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東京ムネモシュネの俳句ストック > 今日の俳句 > 2011年12月
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今日の俳句、こうのこうき 余白
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2011年12月
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31日(土)
真ん中の日暮れておりぬ除夜の鐘
旧年中はありがとうございました。
来年もよろしく願いします。
まんなかの ひぐれておりぬ じょやのかね
季語=除夜の鐘
※遅くなりましたが、田中貞雄さんの句集「田越川」の3回目アップしました。
※大晦日のきょうも、ありがとうございます。
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30日(金)
早々と買いし日記やどこへやら
どこにいってしまったのやら。
明日こそ掃除しよう。
はやばやと かいしにっきや どこへやら
季語=日記買う
※日記を毎日埋めるのは大変です。たいていは、ほとんど白紙です。
※そもそも俳句手帳として使うつもりで毎年購入しているのですが、
それでも半分近くは白紙です。
※なのに、このサイトはよく続けているなぁと、他人事のように感心します。
※まったくもって不思議です。きょうもありがとうございます。
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29日(木)
霜柱砕けるときの勇ましく
ザクザクっとな。
歩めるときに歩まないと・・・・
しもばしら くだけるときの いさましく
季語=霜柱
※掃除は苦手です。きょうもありがとうございます。
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28日(水)
身のうちに仕舞い忘れし年の暮
仕事納めでした。変化してないようで、変化しています。
たぶん、誰もが、たぶん。
みのうちに しまいわすれし としのくれ
季語=年の暮
※きっと。きょうもありがとうございます。
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27日(火)
冬の空いつか机に突き刺さる
ひとりで退屈しない人が、なんで仲間といて退屈なんだろう?
ふゆのそら いつかつくえにつきささる
季語=冬の空
※不思議。きょうもありがとうございます。
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26日(月)
あれこれを言い訳にして枯尾花
さみしい情景でもあり、冬日に輝く美しい情景でもあり。
あれこれを いいわけにして かれおばな
季語=枯尾花
※枯れすすきのこと。きょうもありがとうございます。
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25日(日)
不文律を切り分けクリスマスケーキ
ひとそれぞれのメリークリスマス!
ふぶんりつをきりわけ くりすますけーき
季語=クリスマス
※どんな休日でしたか? きょうもありがとうございます。
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24日(土)
それぞれがポインセチアの色となり
ポインセチアはクリスマスに出回る花なので
さぞ寒さに強い花なのだろうと・・・・。
外に出したら枯れちゃいますよ。
それぞれが ぽいんせちあの いろとなり
季語=ポインセチア
※ポインセチアの原産地はメキシコおよび中南米で、本来はクリスマスの花ではないのです。
※クリスマスイブですねぇ〜。きょうもありがとうございます。
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23日(金)
手短に十二月という稚拙
冬になると指先の感覚って大切なのだなぁ、
と、しみじみ感じます。
春になると、あはは、忘れちゃうんだけどね。
てみじかに じゅうにがつというちせつ
季語=十二月
※三連休はいかがお過ごしですか? きょうもありがとうございます。
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22日(木)
ひしめいて薄れゆくなり冬の波
よけいなことは言わない人になりたい!
