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東京ムネモシュネの俳句ストック > 今日の俳句 > 2012年8月
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今日の俳句、こうのこうき 余白
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2012年8月
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31日(金)
仰向けに転がっている秋の蟬
「世間は狭い」は、なかなか行動範囲の広い人が口にする言葉だったり、
するような気がしなくもない。
あおむけに ころがっている あきのせみ
季語=秋の蟬
※玄関先で死んでいた蟬を、せめて土の上にと思って、恐る恐る手を伸ばしたら。
触れた瞬間にバタバタっと這うように回りだし・・・・。虫は全般苦手です。
※子どもの頃、カブトムシやクワガタをねだって買ってもらったことがありますが、
本当はちょっと怖かったかも。
※だから虫の句はセミくらい。きょうもありがとうございます。
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30日(木)
ポストにはチラシばかりの残暑かな
街中には「怒ってるんですか?」という感じの張り紙が、
思いの外、多い気がしなくもない。
ぽすとには ちらしばかりの ざんしょかな
季語=残暑
※「残る暑さ」といいますが、9月になってもしばらくはこの調子なのでしょうか。
※なんだか調子が狂いますね。きょうもありがとうございます。
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29日(水)
残された麦わら帽子風含み
かしこい方法は、それなりに山ほどあったりするのに。
のこされた むぎわらぼうし かぜふくみ
季語=麦わら帽子
※なぜなんでしょうかね。きょうもありがとうございます。
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28日(火)
はにかめばはにかむほどに秋暑し
健康に気を使いすぎると、
どうしてか、本末転倒みたいな感じでして。
はにかめば はにかむほどに あきあつし
季語=秋暑し
※子どもの頃は「暑中見舞い」を出し損ねたので、「残暑見舞い」なのかと思っていました。
※そのような習慣が定着するほどに、昔から耐え難いものだったようです。
※お気をつけて。きょうもありがとうございます。
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27日(月)
とらわれの土曜日曜雲の峰
一週間と入力しようとして、
異臭間などと変換された。
暑い季節はいろいろと大変です。
とらわれの どようにちよう くものみね
季語=雲の峰
※入道雲、または積乱雲。日射しの強い日に、激しい上昇気流によって生じるそうです。
※そこそこ秋を感じるようになりましたが、今週一週間はまだまだ残暑が厳しいらしい。
※日陰のない道はつらいです。きょうもありがとうございます。
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26日(日)
心なしよそよそしくも地蔵盆
近所の神社でお祭りがありました。
狭い敷地にたくさんの屋台が出ていて、
たくさんの子どもたちがいて、
かつての子どもたちもそれなりに楽しそうで、
いつになく華やいで見えました。
こころなし よそよしくも じぞうぼん
季語=地蔵盆
※8月24日は地蔵菩薩の縁日で、その前後に行われる祭りを地蔵盆といいます。
※地蔵盆は子どものための祭りなのだそうです。
※今月も今週までか。きょうもありがとうございます。
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25日(土)
面影はわずかなりけり白桔梗
この暑さにそろそろ疲れがたまってきたようなのですが。
おもかげは わずかなりけり しろききょう
季語=桔梗
※白いキキョウは園芸品種なのだそうです。
※実りの秋なのに、秋の七草は食べられないものばかりです。
※ほんとにね。きょうもありがとうございます。
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24日(金)
半身はずぼらなりけり法師蟬
そろそろ暑さも落ち着くころかしら。
はんしんは ずぼらなりけり ほうしぜみ
季語=法師蟬
※ツクツツボウシは、晩夏から初秋にかけて鳴きはじめます。
※暑さが一段落するとされる処暑は、毎年8月23日ごろとされています。
※ちなみに占星術でいう乙女座の期間も8月23日ごろから始まるそうな。
※でもって今日は、旧暦七月七日であるようじゃ。
※虫の声が聞こえはじめました。きょうもありがとうございます。
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23日(木)
いまここが銀河の中心なんじゃない
そうでないことは知ってるよ、
という大嘘も、ときどきならいいじゃない。
いまここが ぎんがのちゅうしん なんじゃない
季語=銀河
※銀河は天の川のこと。銀漢、雲漢、天漢ともいいます。
※天文学的には、我々の暮らす「銀河系」は天の川銀河とも呼ばれています。
※そして、天の川はその銀河系の外縁が見えるのだとか。
※現在では、銀河系の中心にはブラックホールが存在していると考えられている、らしい。
※今日が甲子園の決勝だったんですね。きょうもありがとうございます。
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22日(水)
ざわめきて木槿の道を折り返す
礼状って、出しそびれると、
ますます出しにくくなるんですよね。
ざわめきて むくげのみちを おりかえす
季語=木槿
※故事に「槿花一朝の夢」とあります。栄華のはかなさのたとえ。
※槿花(きんか)、つまり木槿は、朝から夕までしか咲かない一日花とされています。
※寒くなれば夜通し咲いていることもありますけれど。
※そうなんですよ。きょうもありがとうございます。
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21日(火)
こまごまとかかわり合って花常山木
繊細といわれて喜ぶのは、繊細じゃないからだよ。
こまごまと かかわりあって はなくさぎ
季語=常山木の花
※葉や枝が臭いので、臭木(くさぎ)の花と呼ばれています。もしくは常山木の花。
※8~9月ごろ枝先に白い小花をたくさん咲かせます。赤い萼に白い花。
※実際、花は良い香りがするし、咲けばその独特の風情で人目を引く。
※なんですよ。きょうもありがとうございます。
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20日(月)
流れ星どこもかしこも明るくて
最後に見たのはいつだった?
