2011年 |
5月31日(火)
ひまあれば杉の葉っぱも落ちにけり
坂道を全速力で駆け上がったら、
途中でへばりますって。
ひまあれば すぎのはっぱも おちにけり
季語=杉落葉
※常緑樹の杉は初夏に新葉をととのえはじめ、小枝ごと去年の古葉を落とします。
※杉落葉は火がよくつくそうで、焚きつけに使ったのだとか。
※ 角川学芸出さんの「角川俳句賞」に応募してみました。予選くらいまでは残りたいものでございます。
※五月も終わりですね。きょうもありがとうございます
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5月30日(月)
鬼百合や仲の良かった頃もあり
尺度って人によって違うでしょう?
どうでもいい、って言う人ほど必死だったりするのかもね。
どうでもいいけど・・・・
おにゆりや なかのよかった ころもあり
季語=鬼百合
※野生種、園芸種ともに種類が多い。野生種の代表はヤマユリ。
※日本はユリの品種が多いことで世界的に有名らしいです。
※赤い花びらに黒い斑点。その姿形から赤鬼を連想し、オニユリという名が付いたとか。
※赤鬼だけど、花言葉は「賢者」「愉快」「華麗」「陽気」とかなんだって。
※まぁ花言葉の起源は日本ではないからね。ネットで調べたら17世紀のオスマントルコ時代なんだって。古いだね。
※なんだってさ。きょうもありがとうございます。
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5月29日(日)
えんどう豆ひとつふたつを手のひらに
欠けているものばかりに目がいくと・・・・
まぁ、不幸なのでしょうね。
えんどうまめ ひとつふたつを てのひらに
季語=えんどう豆
※えんどう豆はグリンピース。枝豆が大豆。ごっちゃになってました。メンデルの法則はえんどう豆。
※今日は、久しぶりに句会で披講(ひこう)をしました。
※披講というのは、句会で皆様の選句を読み上げることでございます。
※いろいろ新しい漢字を知りましたが、普通に使わないからすぐに忘れそうです。
※読めますか〜? 秋の下に瓦と書いて「甃」という漢字。初めて見たよ。
※正解は‥‥「いしだたみ」だって。きょうもありがとうございます。
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5月28日(土)
姫女苑お腹が空いてしまったよ
急に卵かけごはんが食べたくなって・・・・
卵を割って醤油を入れたら、勢い余って入れすぎました。
ひめじょおん おなかがすいて しまったよ
季語=姫女苑
※北アメリカ原産の帰化植物なのだそうです。この時期、いたるところに咲いています。
※白いキクに似た小花です。子どもの頃、ママゴトで目玉焼きとして使わなかった?
※秋に発芽して冬を越し、次の年の春や夏に花を咲かせる二年草ですが、
条件の悪いところでは3年目、4年目に花を付けることもあるのだとか。自然ってすごいですね。
※ヒメジョオンは、ハルシオンと名前もカタチも似ていますが、雑草の類です。
※ハルシオンも野生化していますが、本来は園芸植物です。
※しょっぱかったです。きょうもありがとうございます。
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5月27日(金)
新樹光見つけしものは淡く消え
幼稚園の年少くらいだったと思う。
一面の草原を見ました。
どこかの塀をよじ登って、
不意に眼前に広がった草原は美しく、
さわやかな緑をたたえていました。
鮮烈な記憶です。
数日後だったか、数ヶ月後だったか、
もう一度のその塀を探しました。
そう遠くない近所なのに、どの塀も違った。
どこにも、そんな草原はありませんでした。
しんじゅこう みつけしものは あわくきえ
季語=新樹
※初夏、若葉の木々こと。深い緑ではなく、みずみずしい緑をいいます。
※ちょっとした寓話みたいだけれども、ほんとの話し。
※その頃からすでに方向音痴だったのかもしれません。あはは。
※夢だったのかしら? きょうもありがとうございます。
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5月26日(木)
目を薄く開いて見たる若葉雨
還元できたらいいですね。
めをうすく ひらいてみたる わかばあめ
季語=若葉雨
※若葉の頃は、すべての木々が新鮮に見えます。それぞれの趣はそれぞれにあります。
※そういえばさあ、自句自解するなら、17文字である必要がなくないかい?
※さぼってるわけじゃなですよ。「サボる」も、英語ではなくて、フランス語なんですよね。
※懐かしいって、懐って字なんだね。気付かなかった、あはは、だから?
