2010年 |
1月31日(日)
時は逃げるか寒中に桜の芽
負けて勝つって言うけどさ、
実際はむずかしいものですよね。
はっきりした目的がなければ、
そんなに簡単には負けたくはないじゃない?
妥協は、なんだか苦しいから。
ときはにげるか かんちゅうに さくらのめ
季語=寒中
※まもなく立春だけど、あした雪になる?
※1月も終わりですね。きょうもありがとうございます。
|
|
1月30日(土)
かなしみに阿るものや寒月光
個性的であることを模索して、
個性が病む。そんなこともあるかもね。
かなしみに おもねるものや かんげっこう
季語=寒月
※考えすぎ。きょうもありがとうございます。
|
|
1月29日(金)
なんとなく続けています寒昴
久しぶりにひどい風邪を引きました。
なんとなく風邪気味のような気はしていたのですが・・・・。
よりによって週末に。
お腹が大変だし、吐き気はあるし、熱もあるし、
ほんとに風邪かしら?
なんとなく つづけています かんすばる
季語=寒昴
※お昼の鯖か? きょうもありがとうございます。
|
|
1月28日(木)
冬の遊び冬の生活冬の庭
気の小さい人ほど、すぐに怒る。
すぐにふて腐れる。
すぐに投げ出す。
恐いから我慢ができないのかもね。
なんかよくわかる。
短気を理由にしていたら、一生なおらんかもね。
ふゆのあそび ふゆのせいかつ ふゆのにわ
季語=冬
※あるある、自分にも。きょうもありがとうございます。
|
|
1月27日(水)
柊を目立たぬように挿し加え
どうやったら楽しくできるかを考えればいいのだけれど、
どう考えていいのかわからないこともあって、
なんとなく惰性になって、
いつものように逃げたくなって、
で、忘れた頃にまた後悔して・・・・。
楽しくないものは楽しくないのかな?
ひいらぎを めだたぬように さしくわえ
季語=柊
※わからん。きょうもありがとうございます。
|
|
1月26日(火)
次々に火を熾したる炭深紅
機嫌の良いときと悪いときの差の激しい人には、誰もが距離をとるもの。
ふと気づけば、近くの人まで遠くに見える。
つぎつぎに ひをおこしたる すみしんく
季語=炭
※寒くて寒くて身体が勝手に震えます。きょうもありがとうございます。
|
|
1月25日(月)
巻き付けた二重の記憶襟巻や
口真似はやっぱり口真似でしかないですよね。
口真似からはじまるんですけどね。
まきつけた にじゅうのきおく えりまきや
季語=襟巻
※言霊って言葉があるのだから、大昔から言葉は不思議で曖昧なものだったのでしょうね。
※記憶も案外あてにはならない。きょうもありがとうございます。
|
|
1月24日(日)
償いは砂の上なり冬かもめ
角砂糖、最近見ませんね。
甘さの調節がしにくいからかな?
つぐないは すなのうえなり ふゆかもめ
季語=冬鴎
※かごめかごめ かごのなかのとりは いついつでやる よあけのばんに〜♪
※長いこと「かごめかごめ」を「かもめかもめ」だと思っていました。何の疑問も持たず・・・・。
※冬、カモメは日本全土の海上で見ることができるそうです。渡り鳥なんですね。
※思い込みってすごい。きょうもありがとうございます。
|
|
1月23日(土)
言い訳はひとつだけなり冬林檎
自分より仕事ができる人が嫌い、
って、誰にでもある心理なんですかね?
