
※池の一面を覆っていた葉もなくなり、枯れ果てて茎だけになったハス。
※穴の開いた実、折れ曲がった茎、水に浮かぶ枯葉、さみしい情景ではあるけれど、
変化に富んだ景色ともいえます。
※そうなんですよ。きょうもありがとうございます。
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25日(金)
麗々と月細くして冬に入る
会社帰りの電車で本を読んでいたら、
一駅乗り過ごしてしました。
よくあることなので、
またかと笑って一駅戻るつもりが、
気づいたら十駅も乗り過ごしていました。
乗り換え駅から会社まで10駅なんだと、
昨日はじめて知りました。
れいれいと つきほそくして ふゆにいる
季語=冬に入る
※今日は旧暦の十一月一日になります。ただの新月です。
※だからなんだということもありません。そろそろ本格的な冬です。
※つまり、会社の最寄り駅の一つ手前まで戻っていました。あはは、はぁ〜。
※朝が寒い。きょうもありがとうございます。
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24日(木)
紅葉川流れに添わぬもののなし
予想はあたることがあるから、めんどうで、
当たらないことも多いことを
何故か忘れてしまうものなんですよね。
もみじがわ ながれにそわぬ もののなし
季語=紅葉川
※紅葉の流れる川のことです。別に説明することもないですね。
※なぜでしょ? きょうもありがとうございます。
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23日(水)
星冴える海のおもてを捜しおり
それなりに納得していたのに、
つまらないひと言で、
「あれ?」て、思うことありますよね。
「なんで?」みたいなぁ、ね。
ほしさえる うみのおもてを さがしおり
季語=星冴える
※冬の星のこと。空気の澄んでくる冬は星の光りが鋭くなる。
※新月に近いので、晴れれば星がよく見えるかもしれませんよ。
※今日は何故か休日出勤。特に忙しいわけではないのですが、仕事です。
※晴れるいいね。きょうもありがとうございます。
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22日(火)
星々を細かく砕き冬の風
冬なのだから寒いのは当たり前なのですが・・・・
ほしぼしを こまかくくだき ふゆのかぜ
季語=冬の風
※寒風やら凍て風など、いかにも寒そうな言葉があります。これらは本格的な冬の季語です。
「冬の風」は漠然としていますが、その中にやさしさがあるような(ないような)。
俳誌ろんど・田中貞雄主宰の句集を紹介しています。
※早起きは・・・・三文って如何ほど? きょうもありがとうございます。
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21日(月)
どこまでも名無しのままで紅葉せり
偶数と偶数を足せば、偶数。
奇数と奇数を足しても、奇数とはならず偶数。
心の中でどんなに願っても、
世界が変わるわけはないのよね。
どこまでも ななしのままで もみじせり
季語=紅葉
※何の木ということもない、もろもろの紅葉は雑木紅葉として総称したりします。
※名のある紅葉といえば、カエデです。その他にとくに美しいと言われているのは、ハゼ、ドウダン、ブドウ、カキ、カシワ、シラカバ、ヌルデ、ウメなどがあります。
※ウルシ紅葉も綺麗ですが、そうそう見られるものではありません。ネムの木の紅葉も綺麗なのだとか。近所にあったかな?
サントリー美術館の「南蛮美術の光と影」、意外と面白かったです。
教科書で見たフランシスコ・ザビエルの聖画が見たかっただけなのですが。
そこに展示されているものは、隠れキリシタンが命がけで守ったものなんですよ。
※不思議といえば不思議。きょうもありがとうございます。
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20日(日)
信心を捨て去る葡萄紅葉かな
いわしの頭も信心からとは言いますが、
決め事は少ない方が生きやすいのだろうね。
しんじんをすてさる ぶどうもみじかな
季語=葡萄紅葉
※山葡萄の紅葉、綺麗ですよね。
※空は秋の雲と冬の雲が半分半分という感じです。
※あれもこれもと思うと、すべてが中途半端ってことにもなりかねませんね。
※できることからコツコツと、それが一番大切ですね。
※晴れましたね〜。きょうもありがとうございます。
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19日(土)
どうだんの紅葉のきのうきょうあした
やればできる、はその通りで
何も否定することはありません。
でも、今のままでは
限りなくできないことに近い、
ということを忘れないことだと思う。
どうだんの もみじのきのう きょうあした
季語=満天星紅葉
※ドウダン紅葉はことに美しいと、どの季語集にも書いてあります。
※大切なことは、人それぞれですね。頑張りましょう。そうしましょう。
※動かねばね〜。きょうもありがとうございます。
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18日(金)
柊の花の香りの正気かな
100%の未来予想なんてあるわけないじゃん。
あったら・・・・つまらなそう。
ひいらぎのはなのかおりの しょうきかな
季語=柊の花
※柊の花が咲いています。葉のわきに数花ずつ集まって咲くので、目立ちません。
※キンモクセイほどの強くはありませんが、ほのかなよい香りを放っています。
※葉っぱには鋸のようなギザギザがあります。悪鬼払うために用いられたりしますが、
老木となるとほとんどそれがなくなるそうです。
※そうですね。きょうもありがとうございます。