※日本語って懐が深い。きょうもありがとうございます。
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5月25日(水)
夕暮れが紫色に夏わらび
争い事は嫌ですよ。
傍観者でいるのもほんとはいやですよ。
無関心な事であるならいざ知らず・・・・
ゆうぐれが むらさきいろに なつわらび
季語=夏蕨
※夏ワラビは5月、6月に採れるワラビのことです。
※普通、ワラビといえば春の季語になります。
※といっても種類の違いではなく、山など標高差のある場所で採れるワラビのこと。
※標高が違えば季節も違います。ちなみに、海の中は3か月遅れで季節が来るんですよ。
※誰だってさ。きょうもありがとうございます。
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5月24日(火)
かたばみや居留守をつかう影法師
わかってけろ、と言いました。
わかってくれなくてもいいですよ、と言います。
かたばみや いるすをつかう かげぼうし
季語=酢漿草
※カタバミは直径1センチほどの黄色い五弁花。葉っぱはクローバーみたいです。
※実が熟すと種子を数メートルもぱんぱんって感じで弾き飛ばします。
※ふわ〜ぁ。きょうもありがとうございます。
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5月23日(月)
うらみひとつ溢さぬように水芭蕉
今日は伊豆の海に潜ってきました。
ワンダイブで82分・・・・
さすがになげえよ〜
と、海の中でぼやいてました。
とどきゃしません。
海はいいです。癒されます。
うらみひとつ こぼさぬように みずばしょう
季語=水芭蕉
※湿地や水辺に咲く白い花です。といっても白い部分は苞で、正確には花ではありません。
※苞の形を仏像の光背に見立て、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ぶそうです。
※わりと幻想的な花ですが、サトイモ科なのだそうです。ちょっと意外。
※季語集に師匠の師匠の句が載っていました。
※渾身の水の力の水芭蕉 進藤一孝
※昼に地元の漁港でとれる魚の寿司を。きんめ、わらさ、あじ、あとなんだっけ? やすくて、めちゃうまかったです。
※自由です。きょうもありがとうございます。
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5月22日(日)
著莪の花過ぎゆくものに目もくれず
個人差って、おもしろいと思わないとつらいだけですね。
しゃがのはな すぎゆくものに めもくれず
季語=著莪の花
※傍題は、胡蝶花。花の姿が舞う胡蝶に似ているからだそうです。
※美しいと思うかどうかは、個人差がある花だと思いますが・・・・。
※はじめて見たときは驚きました。
※ぎょっ。きょうもありがとうございます。
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5月21日(土)
すずらんの言葉は月にかえします
自分の性格をわずかに恨むことがありますよ。
原型のようなものは、なかなか変わらないものですな。
姿を隠しているだけで。
すずらんの ことばはつきに かえします
季語=鈴蘭
※つり鐘形の白い小花が愛らしい。香りもよい。
※ただ秋に熟した赤い実には猛毒があるそうです。
※なんとかします。きょうもありがとうございます。
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5月20日(金)
どうでもいいこと山積みにして夏
なんとかしようと思うと、疲れます。
なんとかなるかもしれないのに・・・・
無理になんとかしようとするから、疲れます。
どうでもいいことやまづみにしてなつ
季語=夏
※かもしれず。きょうもありがとうございます。
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5月19日(木)
誇るのはひなげしの花ばかりなり
そりゃ、格好良く生きたい。
どんなときでも格好良く。
人間にとっての理想だけど・・・・。
ほこるのは ひなげしのはな ばかりなり
季語=雛罌粟の花
※ヒナゲシとはかわいい花という意味なのだそうです。
※ヨーロッパ原産で江戸時代に渡来しています。
※花壇や切り花に好まれますが、半野生化してあちこちで咲いています。強い花ですね。 ※近くの公園は藤の花も終わり、ヒナゲシの花だけがそよと風に揺れています。
※さてと。きょうもありがとうございます。
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5月18日(水)
鉄線花好きか嫌いか問いにけり
好きなものばかり食べていたら、偏食になります。
それで、いいわけありません。
てっせんか すきかきらいか といにけり
季語=鉄線花
※クレマチスのこと。原産は中国なのだそうです。
※花に見えるのものは萼片(がくへん)が変形したものです。
※鉄線花の名は、そのつるが針金のように堅いことからついたそうです。
※豊富な種類はヨーロッパで品種改良されたものが多い。
※すべてにおいて、たぶん。きょうもありがとうございます。
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5月17日(火)
金雀枝や伝えきれないことばかり
というよりも、腑に落ちないことばかり。
頭をやわらかくしないと、かたくなる。
えにしだや つたえきれない ことばかり
季語=金雀枝
※ヨーロッパ原産のマメ科の落葉低木。
※緑色の長く伸びた枝に、びっしりと蝶形の黄色い花をつけます。
※黄色というよりも黄金色?
