2008年

3月31日(月)

桜闇似たるものほど憎み合う

常識的に考えて、まともにぶつかり合えば損をします。
にわかには信じられない話ですが、
どんなに大きな争いも個人的な口撃からはじまるものなのだとか。
なるほど、そういうものなのかもしれませぬ。

さくらやみ にたるものほど にくみあう
季語=桜

雨ですね〜。


3月30日(日)

沈丁花腹中深く滑り込む

最近、「中庸(ちゅうよう)」という言葉がとても気になります。
大切なのは「中庸」なんだと自分自身に言ってみたりもしますが、
ほんとのところはよく分かっていません、やっぱり。

じんちょうげ ふくちゅうふかく すべりこむ
季語=沈丁花


※その香りは、最高の香料とされる沈香(じんこう)と丁字(ちょうじ)に劣らないそうです。
好き嫌いだけはどうしようもない。



3月29日(土)

ありったけの見栄を積み上げ花しきみ

「石の上にも三年」とは、よく言ったものです。
その通りなのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。
でも、昔から「冷えは万病のもと」ともいいます。
石の上にじっ〜としているだけじゃ、「こころ」も「からだ」も冷え切っちゃいますよ。

ありったけの みえをつみあげ はなしきみ
季語=樒の花


※シキミの花は、零れながら咲きつづけます。
全体に強い香りと毒性があるそうで、その葉っぱと皮は抹香の原料となります。


3月28日(金)

鬼はみな同じ言葉で接ぎ木する

舌足らずで、うまく伝えられないと思いますけれど‥‥。
大切なことは良い習慣で、どうせ習慣づけるのなら、
自分の職業のスキルアップに繋がることを選ぶべきで‥‥。
社会に溢れる不平不満や、自称一流の人の言葉に流されないことだと思うのね。

おにはみな おなじことばで つぎきする
季語=接ぎ木

実るほど頭を下げるって、むずかしい。
それを忘れちゃったら、ゲームオーバーかも。

※二つ三つ芽の出た枝を同類異種の木の幹につなぎ合わせて育てること。
主に果樹の実のつきを良くするために行うようです。
※部下(弟子)を育てるのがうまい人とそうじゃない人の差をじっーと観察しているとすごく面白いよ。
誰のせいでもありゃしない。


3月27日(木)

とどかねばとどかぬように亀の鳴く

気付くと毎日、
厳密には毎日だったわけじゃないけれど、
たま〜に素で忘れてることがあるけれど、
1日10句をつくりはじめて1年になるみたいです。
ひとごとみたいです。
最初は、ぼく自身も半信半疑だったのさ。
でもね・・・・
いつもありがとうございます。

とどかねば とどかぬように かめのなく
季語=亀鳴く

イエ〜イ!

※「亀鳴く」も感覚的なもの。春は、生きとし生けるものにとって、重用な季節なのです。
※その由来は、藤原為家(ためいえ)の和歌
「川越のをちの田中の夕闇に何ぞときけば亀のなくなり」にあると言われています。


3月26日(水)

出遅れて臆すことなき鼓草

精神論みたいなものは、ちょっと苦手です。
いきなり矛盾しているかもしれないけれど・・・・。
1年365日、1度も風邪を引かない人間などはいないそうです。
引かないのではなくて、気付いていないだけ、なのだとか。
とは言っても、私は絶対に風邪など引かない!という強者も知っています。
でも、「なんだ、そうだったんだ」と分かってみると、
世の中の見え方がちょっと違ってくるような、そんな気がしますヨォ〜。

でおくれて おくすことなき つつみそう
季語=鼓草

※タンポポの別名です。雅楽器の鼓に似ていることから、子どもたちがタンポポとかテテポポとかチチポポとか言っていた擬音が通名になったのだとか。今まで鼓の音を注意して聞いたことってないなぁ。


3月25日(火)

ぜんまいや機械仕掛けにはにかみし

あれこれ悩んでいるうちに、いい時間になってしまいましたよ〜。
いつもありがとうございます。

ぜんまいや きかいじかけに はにかみし
季語=ぜんまい

ひとりジャンケンって、やってみたことあります?