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17日(木)
追いつきし入るさの月のかなしみに
慣れないことに「慣れる」には、誤魔化さないことのようです。
そういうことらしいです。
おいつきし いるさのつきの かなしみに
季語=月
※「入るさ」という言葉を見つけました。「さ」は方向を示す接続詞で、
〜が入る方角などという意味だそうです。和歌によく使われるらしい。
※風邪はやってますか? お気をつけて。
※あら、快晴。きょうもありがとうございます。
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16日(水)
濃竜胆手の鳴る方へ咲きにけり
嘘の多くは、そのほとんどは、むしろその全部は、
自分自身のためのもの。
何のメリットもない嘘を付くわけがないではないですか。
こりんどう てのなるほうへ さきにけり
季語=笹竜胆
※竜胆は野山に咲く秋の代表的な花。光りを求める花。
※夕方になると閉じます。曇天でも日がかげっても閉じてしまうそうです。
※七草のしんがり。日当たりの良い場所ほど色鮮やかで、
枯れはじめた野に咲く紫の花は、ひとき目を引くのでしょうね。
※先日の鎌倉吟行では、縁切寺で有名な東慶寺に案内していただきました。
たくさんの竜胆が咲いていました。満開でした。
縁切寺(駆け込み寺)、ちょっと意外な制度があったようです。へぇ〜。
※ちなみに、笹竜胆(ささりんどう)は、白い花なのだそうです。
※光のさす方へですね。きょうもありがとうございます。
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15日(火)
茶の花や幸運のみを綴りおり
めずらしく早くに目が覚めて、
あわてずに天気予報などを見て、
傘持っていかなきゃなどと思いつつ、
週末に一度出した会社のいろいろをカバンに戻して、
傘だけを忘れました。
ちゃのはなや こううんのみを つづりおり
季語=茶の花
※白い5弁の花。ふっくらと丸く、金色のおしべの束が印象的です。
※「わび」「さび」あるいは「冷え」「痩せ」「からび」
※「からび」って何?
※目を向ければ、小さな幸運は、毎日あるものなのかもしれませんね。
※幸運を。きょうもありがとうございます。
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14日(月)
どんぐりはどんぐりなりし路傍かな
本を読むのは好きです。
でも文字の多い漫画は苦手です。
なんだか矛盾しています。
どんぐりは どんぐりなりし ろぼうかな
季語=団栗
※そういえば、あれだけ親木の近くに落ちるドングリは、どうして発芽しないんだ?
※ドングリは乾燥に弱いので、土の中に埋めないと発芽しないそうです。
※で、誰が土の中に埋めるのだと疑問に思うでしょ?
※リスやネズミなどが餌として土の中に備蓄して、食べ残したものが発芽するそうです。
※ふと疑問に思ってネットで調べてみましたよ。
※ぱっと見、文字が多いと避けていた「宇宙兄弟 」という漫画、やたら評判がいいので、読んでみたらやたら面白です。
※見た目じゃわからんね。きょうもありがとうございます。
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13日(日)
思い出を小さくたたみ冬ざくら
傷つかないように生きるということは、
誰も受け入れないということではなく、
誰にも受け入れてもらえない、
ということなのかもしれないね。
おもいでを ちいさくたたみ ふゆざくら
季語=冬桜
※鎌倉で冬桜を見てきました。結構あちこちで咲いていました。
※木は一般の桜より小さく、花も小さい。白い一重で、さみしげな雰囲気の花です。
※正確にいうと、10〜11月に咲く桜は十月桜といって別種もものらしいです。
※本当の冬桜は? 12月頃に咲き出すもので、どこにでも咲くものではなく、群馬県の桜山公園が唯一の名所といわれているそうです。
※紅葉はまだでした。きょうもありがとうございます。
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12日(土)
人間の中にはじまり水の冬
自分の中の主役は自分だ。
主役である場を広げたいと思うのも人情ならば、
その逆もまた人情なのですかね。
なにか違う気もしますが。
にんげんのなかにはじまり みずのふゆ
季語=冬の水
※これからどんどん寒くなるほどに、冬の水は澄んできます。
※生命は息をひそめ、つぎを夢見て力をため込んでいる、とかね。
※水冷たくなりましたね。きょうもありがとうございます。
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2011年11月11日(金)
石蕗の花去るものは去り咲きにけり
今日って、100年に一度しかない日なんだね。
ふゆすみれ さるものはさり さきにけり
季語=石蕗の花
※菊似た鮮やかな黄色い花です。
※風流人は、禅味のあるその美しさを愛で、茶室の庭などに盛んに植えたのだとか。
よくもわるくも、こころは計り知れないものからですね。
※なんとなく、おめでとう。きょうもありがとうございます。
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10日(木)
誰ひとり寄せ付けぬかに冬の蝶
次に同じようなチャンスが来たのならと思うけれど、
そのときにはその反省も忘れていたりなんかして。
案外、同じような失敗を、
手をかえ品をかえ繰り返しているのかもしれませんね。
だれひとり よせつけぬかに ふゆのちょう
季語=冬の蝶
※どんなに効率がいいと思っても、人には受け入れられないことがあるようで・・・・。
※他人事(ひとごと)を「たにんごと」と読むこと人も多いそうですね。人のことは言えませんが。
