2010年 |
12月31日(金)
口惜しさ腹這いになり去年今年
今年もありがとうございました。
来年は今年以上によろしくお願いいたします。
読者の皆様に折り入ってお願いがございます。
読者を1万人にするには、どうすればいいでしょうか?
俳句で?、あはは、俳句で。
気が向いたらお知恵を貸してくださいな。
くちおしさ はらばいになり こぞことし
季語=去年今年
※もっと明るく楽しく、さらに敷居を低く。とは言わないでね。にんげんだもの、そんなの続かないよ。
※皆様にとって良い一年でありますよに。きょうもありがとうございます。
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12月30日(木)
約束を書き足したくて日記買う
毎日続けるというのは、
なかなか、むずかしいものでございます。
自慢ではないです。
他にどうしても続けなければいけないことが出来ずに、
困ってた1年でした。
やくそくを かきたしたくて にっきかう
季語=日記買う
※たとえば、運動。健康のためのほんの数分の運動が、毎日続かない。ほんとに簡単なことなのに‥‥。
※たとえば、1日10句をつくること。最初の2年くらいは楽しかったのだけれど‥‥。
※たとえば、俳句の勉強。毎日少しでも俳句の本を読もうと手には取るけれど‥‥。
※気合い? 来年こそはいい年でありますように。
※読者が700人に。きょうもありがとうございます。
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12月29日(水)
凍蝶の百の許しの花の中
かしこさと、用心深さは、同じなのかどうなのか。
年を重ねるごとに用心深くはなるけれど・・・・
いてちょうの ひゃくのゆるしの はなのなか
季語=凍蝶
※冬の蝶はあわれさだけでしょうか。
※どこまで? きょうもありがとうございます。
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12月28日(火)
枯芙蓉夕暮れどきを測りおり
「おもしろいよ」とか、
ひとの作品は上手に薦めることができても、
自分自身の作品となるとまったくもってこなれていない。
商売人には不向きだね。
かれふよう ゆうぐれどきを はかりおり
季語=枯芙蓉
※フヨウは中国原産の落葉低木です。趣のある枯れ木。
※だよね。きょうもありがとうございます。
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12月27日(月)
ちちははの溶けたるにおい花柊
「敵意は無視すること」って、
みんな誰に教わるのかしらね?
ちちははの とけたるにおい はなひいらぎ
季語=柊の花
※ヒイラギの白い小花は、トゲのある葉に隠れて目立たない。
※親の影響は絶大だ。だからどうした?
※こんちわ。きょうもありがとうございます。
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12月26日(日)
枯尾花冷たき人の見る迷い
言葉を言葉の通り受け取ることって、
大切なんだと思います。
でも、それだけではつまらない、
それもまた事実なのでしょう。
かれおばな つめたきひとの みるまよい
季語=枯尾花
※葉も穂も枯れつくしてしまった冬のススキのこと。
※正体みたり? きょうもありがとうございます。
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12月25日(土)
はじまりとおわりをかさねクリスマス
人をあてにするから腹が立つんですよ。
忘れては、思い出す。
意外な幸運も損を嫌っていては訪れないもの。
はじまりと おわりをかさね くりすます
季語=クリスマス
※いつだって同じ。きょうもありがとうございます。
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12月24日(金)
ポインセチア怒りをそっと拭いけり
言葉を躊躇する。
それは自分自身を守りたいから。
ぽいんせちあ いかりをそっと ぬぐいけり
季語=ポインセチア
※クリスマスが近づくとよくみる花。真っ赤な花のような苞葉が美しい。中心にある本来の花は粒状で地味です。
※たまたまこの時期に花のまわりの葉が赤く色づくだけで、クリスマスと関係のある花ではないそうですよ。
※誰もが感心、納得するアイデアは、独創的でもなんでもないはずなんですよね。やっかみもあるけど・・・・。
※メリークリスマス。きょうもありがとうございます。
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12月23日(木)
約束の果たせぬままに冬椿
自分自身にした約束をほごにすることは
精神衛生上よくない、と、
何かの本で読んだような気がします。
うる覚えです。
やそくの はたせぬままに ふゆつばき
季語=冬椿
※冬に咲く早咲きのツバキを総称して冬椿もしくは寒椿といいます。
