2011年 |
6月30日(木)
交番に正しく立ちて花葵
亀の甲より年の劫
ほんとに駄洒落なのかしら?
昔々、亀の甲羅を火で炙り、
そこに生じた亀裂で占う方法があったそうです。
戦国時代の軍師も使っていたとか。
でも、とても高価なものなので、
最後の最後に使うものだったらしいです。
たしか、そんな話しを小説で読んだ記憶があります。
こうばんに ただしくたちて はなあおい
季語=花葵
※立葵のことです。その茎は2メートルにもなります。
※中国から渡来したそうです。丈夫な花で、毎年花を咲かせます。
※大きな5弁花を下から上へとリレーするように咲き上がってゆく。とは言われていますが・・・・その様子をいまだ見たことないです。毎年たのしみにしているのですが、うちの近所だけ?
※実現しなければ、ただの妄想で終わってしまいますね。
※まるっと4年、1,460句。目指せ10年まで、あと6年。でもアップする寸前まで、ふはは、忘れてた。
※いつの間にか、です。数えながらやっていたら続きません。
※感謝してます。きょうもありがとうございます。
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6月29日(水)
梅の実のひとつもひとつ転がして
別の道があったのかもしれない、
とは、考えたくありませんね。
やさしくなれないからね。
うめのみの ひとつ
季語=梅の実
※青ウメがなっています。最初は青く、しだいに黄色く、そして赤みを。信号機みたいですね。
※ウメの実は落花しやすいそうです。よく転がってますものね。
※「ソーシャル・ネットワーク」面白かったですよ。
裏切られたと言っている人たちは自分の欲に負けただけにもみえたけど・・・・。
※誰に、どこに、感情移入するかで見え方がまったく変わるものって、ほんとに面白いと思います。
※どうでしょね。きょうもありがとうございます。
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6月28日(火)
曇りたる先割れスプーンさくらんぼ
便利なものにも一長一短がありますね。
言い訳は人を小さくしますね。
くもりたる さきわれすぷーん さくらんぼ
季語=さくらんぼ
※サクランボは、一般的にセイヨウミザクラの実。小アジア原産です。
※花は小さく貧弱で観賞されることはありませんが、実はりっぱです。
※日本のサクラの花は美事ですが、実はおいしくありません。 ※自分のコンプレックスをけっろと話せる人はかっこいいですなぁ。
※先割れスプーンって、スパゲティー系にも使ってましたっけ?
※どうでしたっけ?きょうもありがとうございます。
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6月27日(月)
枇杷熟れて誰ひとりとて目もくれぬ
長期的なものと短期的なもの、
起点は同じだったとしても、
考え方はだいぶ異なりますね。
びわうれて だれひとりとて めもくれぬ
季語=枇杷
※ビワの実は水分が多くておいしい。種が大きいのが特長だけど・・・・食べられる部分が少ない、と思ったことあるでしょう?
※種なしのビワを作る研究が長年されてきたとか。ネットで調べたら、すでに販売されているんですね。
※近所に美事な枇杷の木があります。たくさんの実がなっていますが、そのままです。
※いい日でありますように。きょうもありがとうございます。
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6月26日(日)
どこまでも流れてしまえ五月闇
楽しい場所に人は集まると思うのだけれど、
明確な目的もなく鍛錬の場所に人が集まるものなのかね?
