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東京ムネモシュネの俳句ストック > 今日の俳句 > 2011年10月
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2011年10月
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31日(月)
底辺を頂点として藻も紅葉
よくわかりません。
ていへんを ちょうてんとして ももみじ
季語=菱紅葉
※藻は水性植物の総称です。水性といっても、光合成する水性植物です。
※パソコンの起動が完全におかしい。そろそろ本当にご臨終かもしれません。いちいちフリーズするのでめんどくさくてしようがありません。
※10月も終わりですね。きょうもありがとうございます。
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30日(日)
強がりを笑われしかな実紫
「何にも書きたくない」は、
「何も思いつかない」と同義なのかもしれません。
ふと、そんなことを思いました。
つよがりを わらわれしかな みむらさき
季語=実紫
※実紫は、紫式部の実のことです。
※ムラサキシブといえば、「源氏物語」の作者ですが、
その優美な紫の実を平安時代の才女になぞらえたといいます。
※ちなみに中国名は「紫玉」と書くそうで、わかりやすい。
※日曜日ですね。きょうもありがとうございます。
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29日(土)
目覚めてもまた闇深く柿熟す
「コミュニケーション」をひと言で表す日本語はないようです。
「交流」は似ているけれど違う。
あえてひと言いうならば、「誤解」なのだとか。
その仕方とその集積で、成り立っている。
それすら、誤解なのかもしれないけどね。
めざめても またやみふかく かきじゅくす
季語=熟柿
※渋柿も紅く熟せば甘くなります。光がなければ熟しません。
※わたしはこういう人、あなたはこういう人。
※百の理解も、ひとつの誤解にはかなわない。
※単純ね。きょうもありがとうございます。
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28日(金)
朝顔の臆病ゆえに実を集め
基点のないものは迷うといいますが、
迷いのないことの方が稀なんじゃなのかなぁ。
あさがおの おくびょうゆえに みをあつめ
季語=朝顔
※朝顔は奈良時代の末期に渡来したそうです。そのときは「牽牛」と名乗っていたそうです。
※七夕の頃に咲く花だから、牽牛花(けんぎゅうか)といいます。
※本来の秋の七草には、朝顔の名があります。それはキキョウのことだと言われています。
※後にムクゲが輸入され、キキョウよりもぴったりと朝顔の名はムクゲに移行しました。
※つぎに薬用とし輸入された牽牛花があまりに美しかったために、
朝顔の名をムクゲからさらに譲り受けたといいます。
※朝顔はそもそも美しい花の総称だったとか? 真実は知らない。
どすこい! きょうもありがとうございます。
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27日(木)
秋と冬の間を手詰まりと言う
時間は常に連続している。
ひとつの時間だけを切り離したものを、
良くも悪くも「思い出」という。
過去に繋げれば、呪いとなり。
現在に繋げれば、わだかまりとなる。
未来に繋げれば、糧となる。
あきとふゆのはざまを てづまりという
季語=秋
※「食欲の秋」というフレーズには、冬に備えての本能的なものがあるから、
そうかも、と、誰もが思い至ることなのかもしれません。実りの秋だから食材も多いしね。
※それに引っかけて、知識もため込みましょうとしての「読書の秋」なのか、
秋の夜長には読書なのか、その両方なのか、全然違うのは知りませんが、
ほんとにうまいコピーだなぁと思います。
※思考点と思考線。きょうもありがとうございます。
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26日(水)
夕暮れを取り込んで秋深めけり
昨日は、いろいろ原稿を書いていたら
楽しくなっちゃって、うっかり朝の6時。
「やばい!少しでも睡眠をとらないと仕事に差し障る」と、
強くもない酒を数杯あおって・・・・
無理矢理起床、ふらふら。
これが世に言う二日酔いか?、と思ったけれども、
よくよく考えてみたら2時間ほどしか経ってないのだから、
ただのほろ酔いでした。
ふわふわした感じで通勤電車に乗りました。
ご迷惑様でした。
ゆうぐれを とりこんであき ふかめけり
季語=秋深む
※秋ですよ、という感じが深まったころ。
※秋の哀れ、秋の寂しさ。寂寥の心持ち。
※秋だから? きょうもありがとうございます。
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25日(火)
山梔子がここにいるよと息をする
何が必要で、何が必要ではないのかがわからないときは、
何にもしないことなのかしらね?
