• 俳句ストック(シヲクム)

今日の俳句、こうのこうき

2013年2月

28日(水)

マンネリもそろそろ飽きて二月尽

超極細のポッキーというものがあります。
どんなに細くともポッキーなのでうまいです。
でも細すぎて1本ではもの足りない。
2本、3本とまとめて・・・・そっかそれがねらいか! いや違うだろうな。

まんねりも そろそろあきて にがつじん
季語=二月尽
※月の終わりを意味する「尽」は、とても便利な言葉です。
※でも実感として生きるものとなると限られてくるかもしれません。
※二月尽は新暦だからこその季語です。3月になればいよいよ春本番ですから。
※なんか太陽の匂いがする。きょうもありがとうございます。

27日(火)

つきとおす嘘もありけり春の雨

最近の合成皮革は良くできていますね。
一見したくらいではわかりゃしない。
「わたしはわかりますよ。」という方も多いとは思いますがね。
でもほら、着る人が着ると偽物も本物に見えるでしょ。
あれですよあれ。
その逆もあるのだから、おしなべて、わからないものなんじゃないかな。

つきとおす うそもありけり はるのあめ
季語=春の雨
※春の雨は、草木の芽を大きくし、花を咲かせる雨です。
※「春雨(はるさめ)」と「春の雨」は同じようで、微妙に違うのだとか。
※「春の雨」は春全般に使える季語です。その降り方に特徴はありません。
※「春雨」は「しとしと」という擬音の似合う雨です。季節風の変わり目に降る局部的な雨で、
とくに3月、4月に多いといわれています。
※皮革と比較は同じ読みだぁ。きょうもありがとうございます。

26日(火)

梅に鶯バームクーヘンに穴

「あざとく」という言葉が浮かびました。
「ゆるく」という気持ちも働きました。
でも「リスペクト」がなければ・・・・あらあら、あら?

うめにうぐいす ばーむくーへんにあな
季語=鶯
※近くに行ったついでに上野公園を散策してみました。梅の見ごろはまだ少し先のようでした。
※1本の紅梅にウグイスらしき鳥が1羽おりまして、たぶんウグイスだったかと思われます。
※実際のウグイスの色は地味です。おじいちゃんのセーターの色くらい地味です。
※だからウメとの取り合わせに風情を感じるのかもしれません。
※この寒さも今週までという噂だよ。きょうもありがとうございます。

25日(月)

春めくとしていろいろなものかかえ

ピーナツというものは、ひとつの売り場に、
「殻付き」と「薄皮付き」と「全取り」の三種類が仲良く並んでいます。
「殻付き」にはなんとなくお得感があります。
殻を割りながら、のんびりとテレビをみたりとか
おしゃべりしたりとか、わるくない時間です。
「全取り」は、もうこれは便利です。
ひとつかみに一気にがっと口に入れることもできるし、
料理なんかにも使い勝手がいい。
で、「薄皮付き」だ。
喧嘩になってもつまらないので控えめにいいますが、
こいつのこの、中途半端な立ち位置がよくわかない。
などと週末にぼんやり考えていましたが、
じつに、へりくつほど役に立たないものはない。

はるめくとして いろいろなものかかえ
季語=春めく
※ピーナツの茶色い薄皮には、何とかという健康長寿に役立つ成分がたくさん含まれているとか。
皮ごとが健康によりいいそうです。検索して知りました。びっくり。
※最後の北風?? きょうもありがとうございます。

24日(日)

ほうれん草あれこれあくを取り除く

日曜なのでぐだぐだしています。

ほうれんそう あれこれあくを とりのぞく
季語=菠薐草
※ホウレンソウは今が旬。原産はイランなのだそうです。
※さむいのさむいのとんでいけ~。きょうもありがとうございます。

23日(土)

親切なあなたのための春の雲

春らしくなったとはいえ、まだ水は冷たい。
洗顔も歯磨きも面倒だ、と思うくらいに冷たい。
お湯を使えばいいだけなのですが、
すぐには温かくならないので
それはそれで面倒だったりして。

しんせつな あなたのための はるのくも
季語=春の雲
※快晴なんですけどねぇ。きょうもありがとうございます。

22日(金)

春昼の月火水木青ひかる

「あ、春の空だ。」と
思わず言葉にしてしまったほど、
気持ちのいい晴れ日でした。

しゅんちゅうの げつかすいもく あおひかる
季語=春昼
※晴れの日はなんかうれしい。きょうもありがとうございます。

21日(木)