ながれぼし どこもかしこも あかるくて
季語=流れ星
※そういえば、そうでした。きょうもありがとうございます。
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19日(日)
秋海棠雨の匂いを人づてに
雑なのは性分であって、
時間うんぬんではありませんね。
しゅうかいどう あめのにおいを ひとづてに
季語=秋海棠
※湿地、日陰を好む花。清楚な感じもありますが、不思議な感じもする花。
※こんな感じの目の怪獣がいたような、宇宙人だったかも。
※まんま真夏でしたね。きょうもありがとうございます。
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18日(土)
花火果てしばし遠くを眺めおり
なにげなく夜空を見上げることなど
ほとんどないかもしんない。
はなびはて しばしとおくを ながめおり
季語=花火
※伝統としては、盂蘭盆(うらぼん:旧暦の七月十五日)に花火を打ち上げたことから、花火は秋の季語とされています。
※現在では、花火は納涼のひとつで、お盆といえば夏休みですよね。
※ちなみに今日は旧暦七月一日なのでした。きょうもありがとうございます。
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17日(金)
ひまわりや一列となり逆上がり
季節の境目と同じく、大抵のことはいいかげんなもんです。
ひまわりや いちれつとなり さかあがり
季語=ひまわり
※ヒマワリの別名は、日車(ひぐるま)、日輪草(にちりんそう)、天竺葵(てんじくあおい)、日向葵(ひゅうがあおい)、天蓋花(てんがいばな)など力強い感じですね。
※ちなみに、与謝野晶子はヒマワリのことを「黄金日車(こがねひぐるま)」と詠んだそうです。
※それにしても暑かったね。きょうもありがとうございます。
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16日(木)
小さくも身の置きどころ鳳仙花
今日の昼頃、デパートのトイレに入ったら、
ひとつの個室からみごとなイビキが聞こえてきました。
ちいさくも みのおきどころ ほうせんか
季語=鳳仙花
※古くから庶民的な花として親しまれてきました。
※実が熟すと軽く触れただけで種がはじけ飛ぶことからか、ホウセンカの花言葉は「私にさわらないで」なのだそうです。
※むしろ触れたくなると思うのですが・・・・。きょうもありがとうございます。
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15日(水)
戦争は知らないけれど終戦日
素朴な疑問は、核心に近い?!
せんそうは しらないけれど しゅうせんび
季語=終戦日
※「終戦記念日」とは、戦争の根絶と平和を誓い、戦没者を追悼する日。
※記念とは? きょうもありがとうございます。
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14日(火)
何遍も訊ねてしまう蝉時雨
蝉時雨に出合うと、
子どもの頃の「夏休み」という漠然とした感覚を、
漠然と思い出します。
なんべんも たずねてしまう せみしぐれ
季語=蝉時雨
※沢山のセミがいっせいに鳴き出す蝉時雨。鳴いているのはすべて雄ゼミです。
※表外文字を使ってみた。きょうもありがとうございます。
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13日(月)
雨に雨落ちどころなく白桔梗
人は火ではないからね。
あめにあめ おちどころなく しろききょう
季語=白桔梗
※日本全土で見ることのできる多年草。秋の七草のひとつ。
※白いキキョウは栽培品種なのだとか。
※なんなのか。きょうもありがとうございます。
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12日(日)
ゆっくりと流れはじめる天の川
時間は、捨てることができても、
拾うことができないから、やっかいだよね。
ゆっくりと ながれはじめる あまのがわ
季語=天の川
※無数の恒星のかたまり。銀河ともいう。
※一年中見ることができますが、夏から秋にかけてがもっとも見やすいといわれています。
※それぞれに。きょうもありがとうございます。
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11日(土)
所在なく転がっている秋を待つ
レンタルDVDの付録として、
海外ドラマの第一話のみが無料配布されています。
わかっちゃいても、のせられがちなんです。
しょざいなく ころがっている あきをまつ
季語=秋待つ
※秋も春と同じく、昔々から待ち遠しく思われる季節なのでしょう。
※秋近し、秋隣、秋待つは、その気持ちのこもった季語といえます。
※明日はペルセウス流星群が見れるそうです。ピークは13日の明け方らしいのですが~。
※お盆はお休み? きょうもありがとうございます。
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10日(金)
からっぽの思い出つめる西瓜かな
