2009年

1月31日(土)

木菟や悪態ばかりが鮮明に

人様のことを悪く言う人は、
自分も悪く言われていると気づくべきだろう。
それだけは、はっきりと思うよ。
誰を悪く言わずとも、目立てば悪く言う人はいるけどね。
昔から言われていることだし、たぶん、そういうものなのでしょう。
悪態のループなんて、ほんと、見苦しい。

みみずくや あくたいばかりが せんめいに
季語=木菟

ミミズクとフクロウは同属です。ミミズクにはフクロウと異なり、耳羽と呼ばれるものがあります。それが兎のようだから、木菟と書くのだとか。
※ちなみに日本に生息するミミズクは6種類。うち、耳羽のない種もいるのだとか。ならフクロウじゃないの?
※まるっきり悪態を付かない人間などおそらくいないでしょ? 自ら人を選ばず言うべきじゃない、と、思うだけ。
※「まるっきり」は「まるきり(丸切り)」の促音便なんですって。へぇ〜。知ってました?
※そんなこんなで土曜日の月末。目が覚めたらほんとにいい時間でした。とても損した気分です。
※月替わりの句を選ぶときは、それなりに悩みます。このサイトの作りだと、それぞれの月の最初の句になるからね。最後は結局、勢いでアップしちゃうけどね。悩みも悩み出したら無限だよ。
※えぃ、やぁ、とぅ。きょうもありがとうございます。


1月30日(金)

理や諦めきれぬ息白し

怒りっぽい人のそばには、トラブルが多いのかもね。
そんな気がしません?
トラブルを避けるために睨みをきかせているとか、いないとか。
むしろ逆じゃろ?、と思うけど、どうなの?
自信のなさの裏返し?

ことわりや あきらめきれぬ いきしろし
季語=息白し

※また仕事でカンテツでしたよ。疲れましたよ。あとちょっと。きょうもありがとうございます。


1月29日(木)

日向ぼこなくしたものを数えおり

「短期的な賢さ」と「長期的な賢さ」、そんな区分があるのかしら?
あるとしたのなら、短期的なそれはあまりありがたくない、たぶん。
妙なプライドほど、邪魔くさいものはないからね。

ひなたぼこ なくしたものを かぞえおり
季語=日向ぼこ

※過去の自慢話の多い人は、いまに満足していないそうですよ。言われてみれば、そうかもね。
※一貫性のあることを好む人が多いけれど・・・・実際は嫌われるだけだと思うよ。変化のないものは、生きていないものだもの。眠いよ〜。きょうもありがとうございます。


1月28日(水)

冬銀河いちばん上の更に上

すげ〜と感嘆するものは、いたってシンプル。
どんなものでも、たぶん、あらゆるものすべてが、そうなのかもしれない。
言い切るほどの自信はないけどね。そうなのかもしれない。

ふゆぎんが いちばんうえの さらにうえ
季語=冬銀河

※「さいなラッキー」って、言葉をふと思いついたけど、使う度胸はありません。
※一応、説明しておくと、「さいなら」と「ラッキー」の造語。どう?
※あははのは。きょうもありがとうございます。


1月27日(火)

冬の雲つかず離れず悴みて

勤勉でない人ほど、いろいろとうるさいもの、なのかも。
本人がどう思っているかは知らないけれど・・・・。
気にする必要もない、のだろうけれど、たぶん、本来。
まぁ気になるけど、ときどき、めっちゃ気になるけど。
それりゃそうさね。

ふゆのくも つかずはなれず かじかみて
季語=悴む

※「世界を支配するのは勤勉な働き者だけ」なのだそうです。なるほどね。
※勤勉という言葉は、人によっていろいろと受け取り方が違うような気がします。誤解すると、これまたやっかい?
※ご機嫌いかが? きょうもありがとうございます。


1月26日(月)

重くれるすきますきまに納豆汁

最近、手を抜いてきたように見えるかもしれませんが、気のせいです。
誰に言われたわけでもなく、本人がそう思っているんだけどね。
あはは、だめじゃんね。
眠くてしんぼうたまらんのです。

