今日の俳句、こうのこうき
2017年12月
31日(日)
思い付く限り書き出し年を越す
1年の終わりも、更新はやっぱり丑三つ時です。
おもいつくかぎり かきだし としをこす季語=年越 ※大晦日から元旦になること。新しい年を迎えること。 ※いつもと変らず。きょうもありがとうございます。
30日(土)
あれこれと眠気のたまる小晦日
気の緩みもあってか、やけに眠い。
あれこれと ねむけのたまる こつごもり季語=小晦日 ※大晦日の前日、12月30日のこと。 ※「こみそか」とは言わない。でも「おおつごもり」とは言う。 ※覚えにくいし、言いにくい。きょうもありがとうございます。
29日(金)
手袋を選ぶことにも真剣に
手袋なんて邪魔なだけ、なんだけどね。
てぶくろを えらぶことにも しんけんに季語=手袋 ※さすがにつらいかも。きょうもありがとうございます。
28日(木)
賽銭を惜しむごとくに年惜しむ
金額の大小は関係ないらしいぞ。
さいせんを おしむごとくに としおしむ季語=年惜しむ ※「今年もあと数日か」とつぶやく、いろいろな思いがわく。 ※思いは人それぞれ。きょうもありがとうございます。
27日(水)
此処いらで一つの区切り用納
仕事は続くよ、あるかぎり。
ここいらで ひとつのくぎり ようおさめ季語=御用納 ※多くの企業が28日に仕事納めをします。 ※官公庁は御用納といいます。 ※使い分けているの? きょうもありがとうございます。
26日(火)
だんまりの増えて寒柝響きおり
冬の夜に、カンカンと、威勢よく響きます。
だんまりのふえて かんたく ひびきおり季語=寒柝 ※「火の用心」と言いながら拍子木を打ち鳴らします。 ※この拍子木のことを寒柝(かんたく)と呼びます。 ※年末も年末だ。きょうもありがとうございます。 ※すいません。うっかり更新ボタンを押し忘れてました。。。
25日(月)
冬の朝浸りて沈むたまごかな
砕かれた卵の殻は、 水に浮かないのね。
ふゆのあさ ひたりてしずむ たまごかな季語=冬の朝 ※冬の朝はとにかく寒い。 ※今さらだけど。きょうもありがとうございます。
24日(日)
日常の一つ切り取りクリスマス
お祭り感がうすれてきた?
にちじょうの ひとつきりとり くりすます季語=クリスマス ※キリストの誕生とされる日。本当のところはわかっていない。 ※古代ヨーロッパの冬至祭の日をキリストの誕生日としたとか。 ※それなりに。きょうもありがとうございます。
23日(土)
今さらのように浸かりし柚子湯かな
風邪を引かないとか、いろいろ効用があるらしい。
いまさらのように つかりし ゆずゆかな季語=柚子湯 ※冬至の日に柚子を浮かべた湯につかること。無病息災を願う。 ※冬至は昨日だけどね。きょうもありがとうございます。
22日(金)
明日からまた明日から冬至の日
すとんと、日が暮れる。
あしたから またあしたから とうじのひ季語=冬至 ※一年を通じて最も夕暮れの早い日。 ※つまり明日よりは徐々に昼が長くなる。 ※逆もしんなり。きょうもありがとうございます。
21日(木)
まじりけのなきさみしさに冬の水
「寂しい」も「淋しい」も どちらの漢字もあまり好きではない。 理由はない、なんとなく。
まじりけのなき さみしさに ふゆのみず季語=冬の水 ※真冬の水は澄んでいる、と古くから言われています。 ※雑菌すら少ないとか。きょうもありがとうございます。
20日(水)
それぞれに我が身可愛さ日を数う
とりあえず、誰しも、年末は気忙しい。仕事の押し付け合いとか含めて(笑)。
それぞれに わがみかわいさ ひをかぞう季語=日を数う ※数え日の傍題。 ※年末、残りの日数が両手で足りるほどになったこと。 ※しみじみ。きょうもありがとうございます。
19日(火)
小銭すら使わぬ冬の一日かな
お金をまったく使わない日って、 1年でどれくらいあったかな?
