2009年

2月28日(土)

草の芽や緩やかにまた涙せり

嘘をついてまで自分の立場を有利にしたいかい?
ま、それがふつうかも? な、わけないかも?
嘘とは言えないまでも、少々誇張していることは・・・・
しばしば、ときどき、あるような、ないような。
ありますよね?

くさのめや ゆるやかに またなみだせり
季語=草の芽

正直な嘘というのもあるのかな?

※春に萌え出るすべての草の芽のこと。春のよろこびの象徴。
※おっと、もう3月だ! いつもありがとうございます!


2月27日(金)

降り積もる様子もなくて春の雪

東京にも雪が降りました。
午後には止んでしまったけれど、寒かったけど、ちょっとうれしい。
あきらめるべきこと、と、あきらめてはいけないこと。
いろいろありますね。
誰だって人様のことなら、気前よく判断できるものだけど・・・・。

ふりつもる ようすもなくて はるのゆき
季語=春の雪

※春の雪は、淡雪ともいうそうです。溶けやすく、降るそばから消えていくような雪。
※まさか雪になるとは。きょうもありがとうございます。


2月26日(木)

春風や行方を知らすこともなく

相手が変わったのではなく、自分自身が変わった。
それが正解なのかもしれない。
笑顔のない人に笑顔を向けてくれる人などいないように。
とっても単純なこと。
でも、なぜだか忘れがち。
なんでだろうね?

はるかぜや ゆくえをしらす こともなく
季語=春風

※春の風というにはまだ早いですかね? きょうも寒かったもんね。
※調子はどうですか? きょうもありがとうございます。


2月25日(水)

春の川目指したものは何だろう

不況といわれても実感がない。
それは昔からで、ただ鈍いだけなのかもしれない。
エリートでもないし、飛び抜けた才能があるわけでもない。
考えないわけではないのだけれども、考えられない。
そんな感じ。

はるのかわ めざしたものは なんだろう
季語=春の川

※幸不幸は考え方次第なのよね。きょうもありがとうございます。


2月24日(火)

老いも若きも半身は春の闇

人は目で見た事実以上に言葉に反応するものらしい。
と、いわれれば、なるほどなぁ〜と思ってみたり、
反面、そうか?と疑ってみたり。
つまりは言葉に反応しているのかもしれないね。
めんどくさい生き物ですよね。

おいもわかきも はんしんは はるのやみ
季語=春の闇

※月のない春の夜のこと。「おぼろな」とか、「真の闇でない」とか、「やさしい暗がり」とか、いろいろ情緒的な表現はあるのだけれども・・・・自分自身で感じてこその春の闇なのかもね。
※昨夜はサーバーの不具合だったのか、朝方まで更新することができませんでした。早起きついでにきょうの分も書こうかとも思ったのですが、一度くずれた習慣はなかなか元には戻りませんね〜。
※でもあれだ、いつの間にか1日遅れになっているのは何とかしたいかも。
※あらあら。きょうもありがとうございます。


2月23日(月)

呟いた心の壁に春の雨

東京は広いよね。
それよりも日本はもっと広くて、
世界はそれ以上に広い。
独り言です。
いつもの独り言です。
完全に、独り言です。

つぶやいた こころのかべに はるのあめ
季語=春の雨

※日本映画の「おくりびと 」がアカデミー賞を受賞したとか。すごい。
※育った環境は否定するよりも上手に肯定するべきものなのかも、なんて思いましたよ。
※自動改札で思いきっりこけました。ひざにあざができました。きょうもありがとうございます。


2月22日(日)

なにごともなきようにまた凍返る

先日はじめて朝の築地市場に行ってきました。
折角なのだから築地らしい句をつくればいいのですが、どうも違うみたい。
趣味でスキューバーダイビングをするので、
海の中の句をつくらないの?、と聞かれることもあります。
そう言えば、
いままでもあえて場を詠み込んだことなどほんどない、
かもしれません。
できないだけかもしれませんが・・・・。

なにごとも なきようにまた いてかえる
季語=凍返る

わかりません。

※人それぞれというのは、難しいことなのかもしれません。わかっていることは、同じでは意味がない、ということ。
※ハードルが高くなった? きょうもありがとうございます。


2月21日(土)

一定のリズムに溺れ春の鳥

運気とか運勢とか、
そういったものもあるのかもしれませんが、
信じるか信じるかはその人次第。
どうでもいいと思いながらも、
うっかり耳にすると気になってしまったりなんかして・・・・。
こわいこわい。
できることを続けるしかないんだけど。