と、今年の初めに誓ったはずなのに・・・・
どうにもひと言多い性分でして。
ひしめいて うすれゆくなり ふゆのなみ
季語=冬の波
田中貞雄さんの第一句集「田越川」を紹介しています。連休にぜひ。
※ぼやき? きょうもありがとうございます。
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21日(水)
冬枯れの桜の黙す日暮れどき
感謝される程度のものでなければ、感謝はされない。
大きすぎるものは重荷であるかもしれないし、
小さすぎれば気付かないことも・・・・。
そういうものであるらしい。
ふゆがれの さくらのもくす ひぐれどき
季語=冬枯れ
※寛容であれ。きょうもありがとうございます。
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20日(火)
水仙花気付かぬほどに汚れけり
誤解されていると思うことが、誤解なのですよ。
すいせんか きづかぬほどに よごれけり
季語=水仙花
※スイセンはヒガンバナ科の多年草。可憐だけれども、けっこう強い花です。
※スイセンの葉には、少しねじれがあります。
※花はひとつの茎に数輪咲きます。互いに少しそっぽを向いた感じです。
※スイセンと言えば、ギリシャ神話のナルシスの話が有名ですね。残酷な話です。
※そんなものです。きょうもありがとうございます。
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19日(月)
あれこれと考えている指に冬
まったくもって考えなく行動するときと、
考えすぎて行動できないときと、その中間と。
あれこれと かんがえている ゆびにふゆ
季語=冬
※不思議と思います。きょうもありがとうございます。
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18日(日)
透明なむらさき色の狐火や
先日、神田の古本屋街に行きました。
古本屋がめっきり減っていました。
さほど馴染みのある場所ではありませんでしたが、
ずいぶんと様変わりしたようです。
とうめいな むらさきいろの きつねびや
季語=狐火
※闇夜に青白い炎がゆらめく、そんな現象があるとか。見たことありますか?
※古くは、狐が口から吐く火だと信じられていたそうです。
※虚を好まない伝統俳句の中にあって、狐火はめずらしい季語です。
※人魂も季語だと面白いのに。きょうもありがとうございます。
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17日(土)
皆既月食わたくしという欠陥品
むきになって、ムッキーとなって、虚しくなっちゃって。
そもそもの無理解に無理を通そうなんて、虫のいい話。
かいきげっしょく わたくしという けっかんひん
季語=無季
※2011年12月11日の皆既月食を見て。無季の句を、どこかに出すのはこれがはじめて。
※皆既月食は、太陽と地球と月が一直線にならんで、地球に遮られた月に太陽の光があたらない一時が生まれる。地球の影が月を陰らせる。それだけの話、でも、それだけで詩的ですね。
※秋であれば月だけで季語になりますが、さすがにもう冬なので無季ですよ。
※向き向きをまとめるには、それなりの気概が必要なんでしょうね。
※無垢か。きょうもありがとうございます。
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16日(金)
絵空事のように咲くなよ侘助
繊細なものを愛でるに必要なものは、
健全なこころ、なのかもしれませんなぁ。
感性とは、「人それぞれ」ということですものなぁ。
えそらごとのようにさくなよ わびすけ
季語=侘助
※ツバキの一種だけれども、一重で小さく、控えめな花です。
※茶人の好むその風情から特別なものとなったそうです。
※ワビスケという変わった名は、もともとは人の名前なのだそうです。
※この花をはじめて育てた人物の名前がワビスケだったとか。千利休に仕えていた人らしいよ。
※簡素の美というのですかね。きょうもありがとうございます。
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15日(木)
落葉せし物の喩えのふかぶかと
人生、即、俳句って感じ?
おちばせし もののたとえの ふかぶかと
季語=落葉
※温度差って・・・・。きょうもありがとうございます。
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14日(水)
憎まれているとおどけし冬の蝿
おどけないだろ。弱りきっているだろ。
そもそも冬に蝿など見たことないだろう。
頭の中に飛んでます。
にくまれているとおどけし ふゆのはえ
季語=冬の蝿
※冬に生き残っているハエです。暖かい日向に出てきます。
※寒蝿という傍題もあるので、1月になっても生き残っているハエがいるのでしょうね。
※そういえば、最近は夏でもハエを見てない気が・・・・見えてないだけか。
※ぶ〜ん。きょうもありがとうございます。
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13日(火)
小さめの鍔折りて行く冬帽子
長く残る物は、「最良のふつう」というものなのかも知れません。
ちいさめの つばおりてゆく ふゆぼうし
季語=冬帽子
※なるほどね。きょうもありがとうございます。
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12日(月)
北風は強がることを得手とする
痛いところをつかれたら、痛いものです。
短所は、忘れっぽいところ。
長所は、ササッと忘れられること。
それなりに、混在してますけどね。
きたかぜは つよがることを えてとする
季語=北風
※北風と太陽は勝ったり負けたりしてますね。
※突飛な笑い方や高笑いは・・・・どこか幼い心がそうさせるそうで。そういうものなのでしょうか。
※分かっているつもりで何も分かっていなかったり、分からないようで、容易く分かったり。
※それでもね。きょうもありがとうございます。
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11日(日)
極月の猫に鈴達磨に蜜柑
皆既月食、見れましたか?
