2007年 |
9月30日(日)
小説にハッピーエンド秋の蝶
みんなの笑っている顔が好きです。
笑顔の似合う人が好きです。
ポジティブな考え方をする人が好きです。
だからハッピーエンドの物語が大好きです。
現実はそんなに甘いものじゃない
と言われれば、そうかもしれませんね。
でも、現実も虚構も本人のとらえ方次第です、と思います。
しょうせつに はっぴーえんど あきのちょう
季語=秋の蝶
誰が読んでも(たぶん!)感動するハッピーエンドの小説でーす。
一日二日はやさしい人になれる(?)天使の「カラフル」と、
ちょっと変則的だけど心地良い余韻の残る「死神の精度」。
あっと言う間の3ヶ月! いつも応援ありがとうございます!
次の目標は3年!いきなり、なが〜い。
どうぞ、今度ともよろしくお願いいたします。
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9月29日(土)
紫苑晴れ嫉妬深きもときに慈悲
入力時によく間違う言葉。
失敗を「しゅっぱい」、雰囲気を「ふいんき」、威張るを「えばる」とか、
まだあったようなぁ。
頭では分かっているんですけどね。
子どもの頃、間違って聞き覚えた言葉ばかり、
大人になってからもなかなかそのクセが抜けないのね。
しおんばれ しっとぶかきも ときにじひ
季語=紫苑
三つ子の魂って、やっぱり百まで?
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9月28日(金)
ねんごろに性根の悪き秋の風
「やさしい」というのは、
おそらく懐の深いことなのでしょうね。
あるがままを受け入れられること。すべてを否定せず肯定できること。
親切なことと混同されがちだけれども、
誤解を恐れずに言えば、
親切心っていわゆるサービス精神の延長だと思うんですよ。
ねんごろに しょうねのわるき あきのかぜ
季語=秋の風
「春風はあした(朝)に寒く、秋風は夕べに寒し」という諺もあります。
※ねんごろ(懇ろ):親切で丁寧なさま
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9月27日(木)
力草男らしさは煩わし
「男は嫌いです」と、ぼく。
「じゃあ、女のこになっちゃえば」と、某先生。
「それも嫌です」と、ぼく。
某先生、苦笑い。
えーっと、ものの考え方の話です。
男らしい考え方というのが、どうも苦手です。
なんかこうクリエイティブじゃないからさ。
別の言い方だと、閉じた感じ?
ちからぐさ おとこらしさは わずらわし
季語=力草
天使って性別がないから考え方も中性的なのかしら? どうなのかしら?
どうでもいいことなのかしら?
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9月26日(水)
芋虫や推論かくも盛り上がる
『あ』に「あらかじめご了承ください。」と出るように
単語登録してあります。
多分すごく面倒くさい仕事があったときだったと思います。
でも『あ』は結構な頻度で使うので、入力ミスをすると大変。
まぁリセットすればいいだけの話なのですが・・・。
いもむしや すいろんかくも もりあがる
季語=芋虫
ほんの少しでも「欲」があると、
なかなかリセットできないものなのかも。
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9月25日(火)
火曜日は涙が流れ秋の茄子
有名な「秋茄子は嫁に食わすな」にも
1、あまりにも美味しくて惜しいから
2、種子がなく縁起が悪いから
など、いくつか解釈があるそうです。
そもそも茄子って、昔はそんなにうまかったのかなぁ?
かようびは なみだがながれ あきのなす
季語=秋茄子
今日が十五夜らしいです。
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9月24日(月)
約束はできることだけ草の花
連休中に仕事を引き受けては、後悔しています。
子供の頃の夏休みの宿題と同じで、単に計画性がないだけなのですが・・・。
休み明けの前日にあたふたしながら、
「次回こそ計画的に!」と心に誓い、終わればすっかり忘れています。
やくそくは できることだけ くさのはな
季語=草の花
今日もやっぱり、あたふたしていると思います。あはは。
※日本古来からの美意識で、春は木の花、秋は草花とされています。
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9月23日(日)
混迷も齢を重ね夜長かな
『ピノキオ』の物語に出てくる(映画しか見たことないけれど)、
コオロギのジミニー・クリケットさんが唄っています。
「迷ったときは、自分の良心に道案内させよう〜♪」。
たしか、そんな感じでした。
こんめいも よわいをかさね よながかな
季語=夜長
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9月22日(土)
萩と月のどにつまりし邪気ひとつ
小学生のとき
卒業文集のために書いた作文を
担任の先生になくされたことがあります。
「あんたの作文、何書いてる全然分からないから、
どっかいっちゃったわよ!」と、逆ギレ。
以来、作文は大の苦手、となりました。
はぎとつき のどにつまりし じゃきひとつ
季語=萩
読む人のことを考えていない人の文章は、とかく読みにくい。
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9月21日(金)
さみしくて求める軽さ籠の虫
青空の広さを知るために世界をまわる必要はないのだよ。たぶん。
上を見てたら気後れするけど、下を見ててもしょうがない。
さみしくて もとめるかるさ かごのむし
季語=虫
※秋の鳴く虫を総称して、俳句では「虫」と表現します。
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9月20日(木)
老獪と言うも哀れやカンナ咲く
言い切る人には
言い切らなければならない事情がある、といいます。
広告の世界では
言い切らなければ「売れない」という事情があります。
誰もが本心から売りたい商品を担当できるわけじゃない。
繊細すぎると、つらい事情になるんでしょうね。
ろうかいと いうもあわれや かんなさく
季語=カンナ
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9月19日(水)
玉蜀黍の得意満面の笑み
鮮やかな黄色で、粒のそろった
おいしそうなトウモロコシが目に浮かんだ?