いいわけは ひとつだけなり ふゆりんご
季語=冬林檎
※日本のリンゴの収穫は12月上旬くらいには終わるそうです。それ以降に市場に出回るリンゴは貯蔵されたものなのだとか。普通にスーパーに行けば売っているので、あまり考えたこともなかったですけど。
※長持ちするんですね。きょうもありがとうございます。
|
|
1月22日(金)
もう何も望まないから寒椿
人は結局、自分がしたいようにしたい。
楽観するか悲観するかも本人次第。
誰が操作できるわけでもない。
もうなにも のぞまないから かんつばき
季語=寒椿
※あれ?カンツバキは春に咲くツバキの早咲き種だと聞いたのですが、カンツバキという品種もあるのだとか。
※園芸品種のカンツバキは、サザンカとツバキの雑種だと言われているそうです。
※俳句では冬に咲いているツバキは全部カンツバキもしくはフユツバキでいいそうです。
※厳密って・・・・。きょうもありがとうございます。
|
|
1月21日(木)
幻想を抱えて泳ぐ鰤の銀
八方美人になってみたい。
だって現実的に、そんなの無理だもん。
げんそうを かかえておよぐ ぶりのぎん
季語=鰤
※ブリは出世魚の代表格。東京と大阪、各地で呼び名が違うそうです。
※東京では、ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ。大阪では、ツバス→ハマチ→メジロ→ブリというそうです。
※目方6キロ以上を目安にブリと呼ぶそうです。
※スズキも出世魚なんですってね。コッパ→セイゴ→フッコ→スズキ
※大変だね。きょうもありがとうございます。
|
|
1月20日(水)
かなしみを片隅に据え悴みし
今日できないことは、明日もできないとは限らない。
けれど、他人の目からみたら同じことなのかもしれない。
かなしみを かたすみにすえ かじかみし
季語=悴む
※あまりに寒いと心まで悴みそうになります。なりません。でもわかる気もします。
※ひとつの落花生に3つのピーナッツが入っていたよ。きょうもありがとうございます。
|
|
1月19日(火)
水仙の花やわらかくしおれけり
人間が一番こわい、と断言する人が案外こわい。
なんてこともあったりなんかして。
すいせんの はなやわらかく しおれけり
季語=水仙
※いや、なんとなく。きょうもありがとうございます。
|
|
1月18日(月)
ため息のためにためたる木の葉かな
続けられないことを好きになろうとしても、
そりゃむりだ、たぶん。
ためいきの ためにためたる このはかな
季語=木の葉
※木の葉といっても、地上に落ちている木の葉、木に残っている木の葉、
散り行くも木の葉で、一枚でも木の葉、いろいろ。
※不自然なものはどこまでいっても不自然です。が、見慣れてしまえば自然です。
※たんたんたぬきうどん。きょうもありがとうございます。
|
|
1月17日(日)
深海の鼓動陸上の寒梅
たとえば、
世の中への不満を訴えない人は、
単に無関心なのではなく、
「いま」に肯定的なのかもしれませんね。
なんとなく。
しんかいのこどう りくじょうのかんばい
季語=寒梅
※寒梅は寒中に咲くウメのこと。種類によっては冬の初めから咲いているそうです。
※有名な「梅一輪一輪ほどの暖かさ」という句。「梅」も「暖か」も春の季語なので、まんま春の句だと思われがちですが、思ってましたが、実際には「寒梅」という前書きがあるのだとか。
※「どっちでもいい」は、どちらにも肯定的だから「どっちでもいい」のであって、どちらかに不満を感じているか、もしくはどちらかが断トツで「良い」のなら、はっきり言うでしょう、誰だってふつう?、「これがいい」って、たぶん。
※言えない場合もあるけどね。きょうもありがとうございます。
|
|
1月16日(土)
はじかれてはじかれてまた寒鴉
子どものころに一度だけ、
カラスを飼っている人を見たことがあります。
それも自転車のハンドルにカラスを乗せて、
悠然と街中を走っていました。
当時は、かっこいい〜、とも思ったのですが・・・・。
はじかれて はじかれてまた かんがらす
季語=寒鴉
※寒中のカラスは食べ物が少ないために、かなり人の近くまで姿を見せるようになります。
※なかには人の手にしている食べ物を奪うこともあるとか。
※でもほんとに東京の街中でカラスの姿をめっきり見なくなりました。
※さみしいものですね。きょうもありがとうございます。
|
|
1月15日(金)
暗闇に明日はなくとも冬薔薇
「思考」にもクセがある、らしい。
クセは習慣。
クセなのだから、それなりに努力すれば・・・・
直せる、ものなのかしら?