月が赤くなるというのがわかりませんでした。
見逃したのかしら。
ごくげつの ねこにすず だるまにみかん
季語=極月
※極月は12月のことです。
※昨日は鎌倉吟行で、長谷寺に行ってきました。よく聞く名前でしょう?
※正式名称は「海光山慈照院長谷寺」といいます。鎌倉有数の古刹です。海が一望できます。
※といっても、施設自体は新しく古刹といった感じはまったくありませんが。
※ここにも地底伽藍というものがあって、洞窟好きにはおすすめかも。
※次の皆既月食は2014年の10月なんですってさ。
※まぁそんな感じです。きょうもありがとうございます。
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10日(土)
水底のざわめきを統べ大海鼠
電車の中で
受験生たちの会話が聞こえました。
「その過去問いつの?」
「2007年」
「ずいぶん昔だなぁ」
そんなものでしたっけ?
みなそこの ざわめきをすべ おおなまこ
季語=海鼠
※その姿はグロテスクですが、冬のナマコが一番おいしいそうです。
※古名を「こ」といいます。珍味の「このわた」はナマコの腸(わた)ってことだったんですね。
※海底にじっとしているナマコは、生きているのか死んでいるのかといった感じです。
※伊豆あたりの海に潜るといつでも転がっています。なのに海のネズミなのかぁ。
※「古事記」の中に、すでに海鼠(と書いて「こ」と読む)の名があるそうです。
※ちなみに、ナマコには心臓がないそうです。
※「ゾウの時間ネズミの時間」という本が流行ったの、いつでしたっけ?
※近くて遠い。遠くて近い。きょうもありがとうございます。
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9日(金)
曖昧にしすぎて冬の朝むかえ
白か黒かで判断していたら、
いずれは壊れてくるのじゃないのかね。
曖昧にも賞味期限はあるけどね。
あいまいにしすぎて ふゆのあさむかえ
季語=冬の朝
※通勤途中のほんの少しの間でしたが、雪でした。
※白い月、冬の月。きょうもありがとうございます。
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8日(木)
蔦枯れてふてぶてしさの増しており
ときに繊細で、ときに図々しく。
きめ細かいと思えば、適当だったり。
複雑だったり、単純だったり。
弱かったり、強かったり。
つたかれて ふてぶてしさの ましており
季語=蔦枯る
※広い壁や塀に這う枯蔦には独特の雰囲気がありますね。
※大きな紋様みたいだったり、そうでなかったり。いろいろですね。
※ひねりが足りなかったかなぁ。
※ぐいっと。きょうもありがとうございます。
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7日(水)
寒々と風のとどまる枯柳
柳は枯れても風情がありますね。
風情ではなく、わびしさか。わびしさも風情か。
どっちでもいいか。それぞれか。
さむざむと かぜのとどまる かれやなぎ
季語=枯柳
※柳は季節や場所、時間帯によっても、見え方や感じ方が変わるかもしれませんね。
※都心部は今頃になって銀杏黄葉が見頃です。きれいです。
※今日は暦の上では大雪(たいせつ)といって、大雪になるころです。
※橋のたもとに1本の柳。きょうもありがとうございます。
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6日(火)
何を引き何を足したる嚔かな
読めても書けない字は山ほどあります。
すべての人がスマートフォンやタブレットのような端末を
便利に持ち歩く時代になったら、句会のやり方もかわるのかな?