ならよかった。
とうもろこしの とくいまんめんのえみ
季語=玉蜀黍
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9月18日(火)
急く人の月光を見て月を見ず
ゆっくり行く人が遠くまで行ける、そうです。
誰の言葉だったかは、忘れました。
ただチャンスの神様というのは前髪しかないそうです。
すぐに捕まえないと後ろ髪がないから掴めないのだとか。
なんか、忙しない。
せくひとの げっこうをみて つきをみず
季語=月
そういえば、のび太くんにドラえもんを送った
22世紀の子孫の名前は「せわし君」だったけ?
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9月17日(月)
花咲かぬすべてのものの良夜かな
俳句を作り続けるのは、
一度聞いたら誰もが忘れられない17文字を見つけたいから。
そのためならば何もいらない(わけはない)。
はなさかぬ すべてのものの りょうやかな
季語=良夜
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9月16日(日)
正と負を合わせて白き木槿かな
ある日、どうしても
他者の心理を見極める方法が知りたくなりました。
いろんな本を読んだり、教室に通ったりして学びました。
で、分かりました。
「他者のこころの中など逆立ちしたって分からない!」
バカみたいだけど、
ものすごく大切なことだと思うんですよ。
せいとふを あわせてしろき むくげかな
季語=木槿
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9月15日(土)
あか抜けぬ母の姿に鶏頭花
相手の立場になって相手の目線を想像してみる。
世界は途端に広がる。
もちろん狭まることもある。
それでも想像することは、人間にしかできないこと。
相手の立場や思いを想像できるから人間。
うまくいくのも、いかないのも自分次第。
誰のせいでもありません。
あかぬけぬ ははのすがたに けいとうか
季語=鶏頭
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9月14日(金)
稗と粟どこか似ているやるせなさ
カレーだって本当に味わおうと思ったら、辛口より甘口でしょう?
前々から思ってたんですけど、
辛口で尊敬されようなんて図々しくないですかね。
辛口が世のため人のためだと言うのなら、
なんだか悲しい話ですね。
ひえとあわ どこかにている やるせなさ
季語=稗
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9月13日(木)
花野踏み私が私脱ぎ捨てる
初めて独立したいと思ったとき、
諸先輩方から「君、なんか専門あるの?」と言われました。
それから専門、専門と悩んで数年たって、
今度は「君、個性ないからねー」と言われ、
さらに数年たった今、「お前らもないじゃん?」と、
ふっと気付いちゃいました。
はなのふみ わたしがわたし ぬぎすてる
季語=花野
足りなかったものは、いつだって「修練」と「思い切り」。
今だって、そうです。がんばろう。
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9月12日(水)
水澄みて迷いしこともうすれけり
言葉は発せられた言葉の通り。
裏も表もありゃしません。
あえて深読みなどしない方が、健康と美容にもいいはずです。
深読みするのもされるのも、
疲れるばかりでいいことなんってありゃしません。
みずすみて まよいしことも うすれけり
季語=水澄む
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9月11日(火)
新月や汚れしものは記憶なり
記憶は嘘をつくそうです。
聞きたいことしか聞こえず、
見たいものしか見えないのが人間だとしたら、
当然なのかもしれません。
記憶からくる、
好きとか嫌いとかの感情もそうなのでしょうか?