いっていの りずむにおぼれ はるのとり
季語=春の鳥

※無駄なものって、なに? きょうもありがとうございます。


2月20日(金)

えんぴつを鋭く削り春薄暮

ちょうど一年前につくった句なんですけどね。
たぶん、どこにも掲載はしていないと思います。
たぶん。
それよりも、なぜ、このサイトに出さなかったのだろうと、
一年前の自分のことを考えます。
わかるような、わからないような、わかりません。

えんぴつを するどくけずり はるはくぼ
季語=春薄暮

※薄暮とは、夕暮れ、たそがれのことです。「秋は夕暮れ」といいますが、基本的に夕暮れはいつだってうつくしいもののような気がします。じっくり観察したことがないので、知らないだけかもしれませんが。
※基本的に何でもおいしく食べることができるので、とくに年配の方であれこれ食べ物に文句を言う人の気持ちがよくわかりません。と、以前、先生に言ったことがあります。そしたら、「戦中、戦後を体験した人は食に飢えていたからよ」との応えが返ってきました。正しいか正しくないかは知りませんが、なるほどなと思いました。
※先生はときどき疎開をしていたときの話を聞かせてくれることがあります。東北の山深い村だったらしいのですが、終戦間際に村祭りをしていたそうです。ちょっと幻想的な何かの物語のような話なのです。
※そういえば最近、自分探しって言葉、見聞きしませんね? きょうもありがとうございます。


2月19日(木)

受け皿のひとつもなくていぬふぐり

説明の長い人、決断の遅い人は、ちょっと苦手です。
とりあえず、仕事ではあまりご一緒したくない。
「じゃあ、お前はどうなんだ?」と言われれば、これがよくわからない。
こと自分ひとりに関することとなると、まったく真逆だったりしますから。

うけざらの ひとつもなくて いぬふぐり
季語=いぬふぐり

※空に向いて咲く空色のかわいらしい花。でも、雑草の強さを持っています。
※小さな二年草。路傍や野原などに、地を這うように広がっています。
※これでいいのか? きょうもありがとうございます。


2月18日(水)

陰日向収まるところ浅き春

「わたし、期待はしないことにしているの」的な言葉、
ときどき小説などにありますよね。
受動的な「期待」なら、しない方がいい。
そう思います。
叶えばさらに受け身になるし、
叶わなければマイナスな感情にとらわれるだけ。
たぶんね。

かげひなた おさまるところ あさきはる
季語=浅き春

※ちょうど今ごろ? 春なんだけど、その雰囲気が十分にととのっていない、そんな様子。
※どうやって気持ちを切り替えるかは人それぞれ。努力などのひと言で片付くのなら簡単だけど、よくわかりません。
※まだまだ寒いよね〜。きょうもありがとうございます。


2月17日(火)

ささくれた春の中より世迷い言

人を好まない人の作品を、人は好まない。
真実なのかもしれないし、一概にそうとは言えないのかもしれない。
なんとも歯切れの悪い。
よくよく考えてみても、よくよくわかりませんもの。
知らないこともたくさんあるしね。
そうであって欲しいなぁ〜、とは、思うけど。

ささくれた はるのなかより よまいごと
季語=春

※人間だって自然のひとつでしょ? きょうもありがとうございます。


2月16日(月)

手に負えぬ寒さを抱え梅の花

いろいろな喩えがあるけれども、
抽象的だからいいのであって、
むしろ抽象的だから印象深いのであって、
具体的に一から十まで説明していたら、
答えのあらかじめ決められている
学校のお勉強とかわらないんじゃないですか?

てにおえぬ さむさをかかえ うめのはな
季語=梅の花

人それぞれだけどね。

※自分のことしか考えられない人は、どんなに博学であったとしても、教養がないのに等しい、そうです。か、も、ね〜。
※たまたまなのでしょうけれど、「きょうよう」って辞書で引くと面白いよ。共用、享用、供用、でもって強要。
※そもそも教養ってなんなのさ。きょうもありがとうございます。


2月15日(日)

春の海人生だけがただ真白

海に潜るには、それなりの機材が必要です。
当然ですけど。
その中の一つに数キロの鉛の重りがあります。
スムーズに浮力調節ができるようにね。
いろいろな要因でその重さが適正でないこともあります。
そんなときには潜行してから、海中の適当な石を持つんです。
ところで、どんな石がよいと思います?
なんとなく、目から鱗だったんですよね、ぼくには。