こぜにすら つかわぬふゆの ひとひかな季語=冬 ※数えるほどだ。きょうもありがとうございます。
18日(月)
清らかに包み隠して息白し
犬の息も、猫の息も、 パンダの息も、寒い日は白い。
きよらかに つつみかくして いきしろし季語=息白し ※寒い冬の日に人や動物の吐く息が白く見えること。 ※いろいろ年末。きょうもありがとうございます。
17日(日)
冬服や罪悪感も着古して
ダウンジャケットも冬の季語なんですって。
ふゆふくや ざいあくかんも きふるして季語=冬服 ※見た目も温かいもの。きょうもありがとうございます。
16日(土)
年の暮ひとまず先にクリスマス
いつから年の暮れなのかなぁ~、 と、長いこと疑問に思っていたんだ。
としのくれ ひとまずさきに くりすます季語=年の暮 ※12月の中旬あたりから31日の大晦日までを指すようです。 ※年の暮れのことを「歳暮」とも呼びます。 ※贈り物の「お歳暮」は12月中旬あたりがピークですよね。 ※実感はクリスマス後かな。きょうもありがとうございます。
15日(金)
いらだちを残しておりぬ古暦
急に邪魔くさくなったりなんかして‥‥。
いらだちを のこしておりぬ ふるごよみ季語=古暦 ※正確には年が明けてからの季語らしいです。 ※新しい暦を用意すれば、使用中のものでも古くなる。 ※余すところ半月。きょうもありがとうございます。
14日(木)
空っ風しぼりかすよりなおしぼる
お肌もカサつきがちです。
からっかぜ しぼりかすより なおしぼる季語=空っ風 ※大陸から吹く北よりの強い風で、関東地方に多い季節風です。 ※思うより乾燥している。きょうもありがとうございます。
13日(水)
思い出のいろいろ渇く師走かな
フトコロもね、カラカラ(笑)。
おもいでの いろいろかわく しわすかな季語=師走 ※旧暦十二月の異称。ここでいう師は僧侶のこと。 ※年末感出てきました。きょうもありがとうございます。
12日(火)
幸運も急かせばこじれ悴めり
先ほど、このサイトを開始してから 3台目になるパソコンが完全に動かなくなったよ。 (そこそこ長く使ったかもなぁ)
こううんも せかせばこじれ かじかめり季語=悴む ※寒さで手や足、とくに指先に不便を感じること。 ※俳句では、身体全体のことも、心情的なこともいう。 ※運がたまればいい。きょうもありがとうございます。
11日(月)
シクラメンしゃちほこばって背中から
緊張で手と足が同時に出てしまうような。実際には見たことないけど。
しくらめん しゃちほこばって せなかから季語=シクラメン ※地中海沿岸が原産地。本来は春に咲く花。 ※よく見ると花びらだけが上に反り返っています。 ※花自体は下向きに咲く。きょうもありがとうございます。
10日(日)
出遅れて飽きることなく冬紅葉
冬木のとなりのモミジ。 なお鮮やかに見えたりする。
でおくれて あきることなく ふゆもみじ季語=冬紅葉 ※冬に見られるモミジのこと。 ※黄色もね。きょうもありがとうございます。
9日(土)
雑念とともに歩みし果ての月
思い返せば、雑念だらけ。
ざつねんと ともにあゆみし はてのつき季語=果ての月 ※なんかステキな響きですが、12月の異称です。 ※そろそろお歳暮の時期。きょうもありがとうございます。
8日(金)
間の悪さ笑うよりなく湯ざめせし
うっかりというより、やっぱり。
まのわるさ わらうよりなく ゆざめせし季語=湯ざめ ※湯上り後に身体を冷やすこと。風邪を引く原因にもなる。 ※湯冷めの「ざめ」はひらがな。「冷え」も季語だからかな。 ※油断なさらず。きょうもありがとうございます。
7日(木)
着ぶくれて明日が見えるそんな気分
「だって、私には、わかります」 (あるような、ないような)
きぶくれて あしたがみえる そんなきぶん季語=着ぶくれ ※丸くふくれて見えるほど重ね着をすること。 ※予想は妄想の親戚さ。きょうもありがとうございます。
6日(水)
情けとはほの暗きもの落葉踏む
晴れた日は、落葉すら美しいのにね。
なさけとは ほのぐらきもの おちばふむ季語=落葉 ※どんどん寒くなる。きょうもありがとうございます。
5日(火)
単調なことが嫌いでおでん好き
おでんのでんは田楽の「でん」。 煮込み田楽がそのルールとか。
たんちょうな ことがきらいで おでんずき季語=おでん ※おでんはお江戸生まれ。きょうもありがとうございます。
4日(月)
まんべんに丸く収まり冬菜畑
寒気が、冬菜を甘く、おしいくするそうです。
まんべんに まるくおさまり ふゆなばた季語=冬菜畑 ※白菜や小松菜など、冬にとれる葉野菜の総称。 ※青々している。きょうもありがとうございます。
3日(日)
肩こりのこりの如くに冬の月
せっかくのスーパームーンも うっすら雲がかかっていたね。
かたこりの こりのごとくに ふゆのつき季語=冬の月 ※冬空に輝く月。空気の感じで、同じようで違う。 ※肩がゴリゴリ。きょうもありがとうございます。
2日(土)
中年も傷つきやすく納豆汁
ぐちゃぐちゃかき回して、糸を引きやすい。。。
ちゅうねんも きずつきやすく なっとうじる季語=納豆汁 ※寒い地方の昔ながらの家庭料理、なのだとか。 ※正式には納豆と味噌をすり鉢で混ぜ込んだ味噌汁。野菜などいろいろ入る(味噌汁の具として納豆だけを入れるものだと、ずっと勘違いしていた。実際、そうしていたし‥‥)。 ※なんと納豆も冬の季語。きょうもありがとうございます。
1日(金)
ほっといてほしいのかもね枇杷の花
木と草の違いは、年輪があるかないか。
ほっといて ほしいのかもね びわのはな季語=枇杷の花 ※バラ科の地味な花で、寒いこの時期にわざわざ咲く。 ※黄みを帯びた白い五弁花だが、まるで目立たない。 ※毛むくじゃらの妙な花。きょうもありがとうございます。