• 俳句ストック(シヲクム)

今日の俳句、こうのこうき

2018年7月

31日(火)

ひたすらに眠りてさます日焼けかな

ちょっとした外出にも
日焼け止めが必要そうだね。

ひたすらに ねむりてさます ひやけかな
季語=日焼け
※首の後ろがひりひりするよ。きょうもありがとうございます。

30日(月)

適当な返事で流す冷そうめん

「冷素麺」という季語です。
でも、なんだか、聞きなれず、
少々違和感がありますね。

てきとうな へんじでながす ひやそうめん
季語=冷素麺
※氷や冷水で冷やして食べるため、「ひやそうめん」という。
※「そうめん」だけでも夏の季語として通じるようです。
※今さらですね。きょうもありがとうございます。

29日(日)

道草を繰り返したら夏の月

夏らしいうちに、
なんとかスイカとかき氷。

みちくさを くりかえしたら なつのつき
季語=夏の月
※夏らしい日も、そうでない日も、夏の夜空に浮かぶ月。
※満月あと。きょうもありがとうございます。

28日(土)

短夜はすべてのことを軽くする

ごく一般的な遮光カーテンから
本気の遮光カーテンに
付け替えることにしましたよ。
今年は、早朝から日差しが強すぎる。

みじかよは すべてのことを かるくする
季語=短夜
※夏は夜が短い。うっかりするとすぐに夜明けになってしまう。
※はやくも台風です。きょうもありがとうございます。

27日(金)

八つ当たり気味に差し出す夏の雨

やっと降る雨が、台風だなんて‥‥。

やつあたりぎみに さしだす なつのあめ
季語=夏の雨
※長引きませんように。きょうもありがとうございます。

26日(木)

延々と犬吠えている大暑かな

気温30℃でほっとするなんて、
連日の驚くほどの暑さのせいですね。

えんえんと いぬほえている たいしょかな
季語=大暑
※例年、もっとも暑いとされる時期。油断大敵。
※真夜中のこと。きょうもありがとうございます。

25日(水)

水を飲むあきれるほどに汗をかく

わずかでも風があると
やけに涼しく感じるくらいだ。

みずをのむ あきれるほどに あせをかく
季語=汗
※汗といえばやはり夏季のイメージが強い。
※スポーツで。きょうもありがとうございます。

24日(火)

生業のありて飛び出す蝉の殻

どんなに暑くとも、
大きな街では多くの人が行き交う。

なりわいのありて とびだす せみのから
季語=蝉の殻
※セミの抜け殻のこと。空蝉(うつせみ)と同じ。
※片手に水! きょうもありがとうございます。

23日(月)

片かげは俯きながらすれ違う

今日、最高気温を
記録したってね。

かたかげは うつむきながら すれちがう
季語=片陰
※炎天下、道の片側だけに濃い影ができること。
※多くの人ができるかぎり片陰を歩こうとするもの。
※朝から暑い。きょうもありがとうございます。

22日(日)

一心に染まれば褪める夕焼けよ

すぐには暗くならず、
だんだんと色褪せていくもの。

いっしんに そまればさめる ゆうやけよ
季語=夕焼け
※猛暑日がつづけば、夕焼けを見る日も多くなります。
※夕焼け小焼け。きょうもありがとうございます。

21日(土)

日盛りにおごりの乾く金魚かな

この異常な暑さも、今月いっぱいまで?
予報通りならいいけれど。

ひざかりに おごりのかわく きんぎょかな
季語=日盛り
※真夏の昼。もっとも暑く、もっとも眩しい時間帯。
※静けさもあるか。きょうもありがとうございます。

20日(金)

うっすらと未来を分かつ涼しさよ

土用の丑の日。
たいていは、わざわざ、
ウナギを食べない日。

うっすらと みらいをわかつ すずしさよ
季語=涼しさ
※暑い日が続くからこそ感じる、ふとした涼しさのこと。
※木陰から扇風機、人間関係など、様々なものに用いられる。
※でもない? きょうもありがとうございます。

19日(木)

さりげなく嫌いな花に百合の花

嫌いというより、なんとなく苦手。
けど、カサブランカはユリの一品種だったのね。

さりげなく きらいなはなに ゆりのはな
季語=百合の花
※種類が多く、花期も5月~8月とわりと長い。
※今さらですが。きょうもありがとうございます。

18日(水)

待ちわびたようにかみつく蚊を叩く

ふと、今年はまだ蚊に刺されていないぞ、
と思ったら、さっそく刺された。

まちわびたように かみつく かをたたく
季語=蚊
※吸血するのは雌。ひどく身近で、やけに季節感のある虫。
※「虫刺され」も季語。きょうもありがとうございます。

17日(火)

楽しげな向日葵いつか疎ましく

夏の日ざしがよく似合う花ですが、
枯れ行く姿(途中経過)は、その大きさだけに
あまり見たくはない。

たのしげな ひわまりいつか うとましく
季語=向日葵
※ヒマワリはキク科の1年草です。
※枯れきれば、おもしろい。きょうもありがとうございます。

16日(月)

新聞をぐわりとめくる酷暑かな

今日も驚くほど暑さ。
妙な遠慮も罪悪感も、溶けてなくなる。

しんぶんを ぐわりとめくる こくしょかな
季語=酷暑
※我慢できないほどの夏の暑さをいう。
※例年、7月下旬から8月初旬が暑さのピークだったりします。
※お見舞い申し上げます。きょうもありがとうございます。

15日(日)