3月24日(月)

鏡には白き姿を黄水仙

ずばり、どんなに上手なやり方やコツを教えてもらったところで、
やらない人はやらない。
優れたマニュアルも続けなければ意味がない。
一番大切なのは毎日コツコツと継続すること。
半年や1年続けたくらいでは、無意味に自分の実力を勘違いするだけ。
たぶんね。

かがみには しろきすがたを きずいせん
季語=黄水仙


3月23日(日)

生きものの癒えぬことあり黄水仙

子どもの頃、
手塚治虫の「ブラック・ジャック」が大好きで、
もう大好きで、どのくらい繰り返し読んだかな?
ブラック・ジャックになりたい!とすら思っていたのに、
ついぞお医者さんになりたいとは思わなかったな。
学校の勉強が苦手だったからかな?
ま、勉強の仕方が分からなかったから苦手だったんですけどね。

いきものの いえぬことあり きずいせん
季語=黄水仙

※キズイセンは観賞用として幕末に渡来。戦前までは一般家庭の庭先でよく見かけたそうです。流行っていたのかな?
※どれも好きだけど、最終の24巻に収録されている「笑い上戸」という話が一番好きだったかな?


3月22日(土)

涅槃の日はたらくことが生きること

天候不順で体調を崩し気味のところに、
見たくないものを見て、聞きたくないことを聞いて、やりたくないことでもやりゃ、
そりゃ風邪も引きたくなりますよ。そんなもんですよ。
で、「善き人のためのソナタ」というDVDをみたくなったのね。
ちょっと惹かれるタイトルでしょう?
すごくおもしろかった。
でも、知恵熱でうなされますよ。うそですよ。

ねはんのひ はたらくことが いきること
季語=涅槃

ポテトはマックが一番うまいと思うんだけど、だめ?

※陰暦二月十五日、今年はきょうが、釈迦(シャカ)の入滅した日なのだそうです。
※涅槃はサンスクリット語(梵語)の「ニルヴァーナ」の音訳で、原義は「火の消えた状態」という意味なのだとか。
※音訳というのは、外国語の音をそのままで別の言語に置き換えること。日本語で有名なのは、合羽(カッパ/オランダ語)や倶楽部(クラブ/英語)などでしょうか。
※なぜ「ニルヴァーナ」と読まず「ネハン」と発音するようになったのかね? 覚えにくいからかな?
※海外では、スシとかオタクとかハイクとかが音訳ということになるのかな?
※「ハイク」と俳句は同じなのか? どうなんだろう? いろいろな考え方があるけれど、いまや世界21ヶ国以上で楽しまれているって事実は、すごくない?
※小さい字で、ごちゃごちゃと読みにくかったらごめんね。ほんの気まぐれだからさ。


3月21日(金)

良き心はじけるものはシャボン玉

つまずく度にうずくまっていたらキリがないたらありゃしない。
いちいち人と比べていたらもう大変。気にしない、気にしない。
流されても、揺れなければいいんじゃない?、みたいな。

よきこころ はじけるものは しゃぼんだま
季語=シャボン玉

シャボン、セボン、ズボン


3月20日(木)

泪目のわけはそのまま菖蒲の芽

昔から本を汚すようなことはほとんどしない。
繰り返し読む本は傍線だらけだけど、基本は鉛筆。いつでも消せるように。
めずらしく本の整理をしていたら、
しっかりと赤のボールペンで傍線を引いたものが出てきました。
なぜここに?、みたいな。さっぱり覚えていないぞ、みたいな。
いったい何があったのだ?、みたいな。
他人事みたいに、くすりと笑ってしまいました。

なみだめの わけはそのまま しょうぶのめ
季語=菖蒲の芽


※ハナショウブの芽のこと。水中からすいすいと鮮やかな緑の芽を出します。その丈はまちまち。



3月19日(水)

