2010年 |
9月30日(木)
間引菜の時間の中に生きており
きょう、うそつきはきらいといいました。
あした、うそつきはきらいといわれます。
まびきなの じかんのなかに いきており
季語=間引菜
※大根や蕪、菜の類はまんべんなく種を蒔き、芽が出たらだいたい1週間ごとに間引いていくそうです。
※間引菜は、小菜(こな)とか摘み菜、抜き菜などと呼ばれ市場に出回るそうです。
※くりかえし。きょうもありがとうございます。
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9月29日(水)
難解な夢に峠の鰯雲
現在を否定する未来ばかりを想像してしまう。
ありがちで、もろくて、たぶん、叶わない。
なんかいな ゆめにとうげの いわしぐも
季語=鰯雲
※イワシグモの学名は巻積雲(けんせきうん)といいます。雨の前兆とも、いわしの大漁のしるしともいわれています。
※今日は良い天気でしたね。また明日から雨ですか?
※ケータイに地震警報のサービスがあるんですね。今日はじめて、警報音を耳にしましたよ。何の音かと思いました。
※過去と未来と現在と。きょうもありがとうございます。
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9月28日(火)
コスモスの影のかたちを気にしおり
とりあえずは中間の立場をとりたい。
立場を変えれば、ふつうの心理かもしれません。
こすもすの かげのかたちを きにしおり
季語=コスモス
※わかる。きょうもありがとうございます。
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9月27日(月)
二十日月ペットボトルの転がりぬ
考えれば考えるほど、空回りするものです。
はつかづき ぺっとぼとるの ころがりぬ
季語=二十日月
※更待月(ふけまちづき)のこと。午後10時に月が昇るとか。
※臥待月(ふしまちづき)の次の日、名月から五日目にあたる旧暦二十日の月です。
※反転。きょうもありがとうございます。
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9月26日(日)
臥待の月の苦渋を引き寄せる
大抵のことはどうでもいいこと、他人からしてみれば・・・・。
ふしまちの つきのくじゅうを ひきよせる
季語=臥待月
※名月から四日目、旧暦十九日の月のことを臥待月(ふしまちづき)、もしくは寝待月(ねまちづき)といいます。
※月の出がだいぶ遅くなりました。街灯のない時代は、すでに寝ている時間。
※何もここまで一気に冷え込まなくても、という一日でしたね。
※風邪などに気を付けてください。きょうもありがとうございます。
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9月25日(土)
お互いをのぞき見るよに曼珠沙華
自信のない人と行動をともにするのは、かなしい。
仕事でも、それ以外でも。
おたがいを のぞきみるよに まんじゅしゃげ
季語=曼珠沙華
※近所でも曼珠沙華が咲いていました。
※自分が尊敬されないことに腹を立てている人ほど、自信のない人なのかもしれませんね。
※見透かされてる。きょうもありがとうございます。
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9月24日(金)
かげろうの定められたる時限かな
自分の長所を認めることが、
本当の意味での謙虚につながるのだとか。
かげろうの さだめられたる じげんかな
季語=蜉蝣
※カゲロウは羽化して卵を産むと数時間で死ぬそうです。
※カゲロウだと思っていたものは、ほんとにカゲロウなのかしら?
※すべては期限付き。きょうもありがとうございます。
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9月23日(木)
海に秋ふと限界を見てしまう
長所と短所は誰にもあるもの。
短所もあるけど長所もある。 順番が大切らしい。
うみにあき ふとげんかいを みてしまう
季語=秋
※一日中雨。のんびり出来ましたか? きょうもありがとうございます。
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9月22日(水)
良夜かなあなたのいない良夜かな
守りに入ると、たいていは失敗します。
しなくてものいい心配をするからかもしれません。
心配事は意識さえしなければ、本来なんでもないことなのかもしれないのだから。
りょうやかな あなたのいない りょうやかな
季語=良夜
※俳句では十五夜のことを良夜といいます。十三夜のことをいうこともあるそうです。ようするに月の良い夜のことです。
※やっぱり秋ですね。きょうもありがとうございます。
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9月21日(火)
虫鳴くや賢しらという調べなり
しゃべりながら考えるタイプは苦手です。
得てして人より優れていると思いがちだから。
むしなくや さかしらという しらべなり
季語=虫鳴く
※選句のときに失敗したと思うのは、たいてい理屈で選んでしまったもの。
※全般そんなものかも。きょうもありがとうございます。
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9月20日(月)
雨降ればことごとく咲き曼珠沙華
言葉は正確を期そうと思えば思うほど伝わらなくなる、
そんなものみたいです。
あめふれば ことごとくさき まんじゅしゃげ
季語=曼珠沙華
※例年にない暑さで曼珠沙華の開花が遅れているそうですね。
※咲きはじめました。きょうもありがとうございます。
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9月19日(日)
人間の住み処をもとめ秋の蝿
ひとつのことが気になると
本来の目的をすっかりと忘れてしまうようです。
かなり顕著なのがネット。
何かを調べようとして、検索エンジンを開く。
そこに気になる記事などあるともうだめ。
ブラウザを閉じてから、あれ、何を調べようとしてたんだっけ?、
と気づく感じ。
季語集でも辞書でも似たようなもの。
そんなもの?