くちなしが ここにいるよと いきをする
季語=山梔子
※クチナシの実のことです。
※熟しても自然に口を開かないところから口なしの名が付いたそうです。
※春になっても、まだ枝に付いているそうです。
※違う気もするな。きょうもありがとうございます。
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24日(月)
十月やめそめそとしてしまいそう
世の中には、すごい殿様商売というものがあるのですね。
感心する反面、少しばかり・・・・そんな感じです。
じゅうがつや めそめそとしてしまいそう
季語=十月
※もう十月の最後の週ですね。
※はやいな。きょうもありがとうございます。
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23日(日)
菩提子や紅のなか隠れいる
職種にもよるのでしょうが、大手企業には、
日々、さまざまなクレームが届くそうです。
おそらくそのクレームは一つひとつ律儀に報告されて・・・・
で、巡り巡って、その不満はどこにいくのかなぁ?
ぼだいしや くれないのなか かくれいる
季語=菩提子
※ボダイシは菩提樹の実です。その実が数珠の玉となります。
※数珠を指でひとつずつ繰り出す動作を、「つまぐる(爪繰る)」というそうです。
※釈迦は菩提樹の下で悟りを開いたと言われています。ですよね?
※しかし、日本の菩提樹とは別種のものらしいです。
※笑えます? きょうもありがとうございます。
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22日(土)
臭木の実あえて誤解はそのままに
それはそれでつらいけれどね。
まぁ、それはそれでしょうがない。
くさぎのみ あえてごかいは そのままに
季語=臭木の実
※クサギの木は目立ちませんが、8月ごろに咲く白い花は印象的です。
※実は羽根突きの羽根のようで、これも印象的。
※瑠璃色に熟して輝きます。紅い萼との取り合わせも美しい。
※臭いのは葉っぱ、あえてかがなければわからないのに、なぜこの名前と思います。
※雨ですか? きょうもありがとうございます。
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21日(金)
このまんま干からびてゆく糸瓜かな
そんなのいやだ〜と思ったら、こちら
このまんま ひからびてゆく へちまかな
季語=糸瓜
※才能って、単なる「積み重ね」なのかもしれませんよ〜。
※生まれながらの天才などこの世にいない。昔はなどは世迷い言、と、思いたいです。
※わからんけどね。きょうもありがとうございます。
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20日(木)
ところどころに名もなき木々の紅葉かな
うっかりしていると見逃してしまいそうところに、
大切なものがあるとして。
でも、いつもいつも目をこらしていたら、
たぶん、それはそれで逃してしまいます。
ところどころに なもなききぎの もみじかな
季語=紅葉
※寒くなりましたね。きょうもありがとうございます。
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19日(水)
なにひとつ残せぬ想い露しぐれ
短気は損気というけれど、ほんとですね。
人それぞれに、我慢できないところはあるものだと思う。
なにひとつ のこせぬおもい つゆしぐれ
季語=露時雨
※ツユがおりて、しぐれが降ったようになることをいいます。
※または草木の葉などに付いたツユが、しぐれのように零れる様子です。
※なんかね。きょうもありがとうございます。
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18日(火)
隙間から釣瓶落しのもの狂い
じつは、「釣瓶落し」って・・・・
しってた?
すきまから つるべおとしの ものぐるい
季語=釣瓶落し
※「釣瓶落しの秋の日」という喩えがありますが、どんだけ速いんだ?
※「釣瓶落し」という季語は、比較的新しいそうです。一般に広く知られた喩えなので、
「秋の日」をとっても通じるだろうということで、季語として定着したみたいです。
※手持ちの季語集に「釣瓶落し」が載っていないものがありました。
おや?、と思って、検索してみたら・・・・、ちょっとびっくりでした。
※妙な名前ですね。きょうもありがとうございます。
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17日(月)
枳殻の実だれが奪うというのです
みな同じでしょう。
きこくのみ だれがうばうというのです
季語=枳殻の実
※カラタチは北原白秋の詩でよく知られています。
※カラタチといえば鋭いトゲを思い出します。
※詩には「からたちのそばで泣いたよ。みんなみんなやさしかったよ。」
という一節があるのですね。
※ピンポン玉くらいの丸い実です。食用にはならないそうです。
※そのかわり、ミカンの台木として多く用いられるそうです。
※でしょう? きょうもありがとうございます。
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16日(日)
真夜中の月は途方に暮れており
大絶賛されている映画とかを観て、
自分自身はそれほどでもなかったら・・・・
どう思う?