※無理なものは無理なんですけどね。きょうもありがとうございます。
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12月22日(水)
底なしの静けさ過ぎし古暦
非難することで、
相手よりも立派であるとアピールしたい。
だから人は人を非難する。
わかるような、わからないような、わかる。
事実はどうあれ、現状を素直に認めたくない、
という気持ちは確かにあるもんね。
そこなしの しずけさすぎし ふるごよみ
季語=古暦
※本来は去年の暦、カレンダーのことですが、年末ともなれば使用中のカレンダーも古暦となります。
※けなすってことは、ひっくり返せばほめ言葉なのだとか。あまり実感はありませんが、そうなのかもしれませんね。
※不思議ですが、自分に対する非難はひっくり返して考えがちです。
※でも、その逆は納得がいかない。どうしても納得できない。笑っちゃうね。
※笑っちゃえ。きょうもありがとうございます。
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12月21日(火)
水仙や散ることのなき命など
うまいけれど、ただそれだけ。
不安定さはつくろうと思ってつくれるものではない、のでしょうか。
すいせんや ちることのなき いのちなど
季語=水仙
※その気品と香りで好まれる花。ヒガンバナ科なんですね。
※ネガティブなのは疲れますね。ポジティブ過ぎても迷惑かもね。
※センスは磨くもので、けっして生まれながらに備わったものではございません。
※がんばれ。がんばる。きょうもありがとうございます。
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12月20日(月)
頭ではわかっておりぬ冬霞
人生で一番の喜びは、何かをはじめること、なのだそうです。
ゆえに踏み出すことが恐ろしい、のかもしれない。
あたまでは わかっておりぬ ふゆかすみ
季語=冬霞
※冬の霧のこと。都心のそれはスモッグ(煙霧)というらしい。
※都市以外では、冬の霧の発生は意外に少ないそうです。
※まあまあまあ。きょうもありがとうございます。
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12月19日(日)
冬枯れのなかにまどろむいのちかな
雑草の強さは、
アキラメナイ、アセラナイ、
そしてアテニシナイことに
あるのかもしれませんね。
ふゆがれの なかにまどろむ いのちかな
季語=冬枯れ
※冬が深まって、草木のことごとくが枯れ色に染まる冬景色のこと。
※住宅街では常緑樹も多いので、それほどに実感はわかないかも。
※パトラッシュ? きょうもありがとうございます。
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12月18日(土)
侘助やビスケットの屑払いおり
勘違いにもいろいろありますが、
たいていは自意識過剰がもとで起こるようです。
わびすけや びすけっとのくず はらいおり
季語=侘助
※小ぶりなツバキ?唐椿の園芸品種なのだそうです。
※侘助という変わった名前は、人の名前なのだとか。茶人の利休に仕えた侘助が育てたとか。侘助という人物が持ち帰ったとか。諸説あります。
※とにかくも、茶人に好まれる風情のある花です。
※そろそろ大掃除の時期? きょうもありがとうございます。
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12月17日(金)
微睡みや自作自演の冬鴉
なんでもないこと。
なんでもないことを
意味があるかのように考えるから、
意味が必要になってくるんですね。
意味を考え出すと、
最初から意味なんかない
ってことを忘れてしまいがちです。
まどろみや じさくじえんの ふゆがらす
季語=冬
※寒鴉(かんがらす)という季語はありますが、冬鴉という季語は特別ないようです。
※食物のなくなる冬は大変なのでしょうね。ほんとにカラスが少なくなったよ。
※たぶん。きょうもありがとうございます。
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12月16日(木)
冬の月非常階段交差せり
「時間」を認識するのは他者がいるから、なのだそうです。
「曖昧さ」や「矛盾」が生じるのも他者がいるから。
それが許せないというだけで、
人は自ら「時間」を止めてしまう、ものなのでしょうか。
ふゆのつき ひじょうかいだん こうさせり
季語=冬の月
※確かに冬の月に暖かさは感じない。さむざむと冴え、澄みきわまった月に感じるものは・・・・
※そこまで考えたことない。きょうもありがとうございます。
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12月15日(水)
冬薔薇の冬とは知らぬようであり
理由はどんなことにも付けられます。
自分に都合のいいように、自分の求めるものを、