※初夏を象徴するような明るく賑やかな花。
※それに反して、葉っぱは極めて小さい。進化ではなく後退していたそうです。
※あたまの中身を換えてみたい。きょうもありがとうございます。
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5月16日(月)
そそくさと近きとこより夏となる
なんだか思ったようには、はかどりません。
あせるとろくな事がありませんが、
急ぐときに急がずにどうする、とも思います。
そそくさと ちかきとこより なつとなる
季語=夏
※今日も暑かったですね。きょうもありがとうございます。
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5月15日(日)
怠けては後悔ばかり罌粟坊主
小休憩もいいんじゃない。
それで納得できるなら。
なまけては こうかいばかり けしぼうず
季語=罌粟坊主
※ひなげしの花の散ったあとの実のことです。
※はじめは青くしだいに黄色になり、非常に小さな種を放出します。
※ケシツブの語源は、これだったんですね。罌粟粒、知らんかったです。
※上野の写楽展に行ってきました。写楽ってめちゃくちゃ絵がうまいんじゃないですか。
※映画や小説はやっぱりエンターテイメントなんですね。
※東洲斎写楽の名は、しゃらくさいという駄洒落なのだとか。ほんとかうそは知りません。
※いい天気でしたね。きょうもありがとうございます。
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5月14日(土)
一匹の蟻なら生かす薄暑かな
通り慣れた道を間違うってなんなのでしょうか。
いっぴきの ありならいかす はくしょかな
季語=薄暑
※今ごろの時期。大正時代に定着した季語なのだとか。
※自分のことを一番わかってないのは自分自身かもしれませんね。
※意外とね。きょうもありがとうございます。
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5月13日(金)
葉桜は声の限りに叫んでる
なるほど〜
もっとも高い障壁は
自分自身なのかもしれませんなぁ〜と。
はざくらは こえのかぎりに さけんでる
季語=葉桜
※桜の花の終わり頃から、みずみずしい若葉が萌え出します。
※若葉の緑が濃くなって、美しい盛りは今ぐらいの時期かな。
※あれそれこれを連発しています。昔からです。
※これから、ここから。きょうもありがとうございます。
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5月12日(木)
逃げないと誓ったばっかり棕櫚の花
言いたいことがいっぱいあるなんて
たぶん勘違いですよ。
突き詰めたら
伝えたいことなど一つや二つですよ。
たぶんね。
にげないと ちかったばっかり しゅろのはな
季語=棕櫚の花
※ヤシ科の常緑樹。子どものころ、あのヤシの実がなるものだとわくわくしていました。
※まっすぐに伸びた幹の頂部に、あわ粒のような小さな花がぐちゃぐちゃと集まって、どさっと垂れ下がります。
※季語で何々の花というときは、それを愛でる気持ちが込められているようです。
※シュロは花といえども、あまり見目麗しいものには思えません。
※雌株と雄株があるそうです。雌株に直径1センチほどの果実がなるそうです。
※これでいいのか、わるいのか。きょうもありがとうございます。
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5月11日(水)
どこにでもある新緑の持ち時間
認められたいという思い。
認めてもらえなくとも結構という思い。
どちらもバランスよく同居しているといいのかもね。
どこにでもある しんりょくの もちじかん
季語=新緑
※木々によって新しい緑の色もさまざまですね。
※先日、今井聖さんが主宰する「街」の句会に行ってきました。こちらも会員以外の誰もが参加できる句会です。
街俳句研究会というのに参加しました。オープンで、楽しくて、勉強になります。
※句柄の違いってあるんだな、ということを学びました。
※机の上に羽蟻が一匹。ふっと吹き飛ばしたら、ひっくり返ってバタバタしてました。意外と不器用なんですね。
※またね。きょうもありがとうございます。
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5月10日(火)
今日は余花明日は残花明明後日
可哀想という感覚が、そもそも可哀想。
可哀想と思う人が、可哀想。
つまりは、ぼくも可哀想?