親しげに会話をかさね紅椿

椿は日本に古来から自生する花です。
もしも日本に椿がなかったら・・・・
どうなっていたのでしょうかね。

したしげに かいわをかさね べにつばき
季語=紅椿
※ツバキは冬から春にかけて咲き続けるため、あまり春の花という気がしません。
※ウメやサクラに代表される春のイメージとは異なる重厚な感じもします。
※でも、春の木ですからね。百花に埋もれない存在感があります。
※ツバキは落ちながら咲き続ける花です。そして落ちた花はすべて上を向いています。
※虫のいない時期から咲くツバキは、メジロやヒヨドリなどの鳥が花粉を運ぶ媒介役です。
※これを鳥媒花というそうなぁ。だから花がしっかりとしているんですね。
※なるほど。きょうもありがとうございます。

20日(水)

何故かしら忘れられない猫柳

そもそも「驚き」って、長続きするものではないんですよね。

なぜかしら わすれられない ねこやなぎ
季語=猫柳
※銀色のつやつやした綿毛に覆われた花穂は遠目に美しく、
見た目も手触りもネコの毛並みのようです。
※日本中の川辺に自生する柳の一種です。
※江戸時代までは川柳(かわやなぎ)と呼ばれていたそうです。
※きょうもありがとうございます。

19日(火)

ありそうでなさそうなこと雨水の日

更新前に保険を見直して解約しようかと・・・・。
めんどうかと思ったら、意外にあっさり。
そんなものなんですね。

ありそうで なさそうなこと うすいのひ
季語=雨水
※「雨水」は雪や氷が解け出す意。立春から15日後にあたる二十四節気のひとつです。
※実際には雪の降ることの多い寒い時期なのですが。
※今日も雪でした。きょうもありがとうございます。

18日(月)

こまらせてみたいとおもう春の雨

そんなこともあるかもしれないですね。ないかもね。

こまらせて みたいとおもう はるのあめ
季語=春の雨
※どうだか。きょうもありがとうございます。

17日(日)

身代わりを立てて真白き夜の梅

「野梅」と書いて「ヤバイ」と読むそうです。

みがわりを たててましろき よるのうめ
季語=夜の梅
※梅の木はもともと、漢方薬や染料として実用されていたそうです。
※文人達が清楚な梅の花を愛でるようになり、奈良時代以前は花といえば梅でした。
※また新しい一週間。きょうもありがとうございます。

16日(土)

奔放にひっくり返る冴返る

何もここまで一気に戻ることはないだろう、
と思うくらいに寒い日でしたね。

ほんぽうに ひっくりかえる さえかえる
季語=冴返る
※余寒や春寒と同じ。
※立春後に大陸からの寒気の影響でぶり返した寒さのこと。
※びっくりでした。きょうもありがとうございます。

15日(金)

生まれ変わるのなら薄氷の日に

断定されると否定したくなる。
それがふつうなのかもしれませんよ。

うまれかわるのなら うすらいのひに
季語=薄氷
※寒さの残る初春、薄くはった氷と薄く解け残った氷のこと。春の氷。
※一日中雨でしたよ。きょうもありがとうございます。

14日(木)

カタカナをひながなにしてばれんたいん

トリックも、デコレーションも、ときどきだからいいのでしょうね。

かたかなを ひらがなにして ばれんたいん
季語=バレンタインの日
※季語としては「バレンタインの日」もしくは「バレンタインデー」とされています。
※わかる、わかる。きょうもありがとうございます。

13日(水)

春の雲遠のくときは早々と

「単なる逃避」を「パンダの逃避」と聞きまちがったりはしませんが、
なぜかこのフレーズが妙に気に入ってしまいました。

はるのくも とおのくときは はやばやと
季語=春の雲
※春はやわらかいぽっかりとした感じの雲が多いようです。
※暖かい日ざしに冷たい風。きょうもありがとうございます。

12日(火)

春寒や歯垢を落とす歯磨き粉

春寒の候、いかがお過ごしですか。
近ごろ、歯磨き粉の効能がますます増えましたね。
迷いすぎると、とつぜんどうでもよくなるよ。

はるさむや しこうをおとす はみがきこ
季語=春寒
※寒明け後の寒さのことです。余寒と同じ。
※思考、志向、歯垢? きょうもありがとうございます。

11日(月)

紅梅や忘れぬように忘れたり

これで何度目?、ということで、
またアドレスの更新手続きをし忘れていました。

こうばいや わすれぬように わすれたり
季語=紅梅
※やっと春になったと思わせてくれる花だけに、その開花が気になりますね。
※近所の公園では八重の紅梅が満開でした。
※2月に咲くもの、3月、4月に咲くものとあるそうです。開花時期はそれぞれみたい。
※11日はサイトが開けない時間帯がありました。すいません。
※3連休いかがお過ごしでしたか? きょうもありがとうございます。

10日(日)

何食わぬ顔で加わる梅の花

この時期になると
「ウメはバラ科」ということを思い出し、
ひとり感心しています。
なぜだか「すごいなぁ~」と、思うのです。

なにくわぬ かおでくわわる うめのはな
季語=梅の花
※梅は八世紀ごろに中国より渡来したそうです。
※梅は中国の国花です。でも梅干しは日本の特産品です。
※咲き始めましたね。きょうもありがとうございます。

9日(土)

まんさくや捩れしものを見て過ごす

ねじくれたものをずっと見ていると、ねじくれてくるとか?!