まるで必然であるかのように、誰もが探し出せます。
ふゆばらの ふゆとはしらぬようであり
季語=冬薔薇
※バラは草ではありません。落葉低木なんですね。
※冬にバラが咲くようになったのは、近代になってからの品種改良によるそうです。
※冬のバラは花が小さく、夏のような豪華さはありません。
※それでもバラはバラ。きょうもありがとうございます。
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12月14日(火)
飛ぶことはいつでもできた冬の蝶
感謝を期待すると、
おかしなことになりますよね。
ほんとにね。
なかなか達観などできませんけどね。
とぶことは いつでもできた ふゆのちょう
季語=冬の蝶
※成虫のまま越冬する蝶もいるそうですが・・・・
※うわ、さすがに年の暮れを意識しますね。
※いやいや、まったく。きょうもありがとうございます。
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12月13日(月)
欲と欲混じる地球のみぞれかな
賢く立ち回ろうとすると
大抵は失敗しますよね。
よくとよく まじるちきゅうの みぞれかな
季語=霙
※東京に雪が降るのって、いつごろでしたっけ?
※寒い1日でしたね。きょうもありがとうございます。
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12月12日(日)
水洟の落ちる寸前そっぽ向く
まる三年、
出し惜しみしていたわけでもなく、
なんとなく出せなかった句。
なんとなく、やっぱり、
どこかに見栄があるのかな?
みずばなの おちるすんぜん そっぽむく
季語=水洟
※みずばな、みずっぱな。水のような鼻汁では、なんかね。
※あはは。きょうもありがとうございます。
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12月11日(土)
枯木立間に立ちて影通す
個性は探すものではなく、
気づくもの、らしいですよ。
かれこだち はざまにたちて かげとおす
季語=枯れ木立
※1日徹夜したら丸1日ムダにしました。
※ほんとにね。きょうもありがとうございます。
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12月10日(金)
冬の沼いついつまでも積もる澱
できれば、誰かを羨まないこと。
できれば、苦労はないけれど。
ふゆのぬま いついつまでも つもるおり
季語=冬の沼
※仕事で久しぶりに徹夜しました。眠いです。あしたからまたがんばります。
※こたえます。きょうもありがとうございます。
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12月9日(木)
冬の雲追いて追われて澄み渡る
弁が立つことと社会的地位は、
往々にして相性がいいようです。
実力があっても浮かばれないと思うのなら、
自分を売り込む術を身につけるべきなのかもしれませんね。
ほんとに実力があるのなら、なおさら。
ふゆのくも おいておわれて すみわたる
季語=冬の雲
※晴れ渡る冬空に浮かぶ雲は美しいと思う。
※口ばかりじゃね。きょうもありがとうございます。
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12月8日(水)
さびしさを響きにかえて枯芙蓉
攻撃的な文章は個人的だ。
どこまでいっても個人的なものだと思います。
さびしさを ひびきにかえて かれふよう
季語=枯芙蓉
※冬になると葉を落とし、萼に包まれたままの状態で果実を残します。
※華道では枯れた芙蓉を花材として用います。
※どんなに上手に隠れても〜♪ きょうもありがとうございます。
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12月7日(火)
かたまりがさみしくもあり枇杷の花
人って、自分自身が我慢していることを、
平気で行っている人間を嫌うものみたいです。
抑制の裏返しの感情なのでしょうか。
かたまりが さみしくもあり びわのはな
季語=枇杷の花
※枝先にかたまって小さな花を咲かせます。
※茶色の毛むくじゃらの花軸に邪魔されて、小さな花はなおさらに目立ちません。
※甘い香りがするそうですが、気づいたことはありません。
※ほんと地味。きょうもありがとうございます。
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12月6日(月)
枯草の命のかぎり混在す
退屈の原因は、
だいたいは自分自身にあるもの、
なのかもしれません。
かれくさの いのちのかぎり こんざいす
季語=枯草
※濁り色の妙。きょうもありがとうございます。
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12月5日(日)
あなたなどどこにもいない埋火や
すべてに表裏があるとして、誰が好き好んで裏にまわる?