生兵法なので、ここらで止めておきます。
しんげつや よごれしものは きおくなり
季語=新月
月が出ていれば、今夜は新月ですよ。
関東地方の天気予報は、曇ときどき雨みたい。
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9月10日(月)
単調に進む時計は冷ややかで
あまりにも正確であろうとするものは、
なんだか冷たすぎます。
チック、タック、チック、タック、ボ〜ン、ボン。
少しくらいズレてる方が、心地よいですよ。
たんちょうに すすむとけいは ひややかで
季語=冷ややか
すっかり夜風が冷たく、なりました?
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9月9日(日)
芒の穂できぬ理由をただ並べ
そもそも人は
自分にできそうもないことに対して
「なりたい」とは思わないそうです。
可能性があるからこそ、
「なりたい」と考えるのだとか。
踏み出しもしないで、
資質うんぬんなど分かりようもありません。
すすきのほ できぬりゆうを ただならべ
季語=芒
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9月8日(土)
うすばかげろう悪意ときどき無色
あらためて言うまでもなく、
強すぎる使命感や責任感、正義感、
強すぎるエリート意識やその逆も、
強すぎるすべては、
悪気のない悪意にどこか似ています。
うすばかげろう あくいときどきむしょく
季語=薄羽蜻蛉
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9月7日(金)
狂人の醒めやらぬごと野分かな
数年間、占いページの編集を担当していたことがあります。
けっこう人気のある企画でしたが、
それ以来、占いを信じなくなりました。
夢のない話で、すいません。
きょうじんの さめやらぬごと のわきかな
季語=野分
でも、いいことならば信じます。
※台風のように雨は降らないけれど、秋の強い風のことを「野分」といいます。
語源は、強風が野原を吹き分ける様からきているそうです。
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9月6日(木)
感情を鼻から出して秋の風
嘘をつかれることを極端に嫌う人は、
その人自身が相当の嘘つきなんだ、と、
かなり長い間信じていた時期がありました。
そんなことは、どうでもいいことでした。
かんじょうを はなからだして あきのかぜ
季語=秋の風
それよりも現実の台風の方が大変。気をつけてくださいねー。
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9月5日(水)
小芋煮る転がることを受け入れよ
インテリな方は、大切なもう一方を切り捨てて、
論じることが多いようです。
大概のものは「俺に言わせれば論」みたいなもの。
本当の正解などないのだから、いいとこ取りでいいんじゃない?
おれにいわせればさ。
こいもにる ころがることを うけいれよ
季語=小芋
大抵のことは、他人からすれば、どうでもいいこと。
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9月4日(火)
猫は猫いつの間にやら秋の猫
人はどんなに他人から指摘されようとも、
自分を変えようとはしないもの。
心理学の大前提。
相手を無理に変えようとするよりも、
相手に合わせちゃった方が健康的です。
相手に合わせたくないのなら、
距離を置くのが一番いい、そう思います。
ねこはねこ いつのまにやら あきのねこ
季語=秋
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9月3日(月)
手に血潮さらに流るる秋の空
「みみずだって おけらだって あめんぼだって
みんなみんな 生きているんだ 友だちなんだ〜♪」と、
ときどき鼻歌を歌っている自分に気付いて
びっくりすることがあります。
自分自身に「なぜ!?」と、
つっこみを入れますが、答えは返ってきません。
てにちしお さらにながるる あきのそら
季語=秋の空
ところで、2番の歌詞も覚えていますか?
「手のひらを太陽に」で検索すれば、すぐに分かりますよ。
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9月2日(日)
蚯蚓鳴くたまに世渡り下手の愚痴
王様の耳はロバの耳。
ロバの口は王様の口。
そもそも蚯蚓(みみず)が鳴くわけもないので、
特に深い意味も含みもありません。
ただ言ってみたかっただけです。
みみずなく たまによわたり べたのぐち
季語=蚯蚓鳴く
※秋の夜の虫の声に交じって、ジーという長い鳴き声を耳にすることがあります。
正体不明の鳴き声を蚯蚓が鳴くとしたのは、
昔の人のちょっとしたユーモアだったのかもしれません。
(じつはケラの鳴き声なのではという説もあるそうです)
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9月1日(土)
二百十日いつでも君は損ばかり
気持ちが軽くなるおまじないです。
「だれもあなたのことなんか考えていません。
みな自分のことで頭がいっぱいなんです。
ちょうど、あなたのようにね。」
それでも見ていてくれる人は必ずいます。
ほら、あなたのようにね。
にひゃくとおか いつでもきみは そんばかり
季語=二百十日(厄日)
あなたに数え切れないほどの幸福が訪れますように。
ついでにぼくにも。
※9月1、2日は気候の変わり目で、立春から数えて210日目。
暴風雨の襲来が多く厄日とも呼ばれるそうです。
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