このまま秋になっちゃった・・・・
なんてことも、ありそうな気配。
からっぽの おもいでつめる すいかかな
季語=西瓜
※スイカはとにかく秋の季語なのだ、というではありませんか。
※暑い夏ほどスイカは美味しく実るそうです。
※だいじょうぶ。きょうもありがとうございます。
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9日(木)
大ぼらを吹いて線香花火かな
決勝戦を見たいが・・・・、時差は何ともしがたいわけでして。
おおぼらをふいて せんこうはなびかな
季語=線香花火
※盛り上がってますね。きょうもありがとうございます。
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8日(水)
ジーパンは摩り切れている花ユッカ
夏は気付かぬままに疲労していたりするからね。
じーぱんは すりきれている はなゆっか
季語=ユッカ
※長い花茎に、白い鐘形の花を鈴なりに付けます。
※公園などに多く植えられ、高さは2~3メートルにも。原産は北アメリカ。おっきい。
※四方に広がる剣状の葉と大きな白い花、異国情緒というか、独特な感じです。
※お大事に。きょうもありがとうございます。
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7日(火)
立秋や真っ赤な蝶が斜向かい
それほど律儀ではありません。
りっしゅうや まっかなちょうが はすむかい
季語=立秋
※今日は立秋です。まだまだ暑い盛りなのですが、明日から「残暑」なのかしら。
※綺麗な夕焼けでしたね。きょうもありがとうございます。
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6日(月)
日常の五分の一の冷蔵庫
地味だけど、冷蔵庫なしの生活なんてありえないんだよね。
にちじょうの ごぶんのいちの れいぞうこ
季語=冷蔵庫
※電気冷蔵庫が一般家庭に普及するまで、上段に氷を入れる冷蔵庫が使われたそうです。
※夏になれば冷たいものが好まれるため、今も夏の季語とされています。
※1日何回、冷蔵庫を開け閉めしているのかな、と。きょうもありがとうございます。
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5日(日)
何もかもごちゃまぜにして草いきれ
理由は何であれ、
罪悪感って嫌だなぁ、と思います。
なにもかも ごちゃまぜにして くさいきれ
季語=草いきれ
※草の息ともいいます。ので、「いきれ」は息に関係するものなのかと思っていましたが・・・・。
※「いきれ」は、蒸されるような熱気のことなのだそうです。
※真夏の日盛りに、生い茂った夏草から発せられるむせるような湿気と熱気。
それを草いきれといいます。
※熱帯夜、気を付けて。きょうもありがとうございます。
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4日(土)
太陽に奪われてゆく海月かな
骨の折れることはできればしたくないですね。
たいように うばわれてゆく くらげかな
季語=海月
※クラゲの体は寒天質。無色透明なものから褐色なものなでさまざま。
※食用で有名なのは越前くらげ、その直径は1メートルほどもあるそうです。
※昔々、クラゲは告げ口の罰で骨を抜かれたそうなぁ。きょうもありがとうございます。
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3日(金)
たっぷりと言い訳のある油蝉
水と油といいますが、ほんとに仲が悪いのか。
たっぷりと いいわけのある あぶらぜみ
季語=油蝉
※油で揚げるような声で鳴くからアブラゼミ。ジージーと鳴きますが、油なのだそうです。
※暑苦しいかも。きょうもありがとうございます。
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2日(木)
夏の蛇口は温く冷たく無関心
色は何色でもいい、とは言いますが・・・・。
心底くやしいのだろうなぁ。
なつのじゃぐちは ぬるくつめたく むかんしん
季語=夏
※八月ですね。まだまだ暑いですね。きょうもありがとうございます。
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1日(水)
向日葵と肩甲骨と堕落論
以前、角川文庫の「夏の100冊」を、
大人買いした友人がいます。
はたしてどれだけ読んだのでしょうね?
ひまわりと けんこうこつと だらくろん
季語=向日葵
※ヒマワリは太陽に向かって動くといわれていますが、俗説だそうです。
※向日葵は中国名です。読み方は知りません。
※やはり英語もフランス語もドイツ語も太陽にちなんだ名前だそうです。
※卓球の丁寧(てい ねい)さんは、中国語ではなんと発音するのでしょうね?
※「堕落論」は坂口安吾の有名な文明批評です。大戦直後の昭和21年発表。
※考えすぎると肩がこります。きょうもありがとうございます。
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