あなたなど どこにもいない うずみびや
季語=埋火
※炭火を灰の中に埋めておくこと
※好きな句は、一茶の「埋火のかき捜しても一つかな」です。
※今日はじめて文楽、人形浄瑠璃というものを見て来ました。
※手放しに面白いと言えるほど教養はありませんが、また観てみたいなとは思います。
※今日観た演目は「三十三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどう むなぎのゆらい」というもの。
※ものすごく簡単にいうと、柳の精が女性の姿になって、昔、寄り添うように立っていたナギという木の生まれ変わりと夫婦になるという話。最後はお約束の悲しい別れ。
※ナギの葉の葉脈は普通の葉っぱとは異なるそうです。ので、切れにくいのだとか。縁結びのご神木みたいですよ。
※植物に生命があることは誰もが知っていますが、普段、「生きもの」であるとは考えないよなぁ、と、思いましたよ。
※独特の節回しも、よくよく聞けば日本語なんですよねぇ。2008年、「ユネスコ無形文化遺産」になっています。
※文楽の人形は三人遣いが基本。驚くほど長い修行期間があるそうですね。
※ミーハー気分で。きょうもありがとうございます。
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12月4日(土)
悴む手こころやすきも悴む手
なんでもかんでも
数字にしたい気持ちもわかるけれど、
それだけを信じる気持ちにはなれません。
ひとつのことだけを信じられるのなら、
どれだけ楽かとも思うけれど。
かじかむて こころやすきも かじかむて
季語=悴む
※悴める手は憎しみに震へをり 高浜虚子
素晴らしい俳句なのかどうかはわかりません。大御所も生々しい言葉を使うのだなと思ったもので。
感覚のなくなった手が、その感覚を超えて震えている。どれほどの憎しみなのか。
どんな人にも闇はあるものなのでしょうか。
※さすがに12月、夜ともなると手袋が欲しくなりますね。水もめっきり冷たくなりました。
※師も走っている? きょうもありがとうございます。
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12月3日(金)
嫌うこと恥と思いて着ぶくれる
邪魔に思うものがない、
そんな環境に憧れもしますが・・・・
実際はあまりいい環境ともいえないようです。
きらうこと はじとおもいて きぶくれる
季語=着ぶくれ
※「嫌い」を増幅させたら、壊れるのは自分自身。「嫌い」の理由なんて、ほんとは些細なことなんじゃない?。
※なんだか暖かい日でしたね。きょうもありがとうございます。
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12月2日(木)
山茶花の見せてはならぬ悔しさよ
長い目で見るか、
その場だけに終始するか。
視点の置きようで、
人生は悲劇にも喜劇にもなる、
そうでございます。
さざんかの みせはならぬ くやしさよ
季語=山茶花
※ツバキに似ていますが、落花はしません。ツバキに似ていますが、いろいろ違います。
※中国ではツバキのことを山茶花と書くそうです。どこかで取り違えたのかな?
※楽しい方がいい。きょうもありがとうございます。
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12月1日(水)
不具合を見つけてしまう冬日和
馬鹿だけど利口。
そのぐらいがちょうどいい、のかもしれません。
無理に利口利口になる必要なんてまったくありません。
ふぐあいを みつけてしまう ふゆびより
季語=冬日和
※うち晴れた冬の日のこと。冬晴とも冬麗(ふゆうらら)とも。
※初冬の小春日和よりも12月、1月の厳冬の冴えわたった晴天にふさわしいとか。
※はやい。きょうもありがとうございます。
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