おもくれる すいますきまに なっとうじる
季語=納豆汁

※なぜ納豆汁が冬の季語なのか、いまどきの生活では納得できませんが、冬の季語だから、冬の季語なのでして。
※季語集によると、味噌汁の具としてただ納豆を入れたものではなく、納豆を味噌にすり込んでいろいろな具材を入れてつくる味噌汁なのだとか。その昔は僧家のものとされていたそうな。そうか。へぇ〜。
※いつもと同じ? きょうもありがとうございます。


1月25日(日)

水鳥や恐れを常に混ぜ返す

親切すぎて不親切、
というのも、よくある話だけれど・・・・。
で?
いや、単に書くことがなくてね。
そんだけ。

みずとりや おそれをつねに まぜかえす
季語=水鳥

※ミズトリと読むそうです。ずっとミズドリと言っていました。文字変換ができないので、変だなと思ってよくよく見てみたら・・・・あら、濁らない。常識ですか?
※カモ、オシドリ、ハクチョウなど水辺にすむ鳥の総称です。多くは秋に渡って来て春になると帰り去るそうです。
※あはは・・・・きょうもありがとうございます。


1月24日(土)

なにひとつ手に付かなくて冬昴

少し前につくった句です。
当初はそれほど思い入れもなく、ここに掲載はしませんでした。
でも、今日という日は、ほんと、こんな感じです。
ぐったりの休日は嫌なものですね。
平日の疲れの蓄積によるのでしょうが・・・・。

なにひとつ てにつかなくて ふゆすばる
季語=冬昴

あしたもしごと・・・・、ううう、海に行きたい。

※牡牛座の中のプレアデス星団の和名がスバルなのだとか。ひとつの星のことではなかったのね。そうなんだぁ〜。
※動詞の「統ばる」から「スバル」と名付けられたそうです。
※「一月二十四日の南天に南中するので、冬の季語になった」と季語集にあるのですが、不勉強でいまひとつ分かりません。面倒なので調べる気もありません。すいません。
※こんなんですが、きょうもありがとうございます。


1月23日(金)

着ぶくれて前置きばかり長くなる

最近、とくに思うんですけどね。
ルールや規則を、やたら必要と感じるする人って、
さみしがり屋さんが多くない? 気のせい?
だからなんだってことも、ないんですけどね。

きぶくれて まえおきばかり ながくなる
季語=着ぶくれ

※なんとなくね、肩がこります。きょうもありがとうございます。


1月22日(木)

ひとすじの亀裂に住みし石蕗の花

自分の時間ってなんだ?
余程の不可抗力でもなければ、
自分で選んだことであって、
ならばすべては自分のための時間であって・・・・
おや、単なる揚げ足取りかなぁ?

ひとすじの きれつにすみし つわのはな
季語=石蕗の花

※寝不足続きで、ふわふわします。きょうもありがとうございます。


1月21日(水)

降る雪のひどく冷たく刺さりたる

言葉を多く使いすぎるのも、逆に少なすぎるのも、
どこかで尊敬されたいとか、よく思われたいとか、考えているのかも。
そんな気持ちの表出なのかも。
わからないけれど・・・・。

ふるゆきの ひどくつめたく ささりけり
季語=雪

東京の雪は、いつでしょか。

※裏の裏は表なの? きょうもありがとうございます。


1月20日(火)

月冴えて孤独の色の増しにけり

納得がいくまで話し合いを求める人が、苦手です。
別に悪いことではないけれど・・・・。
どんな職場にも、ひとりくらいはいるんじゃない?
世の中、どっちでもいいことが多いのにね。
そんなことよりも、もっと大切なことがあるのにね、
なんて、ぼんやりと思うよ。

つきさえて こどくのいろの ましにけり
季語=月冴ゆる

※「冴ゆる」は、冷たく、くっきりと澄んだ感じでしょうか。「月冴ゆる」は、そんな冬の月のこと、かな?
※寂しがり屋さん? きょうもありがとうございます。


1月19日(月)

踊るがいい冬日だまりの血潮なれ

平等を主張する人たちは、
その不満が満たされても、変わらず平等を主張できるのかしら?