終わりという言葉につられ卒業す

自然と人が集まる場所って、どんなところなのだろうね?
自然と人が集まる人って、どんな人なのだろうね?
もう、それこそ卒業間際に読んだ
遠藤周作の「おバカさん」ってタイトルの本なんですけどね、
いまだにふと思い出しますよ。
あ、そうそう、人それぞれだけどさ、
特に笑い上戸の人だけは、
満員電車の中では読まない方がいいと思いますよ。
笑いを堪えるのに大変苦労します。
じゃあね。

おわりという ことばにつられ そつぎょうす
季語=卒業


3月18日(火)

ものぐさのものの芽もありふと背伸び

水は低い場所に集まるのだとか。
海が広いのは一番低い場所だからなんですって。
当たり前でしょ、とか言わないでね。たしか「論語」だったかしらね。
一応、確認しておこうかなと思って、
古びた本をパラパラと・・・・パラパラと・・・・パラパラと・・・・んんん
めんどくさい〜、ちがったらごめんっ、ということで。

ものぐさの もののめもあり ふとせのび
季語=ものの芽

※特定の芽ではなく、春に芽吹くもろもろの芽のこと。
名前も知らない何やらの芽という気持ちも含まれているのだとか。


3月17日(月)

幸先の良きも悪きも春めきて

文字などが左で、あとはほとんど右。
小学校のとき、習字は何がなんでも右だったので、あまり楽しくなかった。
「なんで?」と思っていたから。
で、母に聞いた。
当時の答えをいまも覚えています。
「小さな頃、気付くと両手を使ってお絵かきしていたから、
おもしろいから放って置いたの。」
もともと両利きなんだから、どっちでもいいじゃん、みたいなぁ?
そんなものかもね。

さいさきの よきもわるきも はるめきて
季語=春めく



3月16日(日)

ぴったりとおさまる積み木落椿

興味をなくせば、人は忘れてしまいます。
とても自然なことだ。取り立てて責めるべきことじゃない。
「誰かを指差すとき、折り曲げた三本の指は自分自身に向けられている。」
ときどき思い出さないと忘れてしまいます。

ぴったりと おさまるつみき おちつばき
季語=落椿

※椿は咲きながら、花弁ごと余すことなく落ちます。大きな花が地に着くとき、ぽとりと音を立てます。


3月15日(土)

沢山の煮え湯を飲みて蜆食う

「ありのまま」を受け入れられないと、
結局は、無駄に感情を浪費するだけなのかもしれない。
感情の浪費こそが、「いちばんの無駄づかい」なのかもしれない。
のかな? かもね? て、てぃへんだ?

たくさんの にえゆをのみて しじみくう
季語=しじみ

※春がシジミの旬とされているそうです。
味噌汁として食べることが一番多いと思うのですが、ひとつひとつって食べる?


3月14日(金)

土筆という螺旋がゆるみてみな笑う

目が覚めたら、ぎゃあああ、と叫びたくなるような時間です。
ほんとおどろいた。
知らぬ間に2つの目覚ましを止めてた。3つにするかな?
とりあえず、またあした。ほんとだよ。

つくしという ねじがゆるみて みなわらう
季語=土筆

いつもありがとうございます。


3月13日(木)

天などはなきと思うぞ白椿

世の中のすべては自己満足からはじまっているそうなぁ。
そういうものなのかもしれない。
それでも、達人と呼ばれる人と、そうでない人の差は痛いほどに歴然とある。
同じ業界で同じようなことをやっているのに・・・・と、
何度となく悔しい思いを重ねている。
時間は有限だ。
生命の期限に個人差はあっても、その流れはすべてに等しい。

てんなどは なきとおもうぞ しろつばき
季語=白椿

ふんふんふん♪

※ツバキは字面の通り、日本の春を代表する神聖な木です。
本当は山茶とか海石榴とか書くのだとか(読みは同じくツバキ)。世界でも名高い日本原産の花木。



3月12日(水)

癇癪の継ぎ目継ぎ目や花ミモザ

いろいろあるけれど、力を誇示する多くの人は「さみしい人」なのだそうだ。
多くの反論も存在するのかもしれないけれど・・・・。

かんしゃくの つぎめつぎめや はなみもざ
季語=ミモザの花

※説明しようとすると長くなるので簡単に。
真っ黄色の小さい花を、うにゃうにゃっと、木全体につけるアカシアの仲間です。


3月11日(火)