まよなかの つきはとほうに くれており
季語=真夜中の月
※こんな季語もあるんですね。月にも上る時間があるのです。
※大昔の生活サイクルでは、誰一人見上げることのない月というのもあったのでしょうね。
※ということで、きょうもありがとうございます。
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15日(土)
風聞草指の隙間を埋めるよに
こぼれたのなら、
また新しい水を足せばいいじゃん、
と思うのですが・・・・
かぜききぐさ ゆびのすきまを うめるよに
季語=風聞草
※荻のことです。多くは水辺に自生します。
※細長い葉はさやさやと風によく鳴ります。荻の声、荻の風という傍題もあります。
※教育の目的は知識ではなく行動だ、という言葉が好きです。誰の言葉だかは忘れましたが。
※肩こりが・・・・。きょうもありがとうございます。
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14日(金)
目覚めては真昼の中の秋湿り
忘れ上手は、生き上手、とか。
そんな言葉はない?
でも、たぶん、そうなのだと思うよ。
めざめては まひるのなかの あきしめり
季語=秋湿り
※「しけ寒」って言葉は聞いたことありますか?
※秋の雨などで空気が湿って、ひんやりと冷たい感じをいいます。
※本の整理をしようかな。きょうもありがとうございます。
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13日(木)
水澄んでいるというのに闇深し
朝がた寒く感じたので、
ヒートテックを着て行ったら、日中汗だくでした。
室内はちょうど良かったけれど。
みずすんでいるというのに やみふかし
季語=水澄む
※台風の季節が去り、長雨の終わるころには、川の水も徐々に澄んでいきます。
※季節の変わり目は苦手です。きょうもありがとうございます。
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12日(水)
虫籠の中に住みたる虫は何
簡単なことも、複雑にしようと思えば、いくらでも複雑にできますよ。
むしかごの なかにすみたる むしはなに
季語=虫籠
※夜になると街路樹の上からアオマツムシの声が聞こえてきます。
あまりの声の大きさに驚きました。毎年、びっくりします。
※ほんとにね。きょうもありがとうございます。
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11日(火)
空を見上げて水ははじめて涸れる
忘れっぽい人って、
案外、こころが健康なのかもしれません。
そらをみあげて みずははじめてかれる
季語=水始めて涸る
※冬は雨が少なく、川や沼など水の底が浅くなります。「水始めて涸る」とは、そんな冬をイメージさせる季語のようです。
※季語集には10月初旬ごろから水が涸れはじめるとあります。実際に、どうなのかは分かりませんが、見た目にはそうは感じませんね。
ちょっとだけ新しいこと、はじめました。
※まぁいいじゃないですか。きょうもありがとうございます。
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10日(月)
金木犀宿命なればひたすらに
先味、中味、後味ですか〜。
きんもくせい しゅくめいなれば ひたすらに
季語=金木犀
※キンモクセイの開花は匂いで気づくことが多い。多いというよりもほとんどでしょうか。
※雨にあうと、小さな花を敷き詰め、金蒔絵のような風情があります。
※気づいてました? キンモクセイには花期が二度あるそうです。
※体育の日だよ。きょうもありがとうございます。
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9日(日)
うそだけが多くなりたり後の月
臆病であるほど、
嘘とも言えない嘘が
多くなるのかもしれません。
うそだけが おおくなりたり のちのつき
季語=後の月
※陰暦九月十三日の月です。名月に対して後の月といいます。
※少し欠けた月です。それを愛でるということが、いかにも日本的なのだそうです。
※わかるような、わからないような。きょうもありがとうございます。
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8日(土)
指先に血の気のもどる夕紅葉
自分を知るということは、
つまりは人間を知ることにつながるのだろう。
でも自分にしか目が向けていなければ、
人の気持ちはわからないもの、なのかもしれないね。
ゆびさきに ちのけのもどる ゆうもみじ
季語=夕紅葉
※サクラの紅葉は早い。他の木々が紅葉しはじめるころには、すでに落葉していることも。
