• 俳句ストック(シヲクム)

今日の俳句、こうのこうき

2019年3月

25日(月)

在りし日の別れを惜しむ紫木蓮

この世に初めて誕生した花木
であると考えられています。

ありしひの わかれをおしむ しもくれん
季語=紫木蓮
※モクレンの花のこと。単にモクレンと呼ぶ場合は紫色の花。
※遥か大昔から確かにありそう。きょうもありがとうございます。

24日(日)

長生きの秘訣のように桜咲く

まだ咲いていない
ソメイヨシノもあるようだ。

ながいきの ひけつのように さくらさく
季語=桜
※満開までがいろいろ楽しい。きょうもありがとうございます。

23日(土)

黄梅やその名を首にぶらさげて

別名を「迎春花」という。
意外に花期が長い。

おうばいや そのなをくびに ぶらさげて
季語=黄梅
※ウメの仲間ではなくモクセイ科。2月ごろから咲きはじめる。
※枝をつる状に長く伸ばし、華やかな黄色い花を咲かせます。
※そのじつ、香りのない花。きょうもありがとうございます。

22日(金)

争いの類に疲れ花の雨

真夜中に雨というより、
雹の降るような音がした。

あらそいの たぐいにつかれ はなのあめ
季語=花の雨
※サクラの咲くころに降る雨のこと。
※すぐに止んだけど。きょうもありがとうございます。

21日(木)

花どきの一度ならずの遠回り

ソメイヨシノは咲きはじめ。
彼岸桜はよく咲いている。

はなどきの いちどならずの とおまわり
季語=花
※「花」とは、サクラのこと。いつから? 平安時代から。
※「人」でいうなら、青春。きょうもありがとうございます。

20日(水)

投げ捨てた影に重たく春満月

桜の開花宣言は待ち遠しいが、
判定方法はお役所的だ。
ゆえに待ち遠しい、のかもしれない。

なげすてた かげにおもたく はるまんげつ
季語=春満月
※「楽しい」は、寛容だ。きょうもありがとうございます。

19日(火)

ほろびれば春の水よりやわらかに

うんざりとは、
思わないくらいにはなった。

ほろびれば はるのみずより やわらかに
季語=春の水
※温かみを感じるようになれば、春の水。
※もう少しかな。きょうもありがとうございます。

18日(月)

ぼんやりとすれ違うから春の月

あと2、3日もすると
ソメイヨシノが咲きはじめるらしい。

ぼんやりと すれちがうから はるのつき
季語=春の月
※春らしい月とは、水を含んだようなやわらかな感じです。
※街中も花が多くなった。きょうもありがとうございます。

17日(日)

古草とつぶやいてみる立ち去れず

年を越す常緑の草も
含まれる、のか?

ふるくさと つぶやいてみる たちされず
季語=古草
※若草に対する枯草のこと。
※どうなんだろう。きょうもありがとうございます。

16日(土)

週末の長き眠りに春の鳥

頭の中も春なのかしら。
なんていいこと。

しゅうまつの ながきねむりに はるのとり
季語=春の鳥
※春に鳴く鳥のこと。春は多くの鳥にとっての繁殖期にあたります。
※囀りもそのひとつ。きょうもありがとうございます。

15日(金)

出がらしのような土にて草の春

体感とそれにはズレがある。
往々にして。

でがらしの ようなつちにて くさのはる
季語=春の草
※春となり萌えだす草ぐさのこと。
※春らしさは柔らかさ。きょうもありがとうございます。

14日(木)

米粒の白さや今日はホワイトデー

じつはすっかり、忘れていた。

こめつぶの しろさやきょうは ほわいとでー
季語=ホワイトデー
※バレンタインデーのお返しをする日。誰もが知っているけれど、根付いているようないないような日。
※歯の白さもあるな。きょうもありがとうございます。

13日(水)

ふつふつとつまんだ先が春の夢

「の」なのか、「に」なのか、
はたまた「を」なのか、
迷った末に「が」が、しっくりときた。

ふつふつと つまんださきが はるのゆめ
季語=春の夢
※「春の夜の夢のごとし」のように、はかなさのたとえとして使われることが多い。
※もちろん単純に、春の夜の眠りの中で見る夢でもいい。
※とかく人生にたとえがち。きょうもありがとうございます。