なにをひき なにをたしたる くさめかな
季語=嚔
※くしゃみのことです。その別名に「鼻ひり」という言葉があります。
※自分の名前を漢字で書けるようになったのは、たしか小学校2年生、3年生だったかなぁ。
早くはない。むしろ遅い方ですかね。
※田中貞雄さんの句集「辻子」の紹介してます。
※くしゅん!きょうもありがとうございます。
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5日(月)
足元の見慣れた影や冬ざるる
変わったなぁ〜と思うところもあれば、
いつまでたっても変わらんなぁ〜と、
呆れる部分もあったりなんかします。
自分自身のことですよ。
あしもとの みなれたかげや ふゆざるる
季語=冬ざるる
※冬になること。冬枯れのものさみしく荒涼とした感じ。
※もともとは「冬ざれば(冬になれば)」の誤用なのだとか。変化してます。
※冬のラーメンとポテチは太るようだ。きょうもありがとうございます。
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4日(日)
なによりも着ぶくれること嫌いおり
寒いときは寒いなりに
厚着をすればいいだけなのですが・・・・。
なぜか、寒がりは暑がりに負けます。
なぜでしょう?
なによりも きぶくれること きらいおり
季語=着ぶくれ
※昨日、「秩父の夜祭」というのを見てきました。すごい人でした。
有名なだけありますね。でも、遠かったです。
※お気に入りのコートを久しぶりに出したら、変なあとが付いていました。なんだこれ?
※元気ですが、寒がりです。きょうもありがとうございます。
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3日(土)
笹鳴や問わず語りの影法師
感性というのか、センスというのか、
それってほんとに理解し難いものですね。
理屈で切り捨てちゃったら、
俳句なんぞは趣味以外の
何ものでもない気がするのですが・・・・。
ささなきや とわずがたりの かげぼうし
季語=笹鳴
※ウグイスの秋、冬の鳴き声です。地声ならぬ地鳴きといいます。
※ウグイスが笹原などに多いので笹鳴と呼びます。
※俳句ではその年に生まれたウグイスの子を笹子といいます。
ので、「笹子鳴く」という傍題もあります。
※でも、夏に生まれるウグイスは冬にはすでに成鳥になっているそうです。そうなんですか。
※「問わず語り」は、誰も尋ねないのに自分から語ることです。
聞き手のいない独り言とは違います。
※それでね。きょうもありがとうございます。
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2日(金)
自ずから鏡ひび割れ十二月
これ以上ないと思うところに、これ以上はない。
しかしです。
線引きは自分自身でしているだけ、とも言います。
そうかもしれません。
おのずから かがみひびわれ じゅうにがつ
季語=十二月
※たまたま読んだ俳句冊子の中で、俳句界の大御所が「言葉は生きている。文法文法うるさいこといわないでよ」というようなことを書いていました。いがいでした。
※言葉が先で、文法は後付け。大切だけど、それだけのことなんですよね。
※今日も朝から雨ですね。きょうもありがとうございます。
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1日(木)
山茶花しぐれ釦ひとつを掛け違い
最近、全力疾走してないなぁ。
さざんかしぐれ ぼたんひとつを かけちがい
季語=山茶花
※ツバキと似ているが、次々と咲き、次々と花弁が散り積もる。
※ツバキよりも繊細なおもむきで、じつは寒さに弱い。
※そんなサザンカに降りかかる冬のシグレを山茶花時雨といいます。
※花の少ない初冬とされていますが、10月頃からぽつぽつと咲いています。
※もとは四国や九州に自生するといわれる日本固有の常緑樹です。
※日本は雨の国ともいえるそうです。一年の半分は雨ですからね。
※はやくも師走だ。きょうもありがとうございます。
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