野に遊ぶ重箱の隅ありにけり

きょうも、いい天気です。いつもありがとうございます。
どーでもいいことですが、最近、「ものの芽」という季語がお気に入りです。
でも、なかなか、うまくつくれません。
外に出たら、ちょっとだけ足を止めて見てみてくださいね。
都会の街路樹も、そこかしこで芽吹いています。

のにあそぶ じゅうばこのすみ ありにけり
季語=野遊び

※「野遊び」は、ピクニックみたいなもの。
お昼休みにお弁当をもって近くの公園、なんていうのもいいですよね。気分気分。


3月10日(月)

春泥や思い出せない顔かたち

大きな図書館の館内中に響き渡る大声で怒鳴っている、
おじいさんがいました。誰が見ても遠慮なく、おじいさん。
みな遠巻きに大注目だ。当然だ。
で、何かと思えば、
館内で、ケイタイで話していたおじいさんに、
女性館員が「外でご利用いただけますか?」と言っただけらしい・・・・たぶん。

しゅんでいや おもいだせない かおかたち
季語=春泥

※雨や雪どけ、霜どけなどによる、春のぬかるみのことです。
どこか下町情緒的な語幹があるのだとか・・・・。時と場合によりますけどね。


3月9日(日)

北窓開くにんげんくさくなりにけり

きのうの、ついでに思い出しちゃいました。
就職活動のときのこと。
「最近の言葉の乱れをどう思いますか?」と
ひとりの面接官の方に聞かれて、
すこぶる元気に
「まったく気になりません!」って、答えてしまったのね。
うっかり素で・・・・。
少し苦い表情をされたような気がしました。
人は機械じゃないんだもん、ね。

きたまどひらく にんげんくさく なりにけり
季語=北窓開く

いつもありがとうございま〜〜す。

※冬の間は北向きの部屋はひどく寒いもの。その窓を開けるようになるのは、春の来たひとつの証かも。


3月8日(土)

底なしの嘆きに触れて水温む

寅さん、映画「男はつらいよ」を観るようになったキッカケは、
社会人になって数年たった頃。
それ以前もテレビで放送されれば、たいていは観ていたけどね。
ワンパターンって、どこまで耐えられるものなのかな?、という興味から。
失礼ですよね、すいません。
で、まあ、第1巻から順にビデオをレンタルしていったのさ。
結果はね・・・・

そこなしの なげきにふれて みずぬるむ
季語=水温む

まだ、つめたいかい?


3月7日(金)

江戸っ子の気性のありて地虫出づ

単一なものの見方は、
たいてい周囲を苦しめて、真綿で自分の首をも締めていくようなもの。
と、思うべきなのだろうなと思う。「大人」だと思うのならば。
「大人」になんかなるものか、と思うのならば、なおさらだろう。


えどっこの きしょうのありて じむしいづ
季語=地虫出づ

寅さん好き。
どれもいいけれど、あえて紹介するなら、これ、かなぁ〜?

※春になって、冬眠していた虫が地中から出てくること。「地虫穴を出づ」を略して「地虫出づ」ともいいます。
暦では三月六日ごろを啓蟄(けいちつ)といいます。
※地虫とは、厳密にはコガネムシやカブトムシなどの幼虫のことらしいです。
が、広く地中に棲むムシすべての総称でもあります。その昔は、蛇や蛙までが地虫の仲間だったんだってさ。ほお〜。


3月6日(木)

からっぽの鉢植え並ぶ弥生かな

「知ろう」と思って努力してみても、
なかなか腑に落ちないことってありますよね。
あるでしょ? なくてもいいんだけどさ。
ま、「ある」とすれば、
それは、その人にとって、本質的に必要のないことなのかもしれない。
なんてことを思ってみたのね。空がとっても青いから♪