12日(火)

幸せのとなりのとなり杉花粉

庭木とか、公園とか、
意外に身近にある。

しあわせの となりのとなり すぎかふん
季語=杉花粉
※スギは風媒花のため、風が吹くと多量の花粉を飛ばします。
※虫を呼ぶ必要のないスギの花は、まるで花らしくない花。
※それが花粉症の原因。きょうもありがとうございます。

11日(月)

自ずから潮目変わり目白木蓮

ハクモクレンが
咲きはじめた。

おのずから しおめかわりめ はくもくれん
季語=白木蓮
※モクレンの仲間で、白い花を咲かせるからハクモクレン。
※葉に先立て、枝先にたくさんの花をつける。
※天に向って咲く。きょうもありがとうございます。

10日(日)

前を行く女は春の歩幅にて

冬もののコートは、
必要なさそうだ。

まえをゆく おんなははるの ほはばにて
季語=春
※夜から雨音が続く。きょうもありがとうございます。

9日(土)

満月を待たずに咲くや沈丁花

「ちんちょうげ」ではなく、
「じんちょうげ」なんです。

まんげつを またずにさくや じんちょうげ
季語=沈丁花
※生け垣や歩道の植え込みとしてよく見る花。
※秋の金木犀に負けないほどの芳香がある。
※いまだ、呼び間違う。きょうもありがとうございます。

8日(金)

出遅れて小出し小出しや山覚める

山眠る(冬)

山覚める(初春)

山笑う(仲春)
という感じかな。

でおくれて こだしこだしや やまさめる
季語=山覚める
※芽吹きはじめ、冬山から春の山へと移り変わる様子をいう。
※サクラが咲けば大笑い。きょうもありがとうございます。

7日(木)

眠気には勝てぬ春寒ひと区切り

寒そうだったので厚着した。
若干、汗ばんだ。

ねむけにはかてぬ はるさむ ひとくぎり
季語=春寒
※寒い寒いと言っても、さすがに三月。
※電車の中とか。きょうもありがとうございます。

6日(水)

三月の雨の滲まぬ人となり

三月の長雨、数日間降り続く雨を
春霖(しゅんりん)と言います。

さんがつの あめのにじまぬ ひととなり
季語=三月
※三月は気温が上昇する関係で、雨になる日も多くなる。
※となりたし、だ。きょうもありがとうございます。

5日(火)

無意識のおのおの解け春ごたつ

洗濯ものの乾きも、
だいぶ早くなってきた。

むいしきの おのおのほどけ はるごたつ
季語=春炬燵
※まだしばらくはコタツ生活。きょうもありがとうございます。

4日(月)

らしきことらしからぬこと薄紅梅

ウメなのか? サクラなのか?
遠目ではよくわかない。

らしきこと らしからぬこと うすこうばい
季語=薄紅梅
※紅梅系は白梅より少し遅れて咲くと言われている。
※たしかに。きょうもありがとうございます。

3日(日)

無駄という選択肢あり雛祭り

「桃の節句」とも呼ばれます。
本来は、雛を飾るから雛祭り。

むだという せんたくしあり ひなまつり
季語=雛祭り
※宮中行事を原点とする、女の子のための節句。子どもの成長と明るい未来を願い祝う。
※様々なかたちがある。きょうもありがとうございます。

2日(土)

ドラマには適役必須猫の恋

換気のために窓を開けたら、
猫の凄まじい声が飛びこんできた。

どらまには てきやくひっす ねこのこい
季語=猫の恋
※早春は猫の発情期の季節となる。昼夜とわず、鳴き声がやかましい。
※あら、春っぽい。きょうもありがとうございます。

1日(金)

三月の足の冷たさ腹の減る

無駄に腹を立てるより、
ずっと平和。

さんがつの あしのつめたさ はらのへる
季語=三月
※日に日に暖かくなる、はず。きょうもありがとうございます。