• 俳句ストック(シヲクム)

今日の俳句、こうのこうき

2019年1月

31日(木)

涙目はさして続かず雪催い

やっと雨が降ったよ。

なみだめは さしてつづかず ゆきもよい
季語=雪催い
※これから雪にでもなりそうな空模様のこと。
※で、雪になった? きょうもありがとうございます。

30日(水)

空白は真白なりけり寒椿

椿も春の代表的な花ですが、
意外に早くから咲いている。

くうはくは ましろなりけり かんつばき
季語=寒椿
※寒中に咲くツバキのこと。特別な品種ではない。
※早咲きの椿。きょうもありがとうございます。

29日(火)

つめたしと思うが先か寒桜

それぞれの土地に
適したサクラがあるという。

つめたしと おもうがさきか かんざくら
季語=寒桜
※1月、2月に咲くサクラのことで、一般的に寒桜と呼ぶ。
※伊豆などの暖かい土地で咲く。きょうもありがとうございます。

28日(月)

これはこれそれはそれにて冬林檎

そのほとんどは、秋に収穫され、
一端貯蔵されているのだよ。

これはこれ それはそれにて ふゆりんご
季語=冬林檎
※冬場のリンゴ。きょうもありがとうございます。

27日(日)

空白を保ちて日脚伸びにけり

日が少し長くなっても
寒さについては相変わらず。

くうはくを たもちてひあし のびにけり
季語=日脚伸ぶ
※1月も残り少なくなると日が長くなり、夕景が夕景らしくなる。
※今週末には2月よ。きょうもありがとうございます。

26日(土)

前ならえ後ろへならえ寒波来る

ロウバイの花が咲いていたよ。
梅のつぼみも見つけたよ。

まえならえ うしろへならえ かんぱくる
季語=寒波来る
※大陸からの寒気で、厳しい寒さに見舞われる。
※寒さは続くよ。春までは。きょうもありがとうございます。

25日(金)

くしゃみして生まれ変れるはずもなく

大きな大きなくしゃみをして
飛び出して来たのは、
かりんとうの欠片だったとさ。

くしゃみして うまれかわれる はずもなく
季語=くしゃみ
※これも冬の季語。きょうもありがとうございます。

24日(木)

あちらよりこちらにふとし咳ひとつ

しばらくマスクが欠かせない。

あちらより こちらにふとし せきひとつ
季語=咳
※風邪に関連して咳も冬の季語です。
※鼻水も冬の季語よ。きょうもありがとうございます。

23日(水)

鎮まれば無駄とも思う風邪薬

朝一で医者に診てもらった。
ただの風邪でした。
よかったです。

しずまれば むだともおもう かぜぐすり
季語=風邪薬
※一年中風邪は引くが、極度に空気の乾燥する冬に多い。
※処方された風邪薬は、しっかり飲み切るのが良いそうですね。
※うがい、手洗い、睡眠ね。きょうもありがとうございます。

22日(火)

このほどのインフルエンザ水満たす

ま、さ、か、の、
人生2度目のインフルエンザ????
予防接種は12月末にしっかり打った!
でも、侮れないのか‥‥。
(前回は10年前の大晦日でした。
フラフラな中、がんばっていたのね、おれ)

このほどの いんふるえんざ みずみたす
季語=インフルエンザ
※俳句では、文字数が長いからか、風邪といっしょにすることもあるようです。流行性感冒。略して流感! 今どきは、伝わらないですかね。
※いたって元気です。きょうもありがとうございます。

21日(月)

寒雀ちらちらといて広々と

おや、こんなところに。
バスターミナルの近くに数羽。

かんすずめ ちらちらといて ひろびろと
季語=寒雀
※寒中に見るすずめのこと。きょうもありがとうございます。

20日(日)

しめやかに頬骨尖る水仙花

大昔(室町時代以前)に
日本にやって来た花で、
もともとは地中海に咲く花。

しめやかに ほほぼねとがる すいせんか
季語=水仙花
※水仙の花のこと。野生は海岸近くに群生するという。
※ヒガンバナ科の多年草。きょうもありがとうございます。

19日(土)

何するも増してくすぶる冬ごもり

連絡待ちとか、待機とか。
今はスマホがあるからいいけれど、
もどかしさは変らない。

なにするも ましてくすぶる ふゆごもり
季語=冬ごもり
※冬はどうしても家の中にこもりがちになる。
※寒さには勝てないし‥‥。きょうもありがとうございます。

18日(金)

霜柱踏みたしわたしここになし

関東ローム層は
霜柱ができやすい
土壌らしい。

しもばしらふみたし わたし ここになし
季語=霜柱
※土の中の湿気が凍り、無数の細い柱状の結晶となって地上に突き出したもの。
※土がない。きょうもありがとうございます。

17日(木)

一日を椅子の軋みと毛糸編む

映画のワンシーンに
ありそうですね。

いちにちを いすのきしみと けいとあむ
季語=毛糸編む
※毛糸でセーターやマフラー、手袋などを編むこと。
※ふと思い出しましたよ。きょうもありがとうございます。

16日(水)

片隅にあるかもしれぬ氷割る

しまい忘れた
バケツの水とか。
水たまりとか。
頭の中の氷とか。

かたすみに あるかもしれぬ こおりわる
季語=氷
※寒い地域では、池も川も湖も凍る。当たり前だけど。
※海だって凍る。きょうもありがとうございます。

15日(火)