※日本中をピンクに染めるサクラも紅葉ばかりは、さほどに美しいものとはいえない。
※「もみいづる」、「もみづる」という動詞もあるそうです。
※そろそろですね。きょうもありがとうございます。
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7日(金)
人間の不思議がたまる蓑虫や
小骨といえば・・・・
小骨は小骨です。
でも、なかなかとれません。
やっかいです。
にんげんの ふしぎがたまる みのむしや
季語=蓑虫
※最近、ミノムシを見ないなと思ったら、レッドリストにのる絶滅危惧種になっていたんですね。
※忙しくて深夜に食事を摂ることが多くなると確実に太ってきます。
生活のリズムって大切なんだなと思います。
※ほんとにね。きょうもありがとうございます。
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6日(木)
吾亦紅おさない心あらわにて
悟ったみたないことを口にしてみても、
割り切れないものは割り切れないものだけどね。
われもこう おさないこころ あらわにて
季語=吾亦紅
※ワレモコウという季語は俳人好みのようです。漢字の感じがまたよいのでしょうね。
※花片のない花が穂状に密集しています。褐色のような紫色の花です。
※花片のない花が、我も紅い花なのだと、気づいておくれと、揺れているのです。
※しんどい。きょうもありがとうございます。
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5日(水)
水欲りて細胞開き石榴の実
この実は何?
ザクロだよ。
という会話を、つい最近、耳にしました。
小学生くらいの女の子と
そのおばちゃんらしい人との会話でした。
みずほりて さいぼうひらき ざくろのみ
季語=石榴の実
※ザクロというと、鬼子母神伝説を真っ先に思い出してしまいます。
※鬼子母神を思い出すと、大岡 昇平の「野火」を思い出します。
※「野火」を思い出すと・・・・
※たまたまネットで見つけました。
「かなしみはちからに、
欲りはいつくしみに、
いかりは智慧にみちびかるべし。」
宮沢賢治の言葉だそうです。
※赤く熟すと実がさけて中にたくさんの種が見えます。
※だから何? きょうもありがとうございます。
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4日(火)
一切が面倒となりそぞろ寒
ついていると思えば、ついているそうで、
ついてないと思えば、ついていないそうです。
人間の脳みそって複雑なようで、単純です。
いっさいが めんどうとなり そぞろさむ
季語=そぞろ寒
※そぞろは、何となくとか、これといった理由もなくという意味です。
※そぞろより、さむい。きょうもありがとうございます。
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3日(月)
三日月や笑われている心持ち
時間の使い方が下手なんですよね。
我ながら困ったものだ、と思います。
みかづきや わらわれている こころもち
季語=三日月
※少しずつですが、鳥居美智子さんの第一句集を再録しはじめした。
まずは、第一章の「春浅き」から、ぜひ読んでみてください。
※また一週間。きょうもありがとうございます。
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2日(日)
いつだって無いものねだり芒原
よく使う言葉だし、慣用句的だし、
いたって単純だし、
ぜったいにどこかで使っているだろうと思ったら、
意外、まだ使っていなかった。
いつだって ないものねだり すすきはら
季語=芒原
※え〜、茅葺き屋根のカヤって、ススキのことだったの〜!!
※ススキは秋の七草のひとつ。尾花の名で親しまれる、花とも言えない花。
※世界は広いから、他の人の句を探せばいくらでもあるだろう。
※そんなものさ。きょうもありがとうございます。
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1日(土)
少しずつ時間をかけて秋の雲
「褒めて欲しい」と思うものは、
「なぜ褒めない?」となるので、
だいたいは中途半端なものばかり。
すこしずつ じかんをかけて あきのくも
季語=秋の雲
※秋の雲ってどんな雲? 代表的なものは、鰯雲、鯖雲、積乱雲。
※空高く流れるちぎれ雲も秋らしい。刻々と変わる雲のかたちは、それなりに面白い。
※10月かなぁ。きょうもありがとうございます。
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