どこまでも ながれてしまえ さつきやみ
季語=五月闇
※梅雨の時期の暗さのことです。昼の暗さ、月でない暗さをいいます。
※まぁ、ほんとに披講(ひこう)というのはむずかしいものですね。
※披講(ひこう)で句の善し悪しが変わってしまうそうです・・・・、あはは。
※楽しく句会を進めるには大切な技術なんでしょうね。
※まぁ、何ごとも経験と練習ですね。きょうもありがとうございます。
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6月25日(土)
流麗な水の命に芹の花
水がにごれば、花もにごりますよ。
りゅうれいな みずのいのちに せりのはな
季語=芹の花
※野菜として水田で栽培されるけど、水辺に自生もしています。
※白くて細やかな花を無数に咲かせます。
※何も書くことが思い付かず時間ばかり過ぎて、ただいま草木も眠る丑三つ時。雨が降ってきました。
※そんな日もあります。きょうもありがとうございます。
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6月24日(金)
河骨やひとりとふたりすれ違う
不要なものはいずれ離れてゆくもの、らしいです。
いやいや、ありがとうございます。
こうほねや ひとりとふたり すれちがう
季語=河骨
※河骨という漢字、知らないと、なんだこれな名前ですよね。
※コウホネは、浅い河や池、沼に自生する水性植物です。
※水底に伸びる根茎が白骨に似ているらしい。
※直径4〜5センチの黄色い花を一個だけ咲かせます。印象的です。
※スイレン科で他と同じく花に見えるものは萼片です。
※生け花にも使われる花材なんですね。
※震災からこっちアクセスが減りました。ほんといろんなところに影響しているんですね。
※暑いねぇ〜。きょうもありがとうございます。
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6月23日(木)
短夜やここから先がむずかしい
見栄を張ってどうするぅ〜、と、
自分のために書いておこう、と思った。
みじかよや ここからさきが むずかしい
季語=短夜
※そのまま夏の短い夜のこと。
※一年でもっと夜の短い日、夏至は昨日でしたね。すっかり忘れてた・・・・。
※まもなく5年目、ここから。きょうもありがとうございます。
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6月22日(水)
蜘蛛の囲やからだが冷えてしかたない
思考の癖から抜け出すのは、なかなか困難だねぇ。
気付かなければ、気付かないからね。
忘れたふりも、苦しいからね。
くものいや からだがひえて しかたない
季語=蜘蛛の囲
※クモの仲間は、サソリとかダニなんだって。昆虫ではないけれど、益虫なんだって。
※急に蒸し暑くなりまたね。汗かきだから困ります。
※囲いかはかっこいい?きょうもありがとうございます。
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6月21日(火)
雨に紫陽花晴天に七変化
新しい旅をはじめる日は、
自由かもしれないけれど、
平穏ではない。
あめにあじさい せいてんに しちへんげ
季語=紫陽花
※梅雨時の代表花はやはりアジサイですね。その傍題が七変化です。
※花の色が日々微妙に変わることから七変化とも呼ばれています。
※紫陽花という当て字は、白楽天の詩からきているそうです。
※「どこからきたの?名がないのなら紫陽花と名付けてあげましょう」、というような詩です。
※綺麗な紫色の花を見たのでしょうね。アジサイは日本原産の園芸種です。
※アジサイになりたい。きょうもありがとうございます。
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6月20日(月)
あじさいが咲いて明日を好きになる
どうでもいいって口癖だけはなくしましょうと。
でも、癖はなかなか、なおらないぞと。
あじさいが さいてあしたを すきになる
季語=紫陽花
※あちこちのアジサイが美事ですね。
※ということで、きょうもありがとうございます。
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6月19日(日)
鎌倉の梅雨の重さに暮れ惑う
実現しなければ、ただの妄想で終わってしまいますね。
かまくらの つゆのおもさに くれまどう
季語=梅雨
※なんとなくそんな感じがしました。きょうもありがとうございます。
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6月18日(土)
蛙やかましうれしいかさみしいか
良いところもいっぱいあるし、
悪いところもそれなりにあるし、
にんげんだし。
かわずやかまし うれしいか さみしいか
季語=蛙
※近くの小学校でカエルが鳴いていました。
※サーバーの調子が悪くて・・・・そのまま更新するの忘れてましたわ。
※どんまい。きょうもありがとうございます。
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6月17日(金)
睡蓮の蕾の中の午前二時
酔った勢いで書いた自分の文字が読めません。
おそらく、「悩み事をごまかしたら、一生悩みじゃん!」と
走り書きしたみたいです。
そうですか。
すいれんの つぼみのなかの ごぜんにじ
季語=睡蓮
※スイレンはスイレン属の総称なのだそうです。
※名前の由来は、夜にしぼんで昼にまた咲くから。