きょうはよか あしたはざんか しあさって
季語=余花
※余花は、初夏になって、春に遅れて咲く桜です。やや寒い地域や高山などでしょうか。
※残花は、咲き残った桜のことです。
※俳句では通常、残花=春、余花=夏、というように区別しています。
※余花の傍題に夏桜というのがありました。いいなぁ、「なつざくら」って響き。
※あはは。きょうもありがとうございます。
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5月9日(月)
感謝とか恨み言とか母の日や
うっかり忘れてました。
一日遅れで、すんません。
かんしゃとか うらみごととか ははのひや
季語=母の日
※愛情表現というのも、人それぞれなのでしょうね。素直になれない人とかね。
※今日からまた一週間ですね。きょうもありがとうございます。
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5月8日(日)
柿若葉はじめはみんな一緒です
言葉に温度がなければ、
そのうちみんな飽きちゃいますね。
かきわかば はじめはみんな いっしょです
季語=柿若葉
※柿の若葉は艶があって美しい。いかにも明るい感じです。
※柿の葉は紅葉するとひとつとして同じ模様はありません。
※今年の連休、出かけた日はいずれも天気が悪かったです。
※今日までということで、昨日、生誕100年岡本太郎展に行ってきました。混んでました。
※荒唐無稽なようで、ベースにしているものがあったんですね。縄文式土器とか土偶とか?
※はじめてちゃんと見ました。作品のどれもがかわいらしいと思えました。
※晴れるといいな。きょうもありがとうございます。
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5月7日(土)
青柳や手にした石を放り上ぐ
働くことって、自分の時間を切り売りしていることなのかなぁ〜。
あおやぎや てにしたいしを ほうりあぐ
季語=青柳
※「柳は緑、花は紅」というそうです。
※飛び石連休だとめんどくさいですよね。
※作用反作用。きょうもありがとうございます。
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5月6日(金)
小手毬のひとつひとつは微力なり
雑です、おれ。
句の管理が雑で、大まかにはわかるけれど、
いつどこに出したかわからない句もあったりして。
そもそもどこにも出してないはずの句にチャックを入れていたりと、
ほんと雑ですわ。
こでまりの ひとつひとつは びりょくなり
季語=小手毬
※便利な世の中だけど、基本はアナログですね。アナログすっ飛ばしてデジタルはありえんね。今日からまめに、できるだけ、できる範囲で、嫌にならない程度に、がんばろ。
※角川書店さんの俳句賞に応募しようかと思っています。で、いままでにつくった句を見てみたら・・・・。
※もう立夏ですか。きょうもありがとうございます。
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5月5日(木)
いくたびも揺らいでみたり金盞花
揺れなければ、たぶん、うそですよ。
大抵のものは予想通りには動かないものですって。
いくたびも ゆらいでみたり きんせんか
季語=金盞花
※その名の通り、サカヅキのような花です。キクに似ています。
※仏花としてよく添えられるそうです。もともとはヨーロッパ南部の花で、路傍に咲く花なのだとか。
※しっかりとした花で揺れるというイメージには合わないかもしれません。
※花屋で売られているキンセンカは、頭でっかちの八重咲き大輪です。
※半自生する花は、小型で一重咲きなのだとか。
※お休み楽しんでますか。きょうもありがとうございます。
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5月4日(水)
思わざれば咲くこともなしねじあやめ
でもね、自信のないときほど、大きなこと言うものですよ。
おもわざれば さくこともなし ねじあやめ
季語=ねじあやめ
※あやめに似た花を咲かせます。剣状の堅い葉がねじれています。
※非現実を夢見るのは子どもと、現実を直視できない中年ってほんとですか?
※はんせい。きょうもありがとうございます。
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5月3日(火)
足もとに転がる夢や芝桜
強くなくちゃ困るだけど、強すぎても困らない?
あしもとに ころがるゆめや しばざくら
季語=芝桜
※北アメリカ原産。サクラに似た小さな花が地面を覆うように咲きます。
※強い花で踏みつけられても、よく咲くそうです。
※樹木を毎度毎度、どういうわけか「じゅき」と入力してしまい、その他に「変換できない?」とやっています。
ちゃんと読めるんですけどね。これがなぜか・・・・。
※いろいろ。きょうもありがとうございます。
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5月2日(月)
人間の人間らしく八十八夜
成長の遅い人間もいますよ。
にんげんの にんげんらしく はちじゅうはちや
季語=八十八夜
※立春から数えて88日目で、今年は今日が八十八夜です。
※昔からこの日を目処に本格的な農作業がはじまるそうです。
※あこがれは、あこがれで、あこがれます。
※言葉は言葉のままに。きょうもありがとうございます。
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5月1日(日)
ゆれている残花のみまたゆれている
機会があって
はじめてつくった自分の句を見ました。
振り返ることはありませんでした。
句柄がちっとも変わってない気がしました。
18年も前のことなのに。
つい笑ってしまいました。
ゆれている ざんかのみまた ゆれている
季語=残花
※俳句をはじめたのは20代前半、でもそれから長い長いブランクがありました。
※単純なんですね。きょうもありがとうございます。
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