にんげんの すみかをもとめ あきのはえ
季語=秋の蝿
※さすがに蝿も蚊も少なくなりましたね。動きも鈍くなってきた?
※意地っ張りには意地っ張りの気持ちが理解できず、意地を張ることを止めたときに気づくものなのかもしれません。
※なんとなくね。きょうもありがとうございます。
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9月18日(土)
さみしさの境界線の鉦叩
むずかしいことを、むずかしく考えると、解決にはほど遠いね。
さみしさの きょうかいせんの かねたたき
季語=鉦叩
※鉦叩の姿を見つけることはまれなのだそうです。からだの小さく音もかすか。
※虫は全般苦手ですが、鉦叩の姿はさらに苦手な部類かもしれません。コオロギの仲間。
※苦手なもんは苦手です。きょうもありがとうございます。
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9月17日(金)
ビー玉の転がる先や秋簾
まだまだ日射しの強い日が続きそうですが、
夜になればすっかり秋でございますね。
想い出が強く残るのは、忘れることのできないものだから。
びーだまの ころがるさきや あきすだれ
季語=秋簾
※無用のものに風情を感じるのは人だから、無用のものを無用とできるのも人だから。
※とりとめもなく。きょうもありがとうございます。
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9月16日(木)
少しだけ声を嗄らして蚯蚓鳴く
秋のようで秋じゃあない。
真夏日の続く今年は、秋の句が俳句もつくり憎いですね。
すこしだけ こえをからして みみずなく
季語=蚯蚓鳴く
※一日雨。きょうもありがとうございます。
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9月15日(水)
ともすれば何処にも咲く吾亦紅
学生のころ、アルバイトの履歴書の特技欄には、
たいてい「どこででも寝れること」と書いていました。
誰もくすりとも笑いませんでした。
ともすれば いずこにもさく われもこう
季語=吾亦紅
※履歴書の健康欄に「がんじょう」と書いていた同級生の女の子がいて・・・・
思わず笑ってしまいました。ちょっと悔しかった。
※確かにつまらん。きょうもありがとうございます。
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9月14日(火)
鰯雲こころのしわを深めおり
表情が豊かなのだそうです。よく言えば。
悪く言えば、興味のあるなしがすぐに分かるのだそうです。
職場では頑張っているつもりだったのですが・・・・。
いわしぐも こころのしわを ふかめおり
季語=鰯雲
※相変わらず。きょうもありがとうございます。
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9月13日(月)
芋虫は芋虫ゆえに憎まれる
あらゆるものを差別して、
差別されないのかしら?
そんな幸運あるのかしらん?
いもむしは いもむしゆえに にくまれる
季語=芋虫
※いもむし、ごろごろ。きょうもありがとうございます。
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9月12日(日)
虫鳴くと忘れたきこと積もり来る
なんでいろいろと細分化しなければいけないんでしょうね?
流派とか派閥とかめんどくさいです。
むしなくと わすれたきこと つもりたる
季語=虫
※秋に鳴く虫の総称として使われます。ただし、コオロギ科やキリギリス科の草むらで鳴く虫に限られます。
※ざっくりで。きょうもありがとうございます。
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9月11日(土)
振り出しに戻りてみれば秋の風
秋らしさを感じつつもまた猛暑。
暑さ寒さも彼岸まで?