相当、大変そうだね。
くらやみに あすはなくとも ふゆそうび
季語=冬薔薇
※他人事みたいだけど・・・・。きょうもありがとうございます。
|
|
1月14日(木)
泣くことがただくやしくて冬桜
臆病な人ほど、すぐ怒る。
怖いから、短気の虫が騒ぎ出す。
その反対は勇敢だとか豪胆だとかいうけどね、
ほんとはどうなんですかね?
そんなに単純なものなんですかね?
単純でいいんでしょうね。
なくことが ただくやしくて ふゆざくら
季語=冬桜
※サクラといってもウメに似た感じの冬に咲くサクラ。通常は12月ごろから咲き出します。
※ちょっと気まぐれな花らしく、11月に咲くこともあれば1月に入ってから咲くこともあるのだとか。
※春、ソメイヨシノのあとにもう一度、また花を付けるそうですよ。知らなかったです。
※寒い日が続きますね。冬だから。きょうもありがとうございます。
|
|
1月13日(水)
葉牡丹やわずかな傷を包み込む
忘れることが上手なら、それにこしたことはない。
嫌なことをいつまでも覚えているとか。
悪いことのついでに良いことも忘れてしまうとか。
どっちも不幸だな、たぶん。
はぼたんや わずかなきずを つつみこむ
季語=葉牡丹
※ハボタンはキャベツのように丸くならない、キャベツの変種です。
※秘すれば花? きょうもありがとうございます。
|
|
1月12日(火)
強がりを強がりと知り冬木立
劣等感とプライドは、けっこうセットで働くものらしい。
言われてみればそうかもしれない。
それに好戦的な「弱さ」が加わると、
とんでもない迷惑な感じなのか?
つよがりを つよがりとしり ふゆこだち
季語=冬木立
※めっちゃ寒かったですね。きょうもありがとうございます。
|
|
1月11日(月)
凍るとも苦しみは湧く寒の雨
途中がずさんなら結果は知れたもの。
結果を急ぐならば途中はそれなりのもの。
それでもチャンスは逃さないもの。
両方が正しいものだから、
つい楽な方を選んでしまいますね。
こおるとも くるしみはわく かんのあめ
季語=寒の雨
※どうにもこうにも。きょうもありがとうございます。
|
|
1月10日(日)
月の色濃ければ煮たる凍豆腐
昔から追い込まれなければ動かないタイプでしたが、
いまもまったく変わりません。
それで何とかなってきた
と、思っている限りは変わらないのでしょうが・・・・、
甚だ疑問です。
つきのいろ こければにたる しみどうふ
季語=凍豆腐
※どちらが一般的なのかは分かりませんが、いわゆる高野豆腐のことを、凍豆腐、寒豆腐、氷豆腐などといいます。
※高野山が産地として有名なのだそうです。だから高野豆腐といいます。
※厳寒の夜更けに豆腐を凍らせてから天日で乾かすとあのような形状になるのだとか。
※煮たりしてダシをしみ込ませるからシミドウフなのだと思ってましたが、違いました。
※正月太り。きょうもありがとうございます。
|
|
1月9日(土)
息をしてまたも小さくあかぎれす
どんなことにも因果関係があるのだとか。
原因があっての結果。
それはそうなのですが、
原因の一部に自分自身を入るものでしょ、
やっぱり、ふつう、ちゃんと?