はるのうみ じんせいだけが ただましろ
季語=春の海

※たぶん、大方は丸くて大きめの石を探すみたい。実際、ぼくもそうでした。でも、正解は四角い石なんですって。
※丸い石はたとえ大きなものでも海の中で転がっているから丸い。四角い石は潮に流されず止まっているから四角い。言われて見れば、なるほどね、なんですけどね。
※つまり、適度な大きさで適度な重さのものを探すなら四角い石なのだそうです。
※人間はどうなの? きょうもありがとうございます。


2月14日(土)

二月には二月の花を携えて

人間は、努力をするかぎり、迷うものなのだそうです。
つまりいいことなんですか?
まぁ、一口に迷うと言っても、いろいろな種類があるのだろうけれどね。
よくわかんないけれどね。

にがつには にがつのはなを たずさえて
季語=二月

※よい一日を。きょうもありがとうございます。


2月13日(金)

下萌や余すことなき哀しみに

言葉の空白を埋めるのが俳句、なのかもしれませんが、
それは日常でもごく普通に行っていることのようです。
コミュニケーションが足りないと往々にして、
言葉と言葉の空白を類推や経験値で埋めてつなぎ合わせてしまう、とか。
そんなことあります。いわゆる、憶測。
いろんな誤解が生まれます。

したもえや あますことなき かなしみに
季語=下萌

※冬枯れの中から萌え出た芽に、春の気配をはっきりと感じる。そんな季節感のある言葉。
※古くは、ひそかに思い焦がれる意にも用いされたとか。
※あしたもいい日でありますように。きょうもありがとうございます。


2月12日(木)

紅梅の焦りしことの裏目かな

きょうは、ほんとうに疲れました。
頭の中が真っ白なので、これで失礼させていただきます。
あしたから、また、がんばります。

こうばいの あせりしことの うらめかな
季語=紅梅

きょうもありがとうございます。


2月11日(水)

春時雨天然木のさみしさや

どんなものにも一長一短はあって、
受け入れるか受け入れないかは、大した問題じゃない。
だめなものはだめだし、いいものはいい。
当たり前だけど。
大切なことは、それを素直に認めることなのかもしれない。

はるしぐれ てんねんもくの さみしさや
季語=春時雨

※時雨といえば冬。春の時雨だから春時雨。冬のそれとは違い、どこか明るい感じがします。
※できるふりをして努力をするのと、できないと認めて努力をするのとでは、どこかで大きな差が付くものなのかもしれません。なんとなくですけどね。
※気づけば、梅が咲いています。きょうもありがとうございます。


2月10日(火)

人としてつまらぬ日々を冱返る

くらいのか、おもいのか、わかりませんが、
なぜか思いつくのは、こんなんばかり。
何か書こうとして、長い時間が過ぎてしまいました。
自分では、わりと器用な人間だと思っていたのですが、そうでもなかったようです。
まぁ、知ってはいたけどね。
あらためて器用じゃないんだなぁ〜と・・・・いまさらに思いました。

ひととして つまらぬひびを いてかえる
季語=冱返る

※春らしくなったと思ったら、急に寒さがぶり返すことを冱返るとか冴返るといます。
厳密には違いがあるようですが・・・・。
※きれいな満月でしたね。きょうもありがとうございます。


2月9日(月)

指さしてあらぬ物より春の風邪

ときどき思慮が足りなかった、と後悔することがあります。
満足に足りているときなど、ない気もしますが・・・・。
晴れる日を待てば、いいだけなんですけどね。
なんてね。

ゆびさして あらぬものより はるのかぜ
季語=春の風邪

※なるようにしかなりません。 きょうもありがとうございます。


2月8日(日)

のりしろを小さくつくり春を待つ

見栄をはるために必要なものは多いけれど、
生きるために必要なものはそう多くないそうです。
よくいわれることです。
人間に見栄がなかったら、いまの便利な暮らしはあったのでしょうか?
仮に今が人間にとって便利過ぎるものだとしたら、どこらへんが適切だったのでしょうね?
そもそも、そういった考え方こそが、見栄だったりなんかして?