おどるがいい ふゆひだまりの ちしおなれ
季語=冬

※ カメラを向けるとピースサインをするようになったのは、いつ頃からなんですかね? あれはあれで照れ隠しとか、間を持たせるためとか、楽しげな表情をつくるとか、それなりに便利だよね。
※いえ、ふとね。きょうもありがとうございます。


1月18日(日)

真実を遠くに見据え初鏡

半月も過ぎていまさら初鏡もないけれど。
本来、他者のこころの中など分かるはずもない。
似ているから手に取るようにわかる?
分析も妄想のひとつかもよ?
まぁ、よくもわるくも、表と裏があるのさね。
とかなんとかいっちゃって・・・・。

しんじつを とおくにみすえ はつかがみ
季語=初鏡

きょうも、意味のない独り言にお付きいただき、ありがとうございます。


1月17日(土)

いつまでも引き摺る思い土竜打

違和感って、どちらにあるものなのかな?
こちらにあるものなのか、あちらにあるものなのか。
両方なのか?
単純なことほど、ふふん、こじれるとめんどくさい。

いつまでも ひきずるおもい もぐらうち
季語=土竜打

※正月十四日の行事。農作物などに危害を加えるモグラを防ぐための、一種のおまじないなのだそうです。
詳しくは知りません。


1月16日(金)

凍蝶の失望という歩みかな

眠くて倒れそうです。仕事でまたまた徹夜です。
徹夜は癖になるからね、こまったものですね。

いてちょうの しつぼうという あゆみかな
季語=凍蝶

きょうのありがとうございます。


1月15日(木)

寒椿途方に暮れる落ちどころ

失望と暴走は似ているかい? 妄想と暴走は似てる?
いえね、ただなんとなく。

かんつばき とほうにくれる おちどころ
季語=寒椿

きょうもありがとうございます。


1月14日(水)

悴みてひとつのこともままならず

ちょっとでも油断をすると足をすくう人がいるんだね。
いろんな人がいるものだね。まいったよん。
仕事で徹夜。そんな日の愚痴のひとつ。
まぁ、自業自得ってなもんだけど・・・・
腑に落ちないことでも、ときにはね、腑に押し込めないとね。
なにいってるんだか。

かじかみて ひとつのことも ままならず
季語=悴む

ほんとうにただの愚痴だね。すいません。ちょっと仮眠をとります。
※もう明日の朝だけど、きょうもありがとうございます。


1月13日(火)

ほんとうはさみしいだけの冬桜

心配性。
心配性って、裏を返せば、単なる我が儘?
自分の意のままにならないから心配、どうしようもなく気に掛かる。
ちがう?
ぶっちゃけ、迷惑なものだよね。
度が過ぎるとね。

ほんとうは さみしいだけの ふゆざくら
季語=冬桜

きょうもありがとうございます。


1月12日(月)

誰よりも気ままを欲し寒卵

クセのない人間なんていないんじゃないかなぁ〜。
文面からわかることなんて、ほんの些細なことなのかも。

だれよりも きままをほつし かんたまご
季語=寒卵

成人の日? おめでとうございます。

※寒中に産んだ鶏の卵のことです。栄養面で卵は理想的な食材なのだとか。とくにこの季節の卵は滋養に富んでいるそうですよ。
※ふて腐れていても損するばかり。きょうもありがとうございます。


1月11日(日)

冬の水いぶかしむ口開きけり

飲み過ぎ、食べ過ぎで、気持ち悪いです。
お酒は付き合い程度なんですけどね。
流感が直ったと思ったら仕事始め。
初日から忙しくて、やっと新年会に参加できたって感じ・・・・。
今ごろはもう普通の飲み会なんだけどね。
まわりはね。

ふゆのみず いぶかしむくち ひらきけり
季語=冬の水

きょうは過ごしやすかったですね。


※インフルエンザって流行性感冒って言うんだってね。略して流感。
※ひとつ賢くなりました。きょうもありがとうございます。


1月10日(土)

水仙の見て見ぬふりの別れかな

そろそろネタ切れ気味です。
このままでいいのかしら、などとつまらないことを考えてしまいます。
寒いからね。
ほんと寒い一日だったね。

すいせんの みてみぬふりの わかれかな
季語=水仙

きょうもありがとうございます。


1月9日(金)

おもむろに自由をひとつ寒の水

失敗した〜。欲しいものは、欲しいなりに、ささっと行動しないと・・・・。
あ〜失敗した。体調も悪かったけど、気分的にも下がっていたんだなぁ〜。
まだテンション低めだけど。
手に入らないとなると無性に欲しくなるから、
困ったものですね、人間って。