まんさくや ねじれしものを みてすごす
季語=満作
※山地に自生する春を告げる花といわれています。
※「まず咲く」が転じて、マンサクと呼ばれるようになったとか。
※ひも状の黄色い花びらは、どういうわけか、すべてねじれています。
※派手さはありませんが、庭木として人気のある美しい花です。
※豊年満作を連想する花だから「満作」と書くそうです。
※人名みたいですね。きょうもありがとうございます。

8日(金)

すみやかに春の訪れ春の風邪

日ざしは春なのに、めちゃくちゃ寒かった。

すみやかに はるのおとずれ はるのかぜ
季語=春の風邪
※春なのにカゼですか?、というニュアンスもあるといいます。
※もうしばらくして、誰もが春の装いとなったときが、この季語の使い時なのかも。
※カゼは季節に関係なくつらいです。きょうもありがとうございます。

7日(木)

あいまいな願いを立てて二月かな

大きな本屋さんの中に住みたい。
と、思っていたこともあったけ。

あいまいな ねがいをたてて にがつかな
季語=二月
※春といいますが、まだまだ寒さが厳しいのが二月です。
※さほど読書家ではありません。きょうもありがとうございます。

6日(水)

大切なことあるらしく春の雪

東京は朝から三度目の雪でした。
積もるかと思ったら積もりませんでしたね。
でも、けっこう着込んで出かけたつもりが、
ほんの少し足りない感じでした。

たいせつな ことあるらしく はるのゆき
季語=春の雪
※ほんとに春が待ち遠しい。きょうもありがとうございます。

5日(火)

春浅き洗濯槽の広さかな

そういえば、あらゆる家電が
ファジーを名乗っていた時代がありましたっけね。

はるあさき せんたくそうの ひろさかな
季語=春浅し
※しばらくは春になってもまだ寒い日が続きます。
※早春と同じ意味ですが、言葉のひびきとしてはこちらの方がやさしい感じです。
※春浅しという季語は江戸時代にはまだなかったそうです。
※90年代、ファジー(fuzzy=あいまいな)という言葉、感覚が流行でした。
※厳格なだけではねぇ。きょうもありがとうございます。

4日(月)

それらしく立春大吉にてはじめ

梅が咲いていないかそれとなく探しているのですが、
ぼくの行動範囲内では今のところ見当たりません。

それらしく りっしゅんだいきち にてはじめ
季語=立春大吉
※暦の上では立春から春となります。陰暦では立春は暦の起点とされています。
※たとえば、茶摘み時の「八十八夜」は立春から数えての日数です。
※立春大吉は謹賀新年と同じ意味。ちなみに今年の旧一月一日は2月10日にあたります。
※芽吹いています。きょうもありがとうございます 。

3日(日)

節分や昭和の歌の懐かしく

年齢分の豆なんて二口、三口で食べられます。
口が大きいので。

せつぶんや しょうわのうたの なつかしく
季語=節分
※節分は「節替り(せつがわり)」ともいいます。
※本来は季節の変わり目の意味でしたが、時代を経て冬から春へと移り変わる立春前の2月3日ごろのみを示す言葉となりました。
※「恵方巻き」がすっかり認知されて、いまではバレンタインなみの売れ筋商品みたいです。
※なんかすごかった。きょうもありがとうございます。

2日(土)

二月かな少年少女剥落す

「ここだけの話」という前ふりは、
かなりの誇張とわかっていても、いつだって魅力的ですなぁ。

にがつかな しょうねんしょうじょ はくらくす
季語=二月
※午後のファストフードは受験直前の子たちでいっぱいでした。そういう時期なんですね。
※東京で立春前に気温20度を超えたのは44年ぶりなのだとか。たしかに冬着では温か過ぎるくらいの陽気でした。明日は寒いそうです。
※お大事に。きょうもありがとうございます。

1日(金)

とばっちりかわして冬のふくらはぎ

うわ、2月になってしまった。

とばっちり かわしてふゆの ふくらはぎ
季語=冬
※繁華街では冬着のラストセールがはじまっていましたね。
※2月かぁ。きょうもありがとうございます。