でたらめに大きくなりて雲の峰

輪郭がはっきりとしている。

でたらめに おおきくなりて くものみね
季語=雲の峰
※積乱雲のこと。巨大な山のようにも見えます。
※入道雲とも。きょうもありがとうございます。

14日(土)

待つことに疲れしときは水をまく

ホースを使うと、小さな虹ができる。

まつことに つかれしときは みずをまく
季語=水撒き
※暑い日に、ホースなどで庭や玄関、道路などに水をまくこと。
※埃や暑さを静めるために。きょうもありがとうございます。

13日(金)

赤というひと黒というひと熱帯夜

今日からお盆です。
もちろん、地域によって異なります。
俳句だって秋の季語ですしね。

あかというひと くろというひと ねったいや
季語=熱帯夜
※夜になっても25℃を下回らない日を熱帯夜と呼ぶ。
※今年、大変。きょうもありがとうございます。

12日(木)

青柿を蹴りて真昼の深さかな

ころころとよく落ちている。
なぜ落ちている?

あおがきをけりて まひるの ふかさかな
季語=青柿
※見上げてみれば、たくさんの柿の実がなっている。
※青いうちは目立たない。きょうもありがとうございます。

11日(水)

青鬼灯持ちて男女の違いあり

そういえば、先日、すれ違った。

あおほおずきもちて だんじょの ちがいあり
季語=青鬼灯
※毎年7月9日、10日は浅草寺でほおずき市が開かれます。
※赤く色づいた鬼灯は秋の季語、まだ青い鬼灯は夏の季語。
※ナスの仲間。きょうもありがとうございます。

10日(火)

何事か用があるかに風死せり

油断していると
のぼせてしまいそうだ。

なにごとか ようがあるかに かぜしせり
季語=風死す
※暑い日に風がないこと。耐えがたい暑さのこと。
※汗が噴き出る。きょうもありがとうございます。

9日(月)

そくばくに美しきうそ草いきれ

約束事は、少ない方がいい。
できれば、できるだけ、できる限り。

そくばくに うつくしきうそ くさいきれ
季語=草いきれ
※夏草の茂みに感じる、むっとするような香りや熱気のこと。
※「青葉アルコール」というものが、その原因のひとつらしい。
※そもそも完璧でないし。きょうもありがとうございます。

8日(日)

青空をへろりとめくり生ビール

一年中飲んでいるし、
いつでも「とりあえずビール!」だけど、
夏の季語。

あおぞらを へろりとめくり なまびーる
季語=生ビール
※休みの日くらいはね。きょうもありがとうございます。

7日(土)

ご機嫌と不機嫌表裏星祭り

ご機嫌は不機嫌に勝る、
と信じたいのだ。
そうなのだ。

ごきげんと ふきげんひょうり ほしまつり
季語=星祭り
※七夕のこと。
※星に願いをー。きょうもありがとうございます。

6日(金)

のうぜんの花を無邪気に引き寄せる

ずーーーーっと
雑草の類の帰化植物なのだろう、
と、思ってたのよ。

のうぜんの はなをむじゃきに ひきよせる
季語=凌霄の花
※つる性花木。オレンジ色のとても目を引く花を付けます。
※アーチやパーゴラなどのガーデニングにも活用する。
※中国原産、平安時代にはすでに渡来していたそうだ。
※ラッパ状の花。きょうもありがとうございます。

5日(木)

淋しさは少し遅れて梅雨戻る

近ごろ(だいぶ前から)、
筋肉痛が「今ごろ?」という感じです。

さみしさは すこしおくれて つゆもどる
季語=戻り梅雨
※梅雨明け後、また梅雨のような天気に逆戻りすること。
※あるあるですね。きょうもありがとうございます。

4日(水)

夜に咲き夜にまぎれず烏瓜

咲いていたのは、
キカラスウリだろうかね。

よるにさき よるにまぎれず からすうり
季語=烏瓜の花
※純白のレース編みのような複雑な造形をした花。
※夕暮れから咲き、翌朝にはしおれてしまう。
※秋、真っ赤な実をつける。キカラスウリの実は黄色い。
※白く闇に浮く。きょうもありがとうございます。

3日(火)

ともかくも咲いてしまえば百日紅

他とは明らかに違う木肌と、
名前のおもしろさから、
いち早く覚えた樹木だと思う。

ともかくも さいてしまえば さるすべり
季語=百日紅
※真夏の街や庭の景観を彩る樹木として重宝される。
※7月ごろに咲いてたっぷり3か月は咲き続ける。
※百日紅は漢名からの当て字で、別名として素直に「ひゃくじつこう」と呼ぶことも。白い花もある。
※真夏の花。きょうもありがとうございます。

2日(月)

脳天をぽかぽか叩き西日来る

西日が射しこむと、
室内の温度が一気に上がる。

のうてんを ぽかぽかたたき にしびくる
季語=西日
※夏の西日は言うまでなく強烈。これからますます大変だ。
※すだれ的なものが必要かね。きょうもありがとうございます。

1日(日)

昼寝覚め細かきことは飲み込んで

毎日俳句を作り続けて、
今日で12年目となりまーす!
いつもご覧いただき、ありがとうございます!

ひるねざめ こまかきことは のみこんで
季語=昼寝覚
※夏はとにかく暑い。日中はひどく体力を消耗するし、夜は寝苦しい。だから昼寝、ということで夏の季語。
※汗だくで昼寝から覚めたときの感覚は独特で、夏だけのものかもしれない。
※水道水がまるで温水!きょうもありがとうございます。