※いいんじゃない。きょうもありがとうございます。
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9日(水)
山ほどの口実を付け棗の実
ふつうをつくるのが一番むずかしいとか。
で、そのむずかしい「ふつう」ってなんだろうって、
考えてみると確かにむずかしそうですね。
やまほどの こうじつをつけ なつめのみ
季語=棗の実
※ナツメはヨーロッパからアジアにかけて広く栽培されています。
※実は2センチほどの楕円形で、熟れると甘酸っぱい味がするそうです。
※乾燥させた砂糖漬けなどはわかりますが、生食したことあったかなぁ。
※特に記憶がありません。きょうもありがとうございます。
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8日(火)
冬はまた人間くさくなりにけり
類推も推察も当たることはあるけれど、
当たることがあるというだけなのでしょうかね。
ふゆはまた にんげんくさく なりにけり
季語=冬
※立冬です。暦では今日から冬です。空も低く、日射しもだいぶ弱まりましたね。
※そろそろ冬の季節風が吹き出す頃なのだそうです。
※東京は秋と冬の真ん中あたり。きょうもありがとうございます。
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7日(月)
首筋に微熱の兆す月の入
「とりあえず」なら、何もしない方がいいのかもしれませんよ〜。
くびすじに びねつのきざす つきのいり
季語=月の入
※月齢によって月の出る時間も入る時間も異なります。
※世の中にはいろんなイベントが存在するのですね。
※晴れるといいですね。きょうもありがとうございます。
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6日(日)
飛ぶことのできない私いのこずち
人の心は複雑だから、
その表情で勝手に推察しているだけなんですよね。
理解しがたいものです。
とぶことの できないわたし いのこずち
季語=いのこずち
※イノコズチは漢字で書くと「牛膝」となります。牛のひざに似ているからだそうです。
※どこらへんがどう似ているのでしょうか。
※小さな楕円形の実には棘があり、衣服などにつきやすい。
※動物などにその種子を運ばせて繁殖します。
※まんまじゃなか。きょうもありがとうございます。
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5日(土)
あかんべと舌の長さの秋の草
弱いからこそ、ひと言多いのだと思う。
わかっちゃいるのだが・・・・
あかんべと したのながさの あきのくさ
季語=秋の草
※もろもろの秋の名もなき草。
※それゆえに親しみや可憐さがあるというけれど、気に止めなければ見過ごすだけ。
※どうすれば。きょうもありがとうございます。
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4日(金)
やさしさは人それぞれや蒲穂絮
成功した人の言葉は、
ときにきついと感じるときがあります。
必死に浮き上がりたいと願う人間に、
「何も考えるな」はとてもきつい。
でも、真実なのかもしれないなとは思います。
やさしさは ひとそれぞれや がまほわた
季語=蒲穂絮
※ガマの果穂のことです。秋にあると、風に乗ってわたが飛ぶようになります。
※「因幡の白兎」のお話に出てくるガマは、この時期の白い綿毛のことなのかもしれませんね。
闇より光に、闇から生まれた光に、惹かれます。
※ほんとだからです。きょうもありがとうございます。
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3日(木)
好きというかたちはしずく烏瓜
自分に正直であるということは、
周囲と隔離してもしようのないことなのでしょうね。
それもこれも価値観の問題で、誰かが決めてくれることではないのだし。
がんばってとしかいいようがないですよね。
すきという かたちはしずく からすうり
季語=烏瓜
※カラスウリの実は、落ちもせず腐りもせずという印象があります。
※食用には適さないため採取されることもありません。
※秋も深まり、周囲が枯れるころに赤く熟すために目立ちます。
※つる性植物です。巻き付いた木々も枯れ、自身が枯れても、赤い実だけは残ります。
※鳥などがついばみ、種子を運びます。特にカラスの好物というわけではないそうです。
※もう11月か。きょうもありがとうございます。
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2日(水)
ひと房の葡萄がやけにみずみずし
いや〜もう〜、久々に怒りました。
といっても、わりと、たぶん、静かにですが・・・・。
久し振りに嫌な気分です。
自己嫌悪ってやつですね。
ひとふさの ぶどうがやけに みずみずし
季語=葡萄
※笑いながら苦情をいう術でも覚えようかな〜。
※すんません。きょうもありがとうございます。
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1日(火)
夕暮れを少し間引いて木の実落つ
まだ、秋の虫が鳴いています。
秋の虫の声に交ざって、
キーキーという微かな音が聞こえてきました。
何の声と耳をすませてみると、自転車のブレーキの音でした。
ゆうぐれを すこしまびいて このみおつ
季語=木の実
※木の実といえば、ドングリやギンナンなどが思い浮かびます。
※果樹を含める場合もあるそうです。秋に熟す木の実の総称ですね。
※暦では今日から冬ですね。きょうもありがとうございます。
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