※季語集によって傍題とする羊草(ひつじづさ)は、日本に唯一野生するスイレンの一種だそうです。白い清楚な花で、モネの描いた「睡蓮」とは大分印象が違います。
※ヒツジグサの名前の由来は、羊の刻(午後2時)に開花するから。まぁ実際はそう正確なものではないみたい。
※先週末、はじめてスイレンの蕾を観ました。水の中にありました。ちょっと驚きでした。
※晴れるといいね。きょうもありがとうございます。
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6月16日(木)
南天の花が上手に零れます
「どうでもいい」は、
ほんとはどうでもよくないときに、
つい発してしまう言葉なのかもしれない。
なんてんの はながじょうずに こぼれます
季語=南天の花
※難を転ずるからナンテンという縁起の良い木です。
※冬の赤い実は誰もが気付くけれど、夏の小さな白い花にはあまり気付かれない。
※梅雨の雨に花びらがこぼれます。花粉すら流され結実しない花もあるのだとか。
※なんて。きょうもありがとうございます。
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6月15日(水)
蟇逃げ出すことに必死なり
ヒキガエルはその醜い姿から目の敵にされがちですが、
古来から俳人には好まれているようです。
俳人ってかわってますね。
ひきがえる にげだすことに ひっしなり
季語=蟇
※日本のカエルの中で最も大きいのがヒキガエルです。
※イボガエルともガマガエルとも呼ばれています。
※冬眠から目覚めて3月頃に産卵します。面白いことに産卵し終わるとまた夏まで冬眠するそうです。
※カエルらしからぬ緩慢な動きがユーモラスなのかもしれません。
※さわるとイボができるというのは言い伝えらしいですよ。
※やっぱり。きょうもありがとうございます。
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6月14日(火)
咲いてみて溺れてみせて金魚草
他人のことをあれこれ考えて過ぎると、
いい句はできるかもしれないけれど、
いい人にはなれないかもしれませんね。
さいてみて おぼれてみせて きんぎょそう
季語=金魚草
※ユーモラスな花のかたちがキンギョに似ているからキンギョソウ。
※キンギョが口を開いているように見えるそうです。言われてみれば、ですよ。
※ヨーロッパ原産で、江戸の末期に渡来したとか。
※花色は、白、黄、紅、紫、橙、桃色などがあります。
※そうかもね。 きょうもありがとうございます。
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6月13日(月)
いつまでもこのままなのかさみだるる
水不足の心配のない程度に、
早く梅雨が明けてくれますよ。
いつまでも このままなのか さみだるる
季語=五月雨
※梅雨のことです。
※ほんとにね。きょうもありがとうございます。
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6月12日(日)
思い出は不確かなもの花石榴
細かいことは置いといて、
こころの叫びって・・・・なんだろう?
おもいでは ふたしかなもの はなざくろ
季語=石榴の花
※赤い花の少ない梅雨時、オレンジ色のザクロの花は人目を引きます。
※ザクロは花も実も愛でられますので、ただザクロといえばザクロの実のこと。
※鮮やかな6弁花は花びらを散らすことなく、ツバキのように落花します。
※まいっか。きょうもありがとうございます。
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6月11日(土)
這いだした路上の堅さ蚯蚓かな
急いでいるときに限って失敗するもの。
急行に乗ったら、うっかり一駅乗り過ごし、
あわててちょうど来た戻りの電車に飛び乗ったら、
それが特別急行でさ。
目的の駅どころかすべての駅をすっとばして
ターミナル駅まで戻っちまった。
さんざんだったことがあります。
はいだした ろじょうのかたさ みみずかな
季語=蚯蚓
※ミミズは下等動物というよりも、地中で暮らするべく進化したものなのだとか。
※あー見えて、ミミズは土を浄化する益虫なんですよね。
※益虫と打とうとして駅長ってうっちった。きょうもありがとうございます
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6月10日(金)
海を出て紫陽花だから囚わるる
カリスマ性っていかがわしいものらしいですよ。
もちろん、あこがれはしますが。
うみをでて あじさいだから とらわるる
季語=紫陽花
※アジサイが改良品種だとは知りませんでした。しかも、花に見えていたものは、がく片だったのかい。
※アジサイは、日本の固有種であるガクアジサイを改良したもの。
※一般に栽培される西洋アジサイは逆輸入されたもので、シーボルトが帰国時に持ってたんだってさ。
※ほんと知りませんでした。きょうもありがとうございます。
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6月9日(木)
欺かぬ野ばらの白が浮かびたる
分類すればするほど矛盾が出てくる。
わかる気がします。
はなから分類は苦手です。
あざむかぬ のばらのしろが うかびたる
季語=野薔薇
※ノバラは「茨の花」のことです。「茨の道」のイバラです。
※イバラの花は香りの良い白の五弁花。棘のある長い枝を張って行く手をはばみます。
※バラの原種は一重の五弁花です。園芸品種はほとんどが八重咲きですね。
※現在のバラの美しさは、西洋と東洋の出合いから生まれたそうです。