のりしろを ちいさくつくり はるをまつ
季語=春待つ

※細かいことは気にしないで。きょうもありがとうございます。


2月7日(土)

初春や幸と不幸の量り売り

春のはじめだから初春。
初冬や初夏と同じような使われ方です。
陰暦では、正月は春のはじめにあたるから、転じて初春ともいいます。
なのだそうです。
これが、どちらにふさわしい句なのかはわかりません。
どちらでもいい気もします。

はつはるや こうとふこうの はかりうり
季語=初春

今読むなら、今の句です。


※吉田松陰が言ったそうです。人間にもそれにふさわしい春夏秋冬がある、とかないとか。
※完璧なオリジナルなどないそうです。オリジナルと信じらているものにも、その元となったものはあるはずで、さらにその元もあったりして。それでいいんじゃないかなぁ〜、と思うのですが・・・・。
※わかりませんけどね。きょうもありがとうございます。


2月6日(金)

雪女郎忘れたきこと凍らせて

暦上では、春?
とはいえ、きょうも寒かったですね。
いいことを言う人はたくさんいて、その反対もたくさんいて。
どうということもない人にはなりたくない、と、若い頃には思っていたけれど。
無色透明な人になってみたい。
まぁ無理だけど。
何が無色透明なのか、ぜんぜん、わからないし・・・・。

ゆきじょろう わすれたきこと こおらせて
季語=雪女郎

※雪女のことでございます。雪の妖怪なのか、雪の精なのか、どっちでもあるのかなぁ?
※透明人間じゃないよ。きょうもありがとうございます。


2月5日(木)

なんとなく絵空事なり枯芙蓉

日々の仕事は努力じゃなくて我慢なの?
たのしくないと我慢なの?
たのしくする工夫が足りないのだ、
と言う人もいるけれど、ほんとのとこ、どうなんでしょうね?

なんとなく えそらごとなり かれふよう
季語=枯芙蓉

※ときどきたのしくて、ときどきたのしくない。仕事を選べる人は、長年仕事を選ばずやってきた人なんじゃないかなぁ、
と思います。最近ですけど。
※一から十まで思い通りにしたい人は、何を根拠にそうしたいのだろう?
※人のことは言えない?、かも。きょうもありがとうございます。


2月4日(水)

さくさくとセロリにんじんブロッコリ

世阿弥でしたっけ、「目を前に見て、心を後ろに置け」って言ったの?
何が言いたいのか、解説無しではさっぱりわからないけれど。
わからなかったけれど。
いまも大してわかっていないけれど。
でも・・・・

さくさくと せろりにんじん ぶろっこり
季語=ブロッコリ

※セロリもニンジンも冬の季語。あまり実感はありませんけどね。
※この前、たまたま家庭菜園の大きなブロッコリを見て、ちょっと感心しちゃいました。案外、手間が掛からず育てやすいのだとか。
※いつか見えるようになるのかしら? きょうもありがとうございます。


2月3日(火)

寒の雨不快の森に入りにけり

間違えることを極端なほどに恐れるのなら、何もしなければいい。
間違いなく、間違えることは間違いじゃない。
それを恐れ過ぎることが間違い。
たぶんだけど。しかも受け売りだけど。

かんのあめ ふかいのもりに いりにけり
季語=寒の雨

※きょうは節分、あしたは立春で、30日間の寒のあける日。鬼は外、福は内。
※鬼の首を取ったかのように騒ぎ立てる人っているからね。何らかのメリットがあるのでしょうけど。わからないけど。
※完全な間違いは勘違い? もしくは手抜き、気の緩み? きょうもありがとうございます。


2月2日(月)

冬そうび孤独の縁を彷徨いて

孤独という言葉は、あまり使いたくないんです。
かなり固定されたイメージがあるように感じるから。
先月も使ったけど。
ふと、そのまま17文字が浮かんだ句なんです。
たまには、わかりやすい句もいいかなぁ〜、と思って。

ふゆそうび こどくのふちを さまよいて
季語=冬薔薇

※わかりにくい? きょうもありがとうございます。


2月1日(日)

少年に憎しみの日や水仙花

自分を「本物」と勘違いしたときから、負を背負い込むのかもね、人って。
あらゆることに言えるんじゃないかなぁ?
信じることも大切だし、妄想もときには有効、かもしれないけれど。
怠け者の「本物」なんて、おそらく、たぶん、この世にはいないよ。

しょうねんに にくしみのひや すいせんか
季語=水仙

2月ですね。早いですね。

※何があった? ないしょ。きょうもありがとうございます。

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