もう少しの辛抱ですかね。
ふりだしに もどりてみれば あきのかぜ
季語=秋の風
※それにしても、ですよね。きょうもありがとうございます。
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9月10日(金)
蒼海の深さを増して昼の月
生まれつきおしゃべりな人も、
生まれつき無口な人もいない。
たいていは、こころの習慣のようです。
そうかいの ふかさをまして ひるのつき
季語=昼の月
※かがみよ、かがみ、おつきさん。きょうもありがとうございます。
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9月9日(木)
信じるも信じぬもまた大豆かな
誰も傷つけないように言葉を選ぶことも、
誰かをへこますために言葉を選ぶことも、
方向は違えど、同じようなもの、なのかもしれません。
しんじるも しんじぬもまた だいずかな
季語=大豆
※味噌、醤油、豆腐に納豆、甘納豆など、さまざまに加工されています。
※大豆の若いのが枝豆なんですってね。
※ビールと枝豆は栄養学上も相性がいいそうですよ。
※なんで大豆なんだ? きょうもありがとうございます。
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9月8日(水)
夕月夜なんでもない日が遠ざかる
よく忘れものをします。
ときどき、忘れものを取りに行って、
そこでまた忘れものをしてきます。
ゆうづきよ なんでもないひが とおざかる
季語=夕月夜
※夕月夜は新月から弦月までの宵月のこと。
※宵月とは宵の間だけ出ている月のことで、ちょうど今日の新月から5、6日間くらいの月のこと。
※今日も忘れものを取りに行って、雨が止んでいたから傘を忘れてきました。でも100メートルくらい歩いたところで気づきました。
※このサイトを含め、ほぼ日課とすることが3つ以上になると、めんどくさいことがほんとにめんどくさくなります。
※我ながらびっくりです。きょうもありがとうございます。
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9月7日(火)
これまでのことこれからのこと秋薊
話題の「永遠の0
」という小説を読みました。
読み終わってすぐにもう一度読みたいなぁ、と思いました。
といって、読みはしないのですが・・・・
読みたい本がいっぱいあるから。
これまでのこと これからのこと あきあざみ
季語=秋薊
※ただアザミといえば春の季語です。夏咲くアザミはナツアザミ、秋に咲くからアキアザミです。
※特別にナツアザミ、アキアザミという品種があるわけではないそうです。
※タイトルからはちょっと想像しにくいのですが、特攻隊の話しです。ノンフィクションのような構成で、読み出したら止まりませんでした。
※いつくか太平洋戦争にまつわるノンフィクションを読みました。ほんとに?、と、思うくらいにおろかしい。
※びっくり。きょうもありがとうございます。
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9月6日(月)
人影を残して咲きぬ花芙蓉
言葉の置き換えは知的で便利です。
でも、何か肝心なことを置き忘れてしまう、
のかもしれません。わかりません。
ひとかげを のこしてさきぬ はなふよう
季語=芙蓉
※8〜10月にかけて咲きます。1日花で、つぎつぎに咲き継ぎます。
※なんのこった? きょうもありがとうございます。
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9月5日(日)
生きることふと忘れおり蚯蚓鳴く
努力の意味とか、才能の意味とか、
そんなことよりも、
他人の足を引っ張りたくなったら
そこが限界なのかもしれません。
こころの問題だから。
いきること ふとわすれおり みみずなく
季語=蚯蚓鳴く
※老若男女関係なく。きょうもありがとうございます。
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9月4日(土)
ゆるやかに明日を越ゆべしきりぎりす
急いで何の得がある?
のんびりしいて何を得る?
確かに、世の中は矛盾であふれていますね。
ゆるやかに あすをこゆべし きりぎりす
季語=きりぎりす
※いまはじめて気づきました。「得る」と「得」は同じ漢字だったんですね。
※並べてみないと気づかないことってありますよ〜。いいわけ。
※今日ある方のコンサートに行ってきました。5歳からギターを弾いていたそうです。「才能という言葉は大人のつくった言い訳だ。才能があるなら生まれたときから、手はマメだらけのはず」。そんなことを語っていました。
※「あなたの正論が相手を苦しめている」、そんな言葉も見つけました。例によってお寺の今月の言葉で。
※なんとなく。きょうもありがとうございます。
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9月3日(金)
秋めくと考えすぎてしまうたち
苺大福の苺と、ショートケーキの苺。
どっちが重要といえば、ショートケーキの苺なんだろうね。
なるほどね。
あきめくと かんがえすぎて しまうたち
季語=秋めく
※短く言えが、秋思? 違うと思います。
※誰もが好きなものは、案外どうでもいいもの。そして、なければないでさみしいもの、なのかもしれません。
※ちゅうとはんぱ。きょうもありがとうございます。
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9月2日(木)
ごめんねを繰り返してる鳳仙花
自己満足の恐ろしいところは、
自身で認識できないところなんだと思います。
ごめんねを くりかえしてる ほうせんか
季語=鳳仙花
※庶民的な花なのだそうです。あまりぴんと来ませんが、だそうです。
※誰もが認める高いクオリティがあって、初めてそれは払拭されます。
※がんばらねばね。きょうもありがとうございます。
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9月1日(水)
明けてゆく空の真ん中秋の蝉
先入観って恐いですよ。
トラブルのもとですよ。
自己嫌悪と打とうと思ったら、
自己検温だって・・・・。
あけてゆく そらのまんなか あきのせみ
季語=秋の蝉
※もう9月かよ。きょうもありがとうございます。
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