いきをして またもちいさく あかぎれす
季語=あかぎれ
※100%はないよね〜。きょうもありがとうございます。
|
|
1月8日(金)
芋粥や昨日が増えて行くばかり
人の言葉を善意にとるか、悪意にとるかで、
いろいろ、ぜんぜん、違うんでしょうね。
いもがゆや きのうがふえて ゆくばかり
季語=芋粥
※芋粥はサツマイモを小さくサイの目に切って入れたおかゆ。けっこう好きです。
※芥川龍之介の短編に「芋粥」というのがあります。読んだことはありません。
※芥川の「芋粥」は今昔物語にヒントを得た小説らしく、今の芋粥とは違うそうです。
※さっき知りました。きょうもありがとうございます。
|
|
1月7日(木)
身じろげば身じろぐほどに雪つのる
お正月に調子にのって大食いしていたら
ペース配分がおかしなことに。
このままいったら
数ヶ月で丸々となりそうです。
みじろげば みじろぐほどに ゆきつのる
季語=雪
※「ふとったブタよりやせたソクラテスなれ」・・・・ときどき耳にしますが、二択は不自由ですね。
※わかりやすくていいのだけれどね。
※「ブタさんのように愛嬌があってソクラテスさんのように賢く」という選択肢もあっていいのでしょうね、たぶん。
※逆は嫌ですけどね。
※東京の雪はいつですかね。きょうもありがとうございます。
|
|
1月6日(水)
太陽の真ん中あたり初烏
上からモノを言うとか、上から目線とか、
ハシゴの上くらいから言われる感覚が、
一番腹立たしいのかもね。
なんてね。
たいようの まんなかあたり はつからす
季語=初烏
※元日の早朝のカラスのことを言うそうです。
※カラスを神と祭る神社もあります。不吉な連想から歓迎されないカラスも正月だけは神の使いとしてめでられるとか。
※「イカロスの翼」のお話を、ふと思い出すことがあります。特に関係はないけれどね。
※通常の日常の常の中。きょうもありがとうございます。
|
|
1月5日(火)
闇よりも深くはあらず寒の水
思いつきの半分以上は役に立ちません。
でも思いつきの大半を大切にしないと、
さらに役に立たないものになるようです。
やみよりも ふかくはあらず かんのみず
季語=寒の水
※今日が小寒にあたります。二十四節気のひとつで寒さがきびしい時季を示します。
※二十四節気など、むずかしくてよく理解できません。大ざっぱにいうと一年を細かく二十四分割したもので、そのひとつが小寒であり、大寒、立春と続きます。
※毎年1月5日か6日に寒に入り、立春の前日までの約1ヶ月が寒です。
※ふつうがはじまりました。きょうもありがとうございます。
|
|
1月4日(月)
手毬唄裏も表もなきように
妥協より適応すること。
考えずにそれができるのであれば、
誰も苦労などしないのだろうけれど。
あんたがたどこさ。
てまりうた うらもおもても なきように
季語=手毬唄
※仕事始めですか? きょうもありがとうございます。
|
|
1月3日(日)
徐に海には海の三ヶ日
バカにされて気に病むことは
バカなことなのかもしれません。
バカにしたがる人と同じくらい
バカなことなのかもしれません。
おもむろに うみにはうみの さんがにち
季語=三ヶ日
※日本中、サンガニチだけは無礼講? 正月ってよくできた生活のためのシステムなのかもね。
※明日から会社だと思うと・・・・。そういえば昨年は年末年始の休み長かったですよね?
※ゆっくりと。きょうもありがとうございます。
|
|
1月2日(土)
生きものの生きものらしく初鏡
進歩していると安心するよりも、
停滞していると不安に感じることの方が進歩なのかもしれません。
ほどほどの力量では到達できない場所がありますからね。
分からないということが分からない、
それが一番かなしいことなのかもしれません。
いきものの いきものらしく はつかがみ
季語=初鏡
※一歩前へ。きょうもありがとうございます。
|
|
1月1日(金)
まぶしさに目を逸らしたる初日の出
初日の出を見ました。
初夢は覚えていません。
麻婆ナスを食べました。
鷹を見る予定はありません。
まぶしさに めをそらしたる はつひので
季語=初日の出
※明けちゃいましたが、おめでとうございます! 今年もよい1年でありますように。
※初夢は? きょうもありがとうございます。
|