おもむろに じゆうをひとつ かんのみず
季語=寒の水


1月8日(木)

疑いは遙かに積もる福笑い

忙しくって、日付が変わってやっと帰ってこれました。
まだ体調が少し不安です。不安は不自由ですね。

うたがいは はるかにつもる ふくわらい
季語=福笑い


1月7日(水)

一月や両手を広げ迎えよう

人を説得しようとすると、たいていは失敗しますね。
ひとつのことが、
ぼくにはどうしようもなく些細なことに思えても、
その人にとっては大切なことであったりして。
ようは自尊心の問題なのかもしれないけれど・・・・。

いちがつや りょうてをひろげ むかえよう
季語=一月

※元気を出していきますか。きょうもありがとうございます。


1月6日(火)

喉もとにかなしみを巻き冬日向

なんだか、さえないですね。
ありがとうございます。

のどもとに かなしみをまき ふゆひなた
季語=冬日向


1月5日(月)

笹鳴や約束事が増えてゆく

正月、中途半端に長かったね。
ぐだぐだすることに中途半端に馴染んじゃって。
初日から忙しくて、頭がくらくらします。

ささなきや やくそくごとが ふえてゆく
季語=笹鳴

※うぐいすは、冬、比較的低い位置で、チャッ、チャッと鳴きます。幼鳥も成鳥もすべて、うぐいすの地鳴きです。
※ファイト! きょうもありがとうございます。


1月4日(日)

初夢と人生をまたない交ぜに

「よかったね。」
いい言葉だと思うんだけど、便利だし。
でも、なかなか、上手には使ってないかもね?
なんとなくね。

はつゆめと じんせいをまた ないまぜに
季語=初夢

※あまり夢はみないほうです。夜みる夢です。みているのかもしれませんが、目覚めた時点で覚えていません。
※明日からまた仕事ですね。きょうもありがとうございます。


1月3日(土)

冬日影いついつまでも残りつつ

冬の日差しは低く、なんとなく真横に動く感じなので、
ながいこと家の中に日が差し込んでいます。
そういえば、夜明けが徐々に早くなることに、特別な言い方はあったかなぁ?

ふゆひかげ いついつまでも のこりつつ
季語=冬日影

※3年くらい前に、カンヌ映画祭で4冠をとった「運命じゃない人 」という日本映画を知ってます? 最近の「アフタースクール 」は? どちらも同じ監督の作品で、どちらもネタバレ厳禁もの。気持ちよく、だまされちゃいますよ。
※正月休みも、あと一日か。きょうもありがとうございます。


1月2日(金)

月明やひとり遊びの福寿草

インフルエンザとはいえ、
家でじっとしていると気が滅入りそうです。
ほんの数日なんだけどね。
社会と没交渉となって、にんげんって、
いつまでこころの均衡を保てるものなのかなぁ?
正月そうそう妙なことを考えてしまいましたよ。

げつめいや ひとりあそびの ふくじゅそう
季語=福寿草

※縁起の良い名前から元日草とも呼ばれます。
※菊に似たふくよかな黄色い花。いまあるものは正月用に栽培されたもの。
※本来は早春に花を咲かせます。朝に開花して夕方には眠るように閉じる花。
※うっかり、やる気が・・・・。正月なのに、ほんと、ありがとうございます。


1月1日(木)

不可解な意地の悪さに獏枕

いやいや、インフルエンザの威力ってすごいね〜。
新年明けまして、おめでとうございます!
うっしっしっし
いままで軽く考えていたけれど、今年からは予防接種しようかな、と思いましたよ。
こりゃ人様にはうつしちゃいけませんよ。
ほんと。
喉もと過ぎたらどうかわかんないけど・・・・忘れっぽいからね。
あ〜だるい。

ふかかいな いじのわるさに ばくまくら
季語=獏枕

※初夢の傍題のひとつ。吉夢を見るために宝船の絵を枕の下にしくのと同じ風習です。凶夢を見たなら、獏がさっさと食べてくれるようにとその絵を枕の下に忍ばせます。それを獏枕といいます。
※初夢と呼ぶ時期は、時代や地域よってちょっと違うようです。ま、新年にはじめて見る夢でいいんじゃないですかね。分かりやすいからさ。
※類は友を呼ぶんでさ。新年からありがとうございます。

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