※とても面白い記事だよ。「ほぼ日」さんの対談記事だよ。
※来月でこのサイトも5年目です。我ながらびっくり。
※10年続けられるかも。きょうもありがとうございます。
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6月8日(水)
夕暮れはお嫌いですか百合の花
似ていると思っても、
似てないことってあるんですかね。
人はそれぞれですからね。
ゆうぐれは おきらいですか ゆりのはな
季語=百合
※日本はユリ王国として有名らしい。原種の数が多いそうです。
※野生種のユリの代表はヤマユリ。遠くからでも目立ちます。
※ですね。きょうもありがとうございます。
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6月7日(火)
しっかりと食べてこのまま梅雨入かな
明確にしようとしても、明確にならないものは、
明確ではないところが魅力なんですよ。
しっかりと たべてこのまま ついりかな
季語=梅雨入
※入梅のこと。ツユイリと読みたくなりますが俳句ではツイリです。
※梅雨入りは一般的に曖昧で、梅雨明けはわかりやすい。
※腹八分目でよかったのにね。きょうもありがとうございます。
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6月6日(月)
噛み砕くこともできずに黴びてくる
「調べられることは覚える必要はない」と、
思っていましたが・・・・。
凡人のぼくが真似することでは、
ないみたい。
かみくだく こともできすに かびてくる
季語=黴
※季語のカビは生活環境の中にある普通のカビのことです。
※カビもいろいろ。麹黴やペニシリンのように人類とって大切なカビもあります。
※入れ歯の句ではありませんよ。歯が弱っているわけでもありませんよ。念のため。
※びかびか。きょうもありがとうございます。
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6月5日(日)
グラジオラス赤の本音を言い添える
思慮深いのはいいけれど、
余裕がなければねぇ〜。
ほんとですね。
ぐらじおらす あかのほんねを いいそえる
季語=グラジオラス
※原種は南アフリカ。古代ローマ人が好んで栽培したのだとか。
※現在、その園芸品種はかなりの数があるみたいです。
※アヤメ科です。葉の形が剣のようだから、ラテン語で剣という名が付いたとか。
※はひふへも。きょうもありがとうございます。
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6月4日(土)
浦島草嘘と言えない嘘もあり
どうしても観たい落語家の独演会があって、
会社を早退して観に行きました。
そういうときに限って忙しいので、
若干仮病を使ってみました。あはは。
うらしまそう うそといえない うそもあり
季語=浦島草
※釣り糸を連想させる花の形から、浦島太郎に見立てた名前です。
※美しい花ではありません。むしろ不気味かも。
※花期は4月〜5月ごろです。日本の固有種で北海道から九州まで分布しているそうです。
※浦島太郎の玉手箱は何を示唆しているのでしょうね?
※仕事に支障はないのですが、ちょっと言いにくかったのです。
※満員御礼でした。きょうもありがとうございます。
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6月3日(金)
手に余ることは投げだし栗の花
後悔を先にするって、どうするんだろう?
てにあまる ことはなげだし くりのはな
季語=栗の花
※ひとつひとつの花は小さく地味です。穂状に密集して毛虫になんとなく似ています。
※いっせいに咲くと遠くからでも目立ちます。
※臭気がきつく、遠くからでもわかります。
※投げ出したら遠くなります。きょうもありがとうございます。
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6月2日(木)
さみしさや筍飯を食い散らす
自分の最良の味方は自分自身なのだとか。
友だちを選びなさいとは、よく言われたけれど・・・・
さみしさや たけのこめしを くいちらす
季語=筍飯
※竹は、木なのか、草なのか。考えたこともなかったです。
※タケはイネ科だそうなので、木のような草なのでしょうか。
※「しっぺ返し」は漢字で「竹篦返し」と書くそうです。
※「竹篦」はシッペイといって、座禅のときに肩を打つ板みたいなもののこと。
※6月なのに寒いよ。きょうもありがとうございます。
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6月1日(水)
三日月の匂いたよりにカラーかな
坂口安吾の「信長」という小説、
まだ読みかけですが面白いです。
ちょっと、ぼくには読み下しにくいけれど。
こんな言葉がありました。
「人間のモツレは小さな感情から発するもので、
大義名分ほど真相を逸脱しているものはない」
みかづきの においたよりに からーかな
季語=カラー
※水芭蕉と同じサトイモ科の多年草。南アフリカ原産。
※サトイモ科の大きな白い仏炎苞が印象的です。
※切り花などで人気の花ですが、本来は水辺を好む水性植物なのだそうです。
※傍題は、海芋(かいう)、和蘭海芋(おらんだかいう)。
※安吾の信長さん、変人のうらの顔は相当の努力家さんだったみたいです。そりゃそうだ。
※カラッと晴れるといいですね。きょうもありがとうございます。
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