はじめより結ぶ気もなし枯尾花

枯れても存在感の
変らないところがすごいと思う。

はじめより むすぶきもなし かれおばな
季語=枯尾花
※冬枯れしたススキのこと。
※尾花とはオンドリの尾に似ていることから付いた別名という。
※ひかりが透ける感じ。きょうもありがとうございます。

14日(月)

悴んで優しき色となりました

厚着しすぎると
場所によっては
大汗をかくことになる。
ちょうどいいは、むずかしい。

かんじかんで やさしきいろと なりました
季語=悴む
※寒さで指先などがうまく動かないこと。
※心の状態にも使うことがある。
※そうかもね。きょうもありがとうございます。

13日(日)

真夜中の本音沁みだす実千両

正月飾りに使われる、
縁起の良い赤い実。

まよなかの ほんねしみだす みせんりょう
季語=実千両
※冬5~6㎜ほどの赤い実をつける。黄色い実もある。
※葉の上に実を付けるのが千両。似た名の万両は葉の下に実をつける。
※庭木や盆栽としても人気。きょうもありがとうございます。

12日(土)

サバ缶の転がっている初雪か

昼過ぎまで寝ていたので、
ニュースで東京の初雪のことを知ったよ。

さばかんの ころがっている はつゆきか
季語=初雪
※冬になって初めて降る雪のこと。当然地域によって異なる。
※サバ読んだかも。きょうもありがとうございます。

11日(金)

着ぶくれて記憶の渦の交差する

カッコいいマフラーの巻き方。
いろいろ模索はするが、
結局めんどになるパターン。

きぶくれて きおくのうずの こうさする
季語=着ぶくれ
※重ね着をして寒さ対策をすること。
※これも毎年のこと。きょうもありがとうございます。

10日(木)

逃げるなよ野菜か牡蛎か鍋泳ぐ

鍋の大きさとかきの量が
合ってないんだと思う。

にげるなよ やさいかかきか なべおよぐ
季語=牡蠣鍋
※旬は冬。加熱用と生食用があるが、用途の違いであって鮮度の違いではないそうだ。
※鍋がでかいのね。きょうもありがとうございます。

9日(水)

すきま風ふさぐからには大げさに

窓からの冷気を防ぐ商品を
いろいろ探していた。
見るからにシンプルなものばかりなので、
とりあえず段ボールで自作してみた。

すきまかぜ ふさぐからには おおげさに
季語=隙間風
※家屋のちょっとした隙から入ってくる冷たい風。
※見栄えは悪いけどね。きょうもありがとうございます。

8日(火)

だから何そんな言葉で松過ぎる

インフルエンザが、
一気に流行り出したそうですよ。
ひどく乾燥しているみたい。

だからなに そんなことばで まつすぎる
季語=松過ぎ
※正月の期間(松の内)が明けて、数日の間、松過ぎの時期となる。
※とはいえ、油断大敵。きょうもありがとうございます。

7日(月)

何もかもマニュアルありき飾り焚く

年に一度のことなので、
つい忘れてしまう。
今年は早々に。

なにもかも まにゅあるありき かざりたく
季語=飾り焚く
※正月用のお飾りなどを処分すること。東京は6日以降に行うが、地域によって日にちは異なる。
※一般的には、近所の神社のお焚き上げ(どんど焼き)に出します。
※さっそく焼いていたい。きょうもありがとうございます。

6日(日)

ひらひらと乾麺茹でる寒の入り

寒さとは、
気温だけではないぞ。

ひらひらと かんめんゆでる かんのいり
季語=寒の入り
※寒中に入ることで、1年のうちで最も寒い時期となる。
※30日間続きます。きょうもありがとうございます。

5日(土)

二度寝して電気あんかのどこへやら

目が覚めたとき、
間違いなく遠くにある。

にどねして でんきあんかの どこへやら
季語=電気行火
※睡眠時に足を温めるためなどに使う小型の暖房器具。
※ゆえにあんかは頑丈だ。きょうもありがとうございます。

4日(金)

お決まりのお札お守り去年今年

どうしたものかと、
毎年持ち越される。

おきまりの おふだおまもり こぞことし
季語=去年今年
※午前零時を境に去年と今年が入れ替わることを、感覚的にとらえた季語です。
※感慨深く、しみじみと感じ入るかは人ぞれぞれでしょうか。
※自分では買わない。きょうもありがとうございます。

3日(木)

また一年挫けぬための寝正月

寝正月といえば、
せっかくの正月休みを
ごろごろと寝てすごすことですが、
本来は骨休め的な意味合いも
含まれていたようです。

またいちねん くじけぬための ねしょうがつ
季語=寝正月
※今も昔も、多くの働く人にとっては、何の気がねもなく休めるのが正月休みでしょうか。
※あっちもこっちも皆休み。きょうもありがとうございます。

2日(水)

修正の一文字在りぬ賀状かな

書き損じにも人柄
が、出てしまうもの。

しゅうせいの いちもじありぬ がじょうかな
季語=賀状
※年賀状のこと。数は減ってもなくなることはないと思う。
※メールの方が便利ですが。きょうもありがとうございます。

1日(火)

顔洗うごとくに年の改まる

新年です!
おめでとうございます!

かおあらう ごとくにとしの あらたまる
季語=年改まる
※新年を迎えること。自然、気持ちも新しくなる。
※今年もよろしくです! で、きょうもありがとうございます。