からっぽの はちうえならぶ やよいかな
季語=弥生

※「弥生」は、ご存知の通り陰暦三月の異称です。
草木がいよいよ生い茂ることを「いやおひ」といい、それが転じて「弥生」となったそうです。
今年の暦では旧3月は、ちょうど1ヶ月後の4月6日から5月4日までです。
※ずっと勘違いしていたけれど、正しくは「月がとっても青いから」なんですって(曲名も同じ)。
戦後まもなくの空前の大ヒット曲なのだとか。YouTubeで見ました。よいかもよ。


3月5日(水)

勝つためのひと日もありて暖かし

手段が目的を変えちゃうこともあるのよね。
よくも、わるくも。
最近はあまり耳にすることがなくなったような気もするけれど・・・・、
なんど聞いてもビジネス用語として使われる
「戦術」と「戦略」の違いがよく分からなかったよ。
いまだに、うまく説明できないけど。

かつための ひとひもありて あたたかし
季語=暖かし

こころと天気は似てるかも。

※「ひとひ」とは、一日とか、一日中のこと。
古語では一日中のことを、「ひねもす」とか「ひもすがら」とも言います。
日常で使うことはまずないけれど、なんとなく響きがいいですよね。


3月4日(火)

白酒や意地の悪さも似ておりぬ

お酒が飲めると毎日が愉快なのかなぁ〜
と思ったことは、たぶん、子どものことから一度もない。
一度くらいはあるかなぁ? そうでもないか、数年に一度くらいは思うかな?
もっとかなぁ?(ほんとは、ちょっぴりうらやましい。)

しろざけや いじのわるさも にておりぬ
季語=白酒

※この時期、江戸の昔では派手な衣装に身を包み、白酒を桶に入れて売り歩く「白酒売り」という商売があったとか。ひな祭りに白酒を飲むと邪気を払うという言い伝えがあるそうです。とはいえ、現在では、白酒は酒税法上のリキュールに該当するそうですよ。


3月3日(月)

人形のふりしています雛飾り

苦しくなければ、それでもいいじゃん、と、思えるようにもなりました。
ひとそれぞれだけどね。

にんぎょうの ふりしています ひなかざり
季語=雛飾る

きょうは、桃の節句です。

※人日(じんじつ・1/7)、上巳(じょうし・3/3)、端午(たんご・5/5)、
七夕(たなばた・7/7)、重陽(ちょうよう・9/9)を、五節句と言うそうですよ。


3月2日(日)

ポケットの霞が溢れ蜷の道

種も仕掛けも必要です、たぶん。
「あなたがそれを俳句と呼ぶのなら、それも俳句です」
といえるような、
そんな人になりたい、とも思う。
あと半世紀生きたとしても、むずかしいだろうなぁ、とも思うけど・・・・。
合理的な解釈は、ときに感動すら与えてくれることもある。
だけど、とにかく、ぼくは、忘れっぽい。

ぽけっとの かすみがあふれ になのみち
季語=蜷の道

いつもありがとうございま〜す。

※ニナは巻き貝の一種で、長さは1〜2センチくらい。川や池などに生息します。
春になると水底に道をつけながらゆっくりと這う姿が見られます。
それが一筋の道のように残ることから、「蜷の道」という言葉が生まれたそうです。
※ちなみに「カスミ」も春の季語。だから伝統俳句として厳しく判定すると季重ねというルール違反なのだよ。


3月1日(土)

うぐいすにウグイスの目のありにけり

横断歩道で信号待ちをしていたら、
六歌仙って誰だっけ?」という会話が聞こえてきました。
ひとりの子が「さかのうえのきみまろ? むらさきのきみ?」とか言っていた。
いろいろなものが、ごっちゃになっちゃったみたいね。
ぼくも覚えてなどいないけどさ。
そもそも「ろっかせん」と耳にして、
すぐさま「さなだゆきむら」とか思っちゃったよ。だめじゃん。

うぐいすに うぐいすのめの ありにけり
季語=鶯

※2〜3月は「チャッ、チャッ」という地鳴きから「ホーホケキョ」という囀りにかわる頃。
まだ東京では聞こえてきませんが、じょじょに春らしくなってきましたね。
※真田幸村は「六文銭(ろくもんせん